某Q&A板でこんな文章をみつけた。
Thank you both for two.
Also, cooperate if there is something.

うーん?いいたいことはなんとなくわかるけど、用法が間違ってないか?

ということで物好き兼納得いかないことはとことん調べるスタンドを発動、翻訳サイト、辞書、オーディエンス(笑)を駆使して調べてみる。

テレフォンは仕事中なのでさすがにね。

文意としては、「お二人ともありがとうございます。 また何かあったらよろしくお願いします」程度のことだと思う。

それなら、こんな文章にしなくてももっと簡潔にできそうなもんだが。

Thank you forはいいとしても、both for twoってどうなのよ? という感じもする。エキサイトに放り込めばそれなりの訳はしてくれたが、まさに「機械」の文章だ。

ここまで「二人」にこだわる必要というのは感じないので、感謝の意を伝えるなら「Thanks for your help(kindness)」で十分だと思う。
これだと「あなた(がた)の手助けを感謝します」と一人でも二人でもたくさんでも使える便利な文章〜ww

こういう考え方で英作文作るのもどうかと思うけどね。基本は話すときに直感的、聞くときも直感的!(ホントか?

直訳にしちゃうと表現として異常になるから、もうちょっと会話あるいは自然な口の流れを意識(してるかどうかもあやしいが)したほうがいいのかな。
ガチガチに訳そうとするなら「Thanks for two」(あなたたち二人、としてもいいだろうが目的語としてtwo(person)が適当か?)

で、二文め。まず、Alsoではじまるのがおかしい。
Alsoあるいはsoを持ってくるには、同じ文意、または前文章から連想or結論を述べるような文を続けるために使うのが普通かと考える。(何がどう普通かはこのさい置いておく。俺内スタンダードで話さないと基準が作れない)

そして、cooperate if 〜 というのもおかしい。動詞を先頭に持ってきてるってことは普通に考えれば命令形文章となり、僕が先の文章を(悪意を持って)訳すと「二人両方に感謝。すると、何かそこにあるなら協力しなさい」とでもなるのか。

ここまで来て気づいたが、「ありがとう」を「Thank you」と機械的に変換するのは大きな間違いで、感謝の意をあらわすだけなら「Thanks」でもいい。
で、[Thank you] both for twoとしてしまうと、目的語がふたつ存在するわけで。

あとbothってこういう使い方したか?とか。

それはそれとして、cooperate、これは「協力する」という意味であって、相互援助、あるいは同程度の助け合いを意味しているような気がします。ま、勝手な思い込みかもしれませんが。

あと、there [be]はある、存在するといった意味であって、形のあるものが「そこにある」場合に使われます。

there is somethingだと、(何かわからない何かが)そこに確かにある、という文面にも見えて、非常に違和感があるわけです。
there [be]は基本的に目に見えるものに対して使うのが無難、と。
どこぞの塾講師さんならもうちょっとご高説いただけるかもしれませんが。

センスオブワンダーで翻訳および英語をしゃべる人間としては語の意味、感じを重視します。そういう点でも「何かがあれば協力しろ」という文章は存在することを許しちゃおけないわけで。

ではどうするか。日本語だと「何かありましたら」とはよく言うけど、英語だともうちょっと直接的に表現することになる。これは文化の違いでもあるけど、日本の婉曲表現を英語に直すのってけっこう難しい。逆に、英語の表現を日本語に反映させるのも微妙に食い違うときがある。

閑話休題。

「何かありましたら」の何かをはっきりさせておいたほうが、文章としてもまとまり易いしわかりやすい。で、お願いしているんだから必ずpleaseはいれるべき。

pleaseって日本語にするといろいろな意味になるし、普段使う分にもなんにでも使える便利な言葉である。英語版「どうもー」みたいなもんか。

また脱線した。

先頭で言うか文尾で締めるかではあまり差異はないけど、「プリーズ」って言ってる間に文章を組みたてられるぶん、僕は会話では「プリーズ」を先にもってくることが多い。だから今回もそうする。
で、件の「何か」は「質問」であることが多い。(ま、トラブルでもいいんだけど)
ならば、Please help me when I have some questions.
としてみるのはどうか。文章的には基本的な「ぷりーずへるぷみー」と「あいはぶさむくえすちょんす」をwhenで繋いだだけ。ifを使わないのは、疑問を持った「とき」「場合」もwhenでカバーできるため。

追記。ビジネス英語だと「please」って高圧的なんだって。依頼するときは「Would you」からにしるほうがいいんだってさ。

あと締めにはthanks、take care、best regardsなんかをつけておくとより「らしい」文になるか。


とまあ文章作成にここまで難しく考えるのも普通はないんだけれども、これを日常的な「感覚」まで持っていくには時間が必要なのかな。

参考までに面白いページをみつけたのでメモ。
ttp://www.v-ken.co.jp/haikulish/nyusen2003_3.html
英語の俳句、というよりは短文、川柳なんだが。より俳句にするには季語と韻を踏む必要があるが、読んでいるとなかなか面白い。

ttp://home.alc.co.jp/db/owa/s_kaydic?ctg_in=3
英語のことわざ、慣用句を一覧で紹介しているうえに更新もかなりされている模様。例文もなかなかおもしろい。

ttp://www.k2r.org/malte/tearoom.html
こういう知識を持っている人のコラムというのは読んでいて感心できていい。ま、ひけらかしといえば語は悪いけど、吸収するがわが純粋な知識欲さえあればどうということは。

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