8版がスタンダード環境にもたらす影響は、まあ小さくはない。フルスポイラーがどうやら確定っぽくなってきた今日このごろ、ロールアウトが更新されるにつれてあのスポイラーの「正確さ」を証明するだけであってもう驚きもなにもあったもんじゃないがw

それが「スポイル」というものだからしょうがない。

スタンダード的には「リス対立」が消え、黒コンの「コントロールしやすさ」が減り、青の「カウンターしやすさ」が落ちた。大きいといえば大きいが、環境が激変した、もうだめだ、というほどのものではないかもしれない。

ただ、《ボガーダンの鎚》に対するカウンターとしての回答を青が持っていないところがやや気になるが・・・

ここで、テーマである色対策カードをみてみる。

白の対黒→《因果応報》 対赤→《偽の信心》
・土地に対して働くエンチャント二つが選ばれた。どちらも強力な色対策カードである。というか、この二色はエンチャントが破壊できないのだから。

青の対緑→《冬眠》対赤→《Wrath of Marit Lage》
・どちらもパーマネント対策。バウンスおよびタップアウト。強いが、しかし一回きりになりかねない。立て直しは効きにくいのが効果的ではあるが赤にとっては《寒け》と言われなかっただけありがたい。

黒の対白→《西の聖騎士》対緑→《東の聖騎士》
・どちらもクリーチャー。白の北と南の聖騎士はアウト組。除去されやすい色対策だが、逆にクリーチャー除去と手札破壊に関してはそれなりのカードが揃ったとも言える。「スーサイド」色が薄れた感じだ。

赤の対白→《野火》対青→《沸騰》
・どちらも呪文で土地を破壊するカード。消えた火力は《地震》と《大地の飛礫》で、得たもののほうが大きいのではないか。《抹消》というリセットも選択できる。土地破壊の面では《略奪》が落ちているが、7版にいたことも奇跡のようなカードだ。しかしそのかわりに土地破壊カードが入ってきていないため、土地破壊はやや後退する可能性も。

緑の対黒→《藻の蔓延》対青→《窒息》
・どちらもエンチャントで土地に影響するカード。《窒息》はともかく、《藻の蔓延》では対策にもならない。黒に対する決定的な要素が皆無といってよい。
《平穏》が落ち、エンチャント破壊は《忍び寄るカビ》と《エルフの叙情詩人》が担当、アーティファクト破壊は《カビ》《エルフの潰し屋》、両方破壊できる《帰化》という選択。また《カビ》は土地が破壊できる唯一のカード。

飛行に対する抵抗力が《ハリケーン》が落ちたことによってどうなるか微妙だが、かわりに入ったのは《毒吐き蜘蛛》、《翼わな》以外は蜘蛛でなんとかしなければならなくなった。
一見呪文ではコンボ要素と万能呪文で優遇されているように見えるが、実際選べるカードの幅は狭まっている。またクリーチャーも「でかいだけ」のクリーチャーを集められ、唯一実効性があるのは《ルアゴイフ》くらいのもの。
《蠢く骸骨》と《屍肉の壁》であっさり止まってしまうクリーチャーが多くなっているだけでも、突破力のなさははっきりしている。


問題は、このカードプールでリミテッドを戦うことと、エクステンデッドにアルファ〜WLのカードが再参入するということか。

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