今日は珍しくマジメにマジックの話
2004年1月5日【マヅッワ】
皆様あけましておめでとう。ずいぶんとマジックから離れていたから、初手でカードを7枚引いていいのかどうかすらわからなかった。うん。
さて、今日は翻訳でもしてみるかね。
あれだ、そのうちHJに翻訳が載るぜ。
エンター・・・ザ・マトリックス
一番最初のダークスティール・プレビュー(まーく・ろーずうぉーたー)
帰ったぞ!mtg.comが復帰オリジナルのプログラムをひっさげて復活だ。新しい年を始めるにあたって、ダークスティール・プレビューの最初の週を祝おう!プレリの1/24まで、最新セットの情報をお送りしよう。
何万通もの読者のメールを読んでると、記事を書いてるときにも読者が何を考えているかわかってくるんだ。もっと「メイキング・マジック」の主導権をよこせとか、少し黙れとか、プリビューカードみせろとか、プリビューカードみせろとか、ぷりーーーびゅーーーーかあーーーーど! とか。
もちろん俺はわかってる人間だから、プリビューカードを紹介するよ。
Myr Matrix
マイアのマトリックス
Mark Tedin
レア
5
Myr Matrixは破壊されない。(「破壊」効果と致死ダメージはこれを破壊しない。)
全てのマイア(Myr)は+1/+1の修正を受ける。
{5}:(1/1)のマイア(Myr)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1個場に出す。
見直したいならどうぞ。
もういい?じゃあ君達が疑問に思うことに答えていこう。まず一番大きなやつ。
Qいんですとらくてぃぶる?どういうこっちゃ?
Aルールブックには「破壊されない」ってのはキーワードになってないからね。単にそういう単語なだけで、英英辞書を引けば「破壊することが不可能」って載ってるね。Myr Matrixは壊せないんだ。それがどういうことなのかまだ知りたい?
《粉砕/Shatter》できるかどうか?できる。でも破壊はできない。ほら破壊できないって書いてある。
対象をとらない《粉砕の嵐/Shatterstorm》ならどうか?破壊できるか?できない。なぜか?だって壊れないって書いてあるから。
どんなものでも、何によってもこれを破壊できないんだ。スーパーマンみたいにね。
ちょっと気をつけて欲しいのは、マジックにはパーマネントを処理する方法は破壊以外にもあるということだ。こいつをゲームから取り除くことはできるし、手札に戻すこともできる。コントロールを奪うこともできる。打ち消すのもOK。「破壊できない」は破壊効果だけを禁止するんだ。
先に並べ立てたのは破壊じゃない。ついでに、生贄も破壊じゃない。自分の《エイトグ/Atog》でMyr Matrixを食うこともできる。バイバーイ。
しかし、破壊されないクリーチャーは致死ダメージで死なない。戦闘ででさえも。なぜか?それは破壊効果だからだ(呪文や能力の対になるものとして、ゲームルールによってそうなる)。破壊されないクリーチャーのタフネスを0にすればそいつは死ぬ。こっちは破壊効果じゃないからだ。いまは「破壊されない」ってのは「通常の”破壊する”とあるものでは破壊できない」と覚えておいて欲しい。
クールだろ?
Qつまり「破壊されない」クリーチャーがいると思っていいの?
Aうん。
Qじゃあ破壊されないエンチャントは?
Aすまない、破壊されないはアーティファクトに限られてるんだ。さっきのイエス、はクリーチャーかアーティファクト・クリーチャーになるものだけだ。
Qじゃあ破壊されないインスタントもアリ?
Aそうならないといいな。
Qこれってマイアのロード?
Aこいつは僕の友達でマイアのロードじゃない・・・いや冗談、こいつはマイアのロードだ。マイアたちに彼らのロードがいないのはあまりに楽しすぎたし、僕はカードの雰囲気を誇りにしている。
マイアのロードはそれらを作り出す機械なんだ。まさしく不滅の機械。したがって、デッキをマイアでいっぱいにしようとする人なら、こいつも入れるだろう。
Qじゃあマークよう、破壊されないアーティファクト(DSTの破壊されないアーティファクトぜんぶだよう)には面白い裏話があるんだよな?
Aそうさ、親愛なる読者諸君。これさ。
QDSTのデザインチームに誰がいるのか教えてくれませんか?
Aビル・ローズ、タイラー・ビエルマン、ブライアン・シュナイダー、マーク・ローズウォーター
Qどうして「破壊されない」ができたの?(略)
Aミラディンについてのミーティングでこんなやりとりがあった。
びる:このセットには何かが足りない。新たなメカニックが必要だ。
僕:なんか考えてることある?
びる:ああ。アーティファクトに関するなにかがいい。アーティファクトだけが持つクールな新しい能力だ。これはアーティファクトのセットだからな。
僕:思いついたんだけど。
びる:ほう?
僕:アーティファクトで一番悩ましいことはなんだろう?
びる:わからないな。
僕:壊されやすいことさ。ブースターを剥いてマジゴッドなアーティファクトが出たとしよう。それをデッキにいれた、ドローした。ようやくそれをプレイできるマナがたまった!そして・・・《粉砕》されるんだ。
びる:君はそれを回避する方法があるといいたいんだな。
僕:そう、破壊効果に対するスクラーグノスだよ。
びる:クレイジーじゃないマーク版で話してくれないか?
僕:スクラーグノスが打ち消し呪文を鼻であしらうことは知ってるよね?
びる:ああ。
僕:同じことを破壊効果に対してもやるんだ。破壊されないアーティファクト、と考えてくれ。
びる:いんですとらくてぃぶる?
僕:アーティファクトを破壊するカードは知ってるよね?そう、それを機能させなくするんだ。《粉砕》する?笑って済ますよ。《帰化/Naturalize》?くすくす笑うだろう。《抹消/Obliterate》?こう言うよ、「ありがとうサー、もう一枚いかが?」
びる:破壊されないか。いいね、やってみよう。
・・・あとの開発秘話は文字数の関係でカットカットカット。
DSTのファクトシートも訳してみっかね。
プレリリースの日付:2004年1月24、25日
発売日:2004年2月6日
構築トーナメント使用可能日:2004年2月20日
(2/27-29のプロツアー神戸はMRD,DSTのブロック構築です)
セット枚数:165枚
枠の色:黒
エキスパンション・シンボル:様式化された盾
R&Dのコードネーム:レタス
R&Dデザインチーム:ビル・ローズ(リーダー)、タイラー・ビエルマン、ブライアン・シュナイダー、マーク・ローズウォーター
R&Dデベロップチーム:ヘンリー・スターン(リーダー)タイラー・ビエルマン、ブランドン・ボッツィ、チャーリー・カチノ、ブライアン・シュナイダー
ちなみにミラディンのシンボル説明は「様式化された剣」(実際にカードになっている、と添え書き)
しかしマーク、《抹消》されたら起動もできないから最大5ターンはあるだけだぞ・・・
皆様あけましておめでとう。ずいぶんとマジックから離れていたから、初手でカードを7枚引いていいのかどうかすらわからなかった。うん。
さて、今日は翻訳でもしてみるかね。
あれだ、そのうちHJに翻訳が載るぜ。
エンター・・・ザ・マトリックス
一番最初のダークスティール・プレビュー(まーく・ろーずうぉーたー)
帰ったぞ!mtg.comが復帰オリジナルのプログラムをひっさげて復活だ。新しい年を始めるにあたって、ダークスティール・プレビューの最初の週を祝おう!プレリの1/24まで、最新セットの情報をお送りしよう。
何万通もの読者のメールを読んでると、記事を書いてるときにも読者が何を考えているかわかってくるんだ。もっと「メイキング・マジック」の主導権をよこせとか、少し黙れとか、プリビューカードみせろとか、プリビューカードみせろとか、ぷりーーーびゅーーーーかあーーーーど! とか。
もちろん俺はわかってる人間だから、プリビューカードを紹介するよ。
Myr Matrix
マイアのマトリックス
Mark Tedin
レア
5
Myr Matrixは破壊されない。(「破壊」効果と致死ダメージはこれを破壊しない。)
全てのマイア(Myr)は+1/+1の修正を受ける。
{5}:(1/1)のマイア(Myr)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1個場に出す。
見直したいならどうぞ。
もういい?じゃあ君達が疑問に思うことに答えていこう。まず一番大きなやつ。
Qいんですとらくてぃぶる?どういうこっちゃ?
Aルールブックには「破壊されない」ってのはキーワードになってないからね。単にそういう単語なだけで、英英辞書を引けば「破壊することが不可能」って載ってるね。Myr Matrixは壊せないんだ。それがどういうことなのかまだ知りたい?
《粉砕/Shatter》できるかどうか?できる。でも破壊はできない。ほら破壊できないって書いてある。
対象をとらない《粉砕の嵐/Shatterstorm》ならどうか?破壊できるか?できない。なぜか?だって壊れないって書いてあるから。
どんなものでも、何によってもこれを破壊できないんだ。スーパーマンみたいにね。
ちょっと気をつけて欲しいのは、マジックにはパーマネントを処理する方法は破壊以外にもあるということだ。こいつをゲームから取り除くことはできるし、手札に戻すこともできる。コントロールを奪うこともできる。打ち消すのもOK。「破壊できない」は破壊効果だけを禁止するんだ。
先に並べ立てたのは破壊じゃない。ついでに、生贄も破壊じゃない。自分の《エイトグ/Atog》でMyr Matrixを食うこともできる。バイバーイ。
しかし、破壊されないクリーチャーは致死ダメージで死なない。戦闘ででさえも。なぜか?それは破壊効果だからだ(呪文や能力の対になるものとして、ゲームルールによってそうなる)。破壊されないクリーチャーのタフネスを0にすればそいつは死ぬ。こっちは破壊効果じゃないからだ。いまは「破壊されない」ってのは「通常の”破壊する”とあるものでは破壊できない」と覚えておいて欲しい。
クールだろ?
Qつまり「破壊されない」クリーチャーがいると思っていいの?
Aうん。
Qじゃあ破壊されないエンチャントは?
Aすまない、破壊されないはアーティファクトに限られてるんだ。さっきのイエス、はクリーチャーかアーティファクト・クリーチャーになるものだけだ。
Qじゃあ破壊されないインスタントもアリ?
Aそうならないといいな。
Qこれってマイアのロード?
Aこいつは僕の友達でマイアのロードじゃない・・・いや冗談、こいつはマイアのロードだ。マイアたちに彼らのロードがいないのはあまりに楽しすぎたし、僕はカードの雰囲気を誇りにしている。
マイアのロードはそれらを作り出す機械なんだ。まさしく不滅の機械。したがって、デッキをマイアでいっぱいにしようとする人なら、こいつも入れるだろう。
Qじゃあマークよう、破壊されないアーティファクト(DSTの破壊されないアーティファクトぜんぶだよう)には面白い裏話があるんだよな?
Aそうさ、親愛なる読者諸君。これさ。
QDSTのデザインチームに誰がいるのか教えてくれませんか?
Aビル・ローズ、タイラー・ビエルマン、ブライアン・シュナイダー、マーク・ローズウォーター
Qどうして「破壊されない」ができたの?(略)
Aミラディンについてのミーティングでこんなやりとりがあった。
びる:このセットには何かが足りない。新たなメカニックが必要だ。
僕:なんか考えてることある?
びる:ああ。アーティファクトに関するなにかがいい。アーティファクトだけが持つクールな新しい能力だ。これはアーティファクトのセットだからな。
僕:思いついたんだけど。
びる:ほう?
僕:アーティファクトで一番悩ましいことはなんだろう?
びる:わからないな。
僕:壊されやすいことさ。ブースターを剥いてマジゴッドなアーティファクトが出たとしよう。それをデッキにいれた、ドローした。ようやくそれをプレイできるマナがたまった!そして・・・《粉砕》されるんだ。
びる:君はそれを回避する方法があるといいたいんだな。
僕:そう、破壊効果に対するスクラーグノスだよ。
びる:クレイジーじゃないマーク版で話してくれないか?
僕:スクラーグノスが打ち消し呪文を鼻であしらうことは知ってるよね?
びる:ああ。
僕:同じことを破壊効果に対してもやるんだ。破壊されないアーティファクト、と考えてくれ。
びる:いんですとらくてぃぶる?
僕:アーティファクトを破壊するカードは知ってるよね?そう、それを機能させなくするんだ。《粉砕》する?笑って済ますよ。《帰化/Naturalize》?くすくす笑うだろう。《抹消/Obliterate》?こう言うよ、「ありがとうサー、もう一枚いかが?」
びる:破壊されないか。いいね、やってみよう。
・・・あとの開発秘話は文字数の関係でカットカットカット。
DSTのファクトシートも訳してみっかね。
プレリリースの日付:2004年1月24、25日
発売日:2004年2月6日
構築トーナメント使用可能日:2004年2月20日
(2/27-29のプロツアー神戸はMRD,DSTのブロック構築です)
セット枚数:165枚
枠の色:黒
エキスパンション・シンボル:様式化された盾
R&Dのコードネーム:レタス
R&Dデザインチーム:ビル・ローズ(リーダー)、タイラー・ビエルマン、ブライアン・シュナイダー、マーク・ローズウォーター
R&Dデベロップチーム:ヘンリー・スターン(リーダー)タイラー・ビエルマン、ブランドン・ボッツィ、チャーリー・カチノ、ブライアン・シュナイダー
ちなみにミラディンのシンボル説明は「様式化された剣」(実際にカードになっている、と添え書き)
しかしマーク、《抹消》されたら起動もできないから最大5ターンはあるだけだぞ・・・
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