プレビュー最後の週
2004年1月19日【マジック】
プレリまで一週間を切ると、いよいよフルスポイラーという感じで、情報サイトとしては「ああわかっちゃうのかぁ」と「ああ忙しくなるのやだなあ」と「ようやく更新のネタができるわアハン」とがないまぜになってアンニュイな季節。
・・・うそです。
とりあえず昨日の時点で先週分のプレビューカード群の日本語名を引っ張り出してきました。あと英語名も正しいものに修正。
・・・って、マジックのトップページ「ミラディンプレビュー」のままじゃん。ハズカシ!俺何ヶ月前にタイムラインしていますか。
さておき、今日のプレビューカードは《Dross Golem》、ぎゃざ誌で紹介されていた《絡み森のゴーレム》のサイクル、親和(基本地形)5枚のもう一枚が公開されました。
Dross Golem (5)
アーティファクト・クリーチャー ― ゴーレム(Golem) Darksteel,コモン
親和(沼)
畏怖
3/2
Illus.Adam Rex (???/165)
コラム内でmaroが触れているように、色マナ1つが不特定2つ換算、というのはやはり定理だったようです。つまり、実質沼3枚でこいつはプレイできますが、色付き換算すると1黒黒。アーティファクトでなければ確かに妥当な・・・検索しても1BBで3/2Fearって今までいないようなんですが・・・えーとアーティファクト・クリーチャーという破壊条件が増えたうえに畏怖がミラディン環境で「強い」能力ではないからP/Tがちょっと多いのだと思います。
前述の森ゴーレムは1GGGと5/4バニラにしては色拘束強いような感じもしますが。
パワーバランスについては全体像が見えないとなんとも。
さて、この程度のクリーチャー、黒単のビートダウンで使うかどうかですが、沼が並べば0マナ召喚できるあたりは誉めてもいいとは思います。が、それでスタンダードやエクステンデッドを乗り切れるかというとNO。《ショック》に焼かれていくようでは畏怖もやや魅力を減じるところです。
デッキを作ることはできても、そのデッキがきちんと回るかどうかは別問題、ということでこの程度では一軍とは呼べないと思われます。
一方リミテッドですが、MRDリミテッドでの黒の評価は「除去が数取れれば使える」色であると(今でも)思っており、黒クリーチャーのタフネスの低さは前のめり過ぎるところがあります。
一部のレアやアンコモンはともかく、「マナがかかるわりに他依存」なクリーチャーたちが相棒では、《Dross Golem》がいたとしてもバンザイ突撃の仲間にしかならないような危惧もあります。
またリミテッドではアーティファクト・クリーチャーはほぼ必ず展開されるといってよく、畏怖がついていても何も変わらないということが大いにありえます。
加えてアーティファクトであるということで純粋な黒除去(アーティファクトを除去できない)の標的にはなりにくくなったものの、逆にアーティファクト除去(や《オーリオックの貫通者》のようなアーティファクト・タッパー)の的になってしまう点、弱点は増えています。
同じ5マナで黒を使うということであれば、《ピューターのゴーレム》のほうがまだ場にとどまっていられる時間は長いはずです。
クリーチャー数が絶対的に足りないのであればしょうがないですが、これをリミテッドで入れるということは既にゴッドではなさそうな雰囲気です。3ターン目に出てきていくばくかのダメージを稼ぐことを夢見るしかないでしょう。
最後に基本地形に拠る親和ですが、アーティファクトと決定的に違うことは、アーティファクト・ランドを親和軽減に使えない点でアーティファクト親和に大きく遅れをとります。原則として1ターンに1つしかマナが軽減できないため、アーティファクト・アフィニティのような加速(ダンプ)ができないのです。
森が7マナ、沼が5マナと奇数なのもキーで、これは「森を4つ並べれば3マナでプレイ」「沼を3つ並べれば2マナでプレイ」と、土地1枚が常に余るよう計算されていると見ることができます。これは「1マナお得」ではなく、「沼2枚では足りないが3枚では余る」という帯に短し〜・・・をそのまま体現していると見たほうが自然でしょう。
そこまで意地悪する価値のあるクリーチャーがいるかどうかはともかく、いつぞやのコラムにあったように「標準以下のクリーチャーを作る必要がある」ということに関しては微妙な綱渡りを見事に渡りきっていると言えます。
ともあれ、こいつが「活躍した!」という報告がプレリで1つでもあることを祈るとしましょう。
追伸。
親和(Rebecca Guay)はいいから、早く彼女をマジックに復帰させてください。というか、まだコンセプトデザインを件のひとがやってるのだろうか?降ろすか続投かをアンケ取ったら世界中のレベッカファンから心をこめた投票が集まるでしょうに。
プレリまで一週間を切ると、いよいよフルスポイラーという感じで、情報サイトとしては「ああわかっちゃうのかぁ」と「ああ忙しくなるのやだなあ」と「ようやく更新のネタができるわアハン」とがないまぜになってアンニュイな季節。
・・・うそです。
とりあえず昨日の時点で先週分のプレビューカード群の日本語名を引っ張り出してきました。あと英語名も正しいものに修正。
・・・って、マジックのトップページ「ミラディンプレビュー」のままじゃん。ハズカシ!俺何ヶ月前にタイムラインしていますか。
さておき、今日のプレビューカードは《Dross Golem》、ぎゃざ誌で紹介されていた《絡み森のゴーレム》のサイクル、親和(基本地形)5枚のもう一枚が公開されました。
Dross Golem (5)
アーティファクト・クリーチャー ― ゴーレム(Golem) Darksteel,コモン
親和(沼)
畏怖
3/2
Illus.Adam Rex (???/165)
コラム内でmaroが触れているように、色マナ1つが不特定2つ換算、というのはやはり定理だったようです。つまり、実質沼3枚でこいつはプレイできますが、色付き換算すると1黒黒。アーティファクトでなければ確かに妥当な・・・検索しても1BBで3/2Fearって今までいないようなんですが・・・えーとアーティファクト・クリーチャーという破壊条件が増えたうえに畏怖がミラディン環境で「強い」能力ではないからP/Tがちょっと多いのだと思います。
前述の森ゴーレムは1GGGと5/4バニラにしては色拘束強いような感じもしますが。
パワーバランスについては全体像が見えないとなんとも。
さて、この程度のクリーチャー、黒単のビートダウンで使うかどうかですが、沼が並べば0マナ召喚できるあたりは誉めてもいいとは思います。が、それでスタンダードやエクステンデッドを乗り切れるかというとNO。《ショック》に焼かれていくようでは畏怖もやや魅力を減じるところです。
デッキを作ることはできても、そのデッキがきちんと回るかどうかは別問題、ということでこの程度では一軍とは呼べないと思われます。
一方リミテッドですが、MRDリミテッドでの黒の評価は「除去が数取れれば使える」色であると(今でも)思っており、黒クリーチャーのタフネスの低さは前のめり過ぎるところがあります。
一部のレアやアンコモンはともかく、「マナがかかるわりに他依存」なクリーチャーたちが相棒では、《Dross Golem》がいたとしてもバンザイ突撃の仲間にしかならないような危惧もあります。
またリミテッドではアーティファクト・クリーチャーはほぼ必ず展開されるといってよく、畏怖がついていても何も変わらないということが大いにありえます。
加えてアーティファクトであるということで純粋な黒除去(アーティファクトを除去できない)の標的にはなりにくくなったものの、逆にアーティファクト除去(や《オーリオックの貫通者》のようなアーティファクト・タッパー)の的になってしまう点、弱点は増えています。
同じ5マナで黒を使うということであれば、《ピューターのゴーレム》のほうがまだ場にとどまっていられる時間は長いはずです。
クリーチャー数が絶対的に足りないのであればしょうがないですが、これをリミテッドで入れるということは既にゴッドではなさそうな雰囲気です。3ターン目に出てきていくばくかのダメージを稼ぐことを夢見るしかないでしょう。
最後に基本地形に拠る親和ですが、アーティファクトと決定的に違うことは、アーティファクト・ランドを親和軽減に使えない点でアーティファクト親和に大きく遅れをとります。原則として1ターンに1つしかマナが軽減できないため、アーティファクト・アフィニティのような加速(ダンプ)ができないのです。
森が7マナ、沼が5マナと奇数なのもキーで、これは「森を4つ並べれば3マナでプレイ」「沼を3つ並べれば2マナでプレイ」と、土地1枚が常に余るよう計算されていると見ることができます。これは「1マナお得」ではなく、「沼2枚では足りないが3枚では余る」という帯に短し〜・・・をそのまま体現していると見たほうが自然でしょう。
そこまで意地悪する価値のあるクリーチャーがいるかどうかはともかく、いつぞやのコラムにあったように「標準以下のクリーチャーを作る必要がある」ということに関しては微妙な綱渡りを見事に渡りきっていると言えます。
ともあれ、こいつが「活躍した!」という報告がプレリで1つでもあることを祈るとしましょう。
追伸。
親和(Rebecca Guay)はいいから、早く彼女をマジックに復帰させてください。というか、まだコンセプトデザインを件のひとがやってるのだろうか?降ろすか続投かをアンケ取ったら世界中のレベッカファンから心をこめた投票が集まるでしょうに。
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