プレビューと・・・

2004年1月21日
【マジック】
せんせい、今度は画像がアップされてませんー

Death Cloud
レア
X黒黒黒
ソーサリー
各プレイヤーはX点のライフを失う。その後、自分の手札からX枚のカードを捨てる。その後、X体のクリーチャーを生贄に捧げる。その後、X枚の土地を生贄に捧げる。
The swarm’s million wings stir the foulest of breezes.
40/165

 つまりPoxの新バージョンということで、DSTはなつかしの呪文リニューアル&再録ラッシュですか?

 全員がライフ喪失、ディスカード、クリーチャーと土地の生贄を行なうわけで、こういったカードは《神の怒り》や《ハルマゲドン》と同じく自分への被害をいかに少なくするかがキーポイントです。

 かつての《悪疫》のように早期に相手のアドバンテージを奪い、少ないリソースで自分に優位をもたらす戦法はこのカードにはやや不似合いかもしれません。相手と自分と手札やライフや土地が同じ数なら、受ける被害は同等になるわけで、あとは相手への直接攻撃手段を持っているかどうかが勝敗を分けることになります。

 また黒コントロールとしても、マナを出しすぎれば自分のライフと土地と手札を失うことによりコントロールとしての優位性が失われることもこのカードを使いにくくしている要因です。

 一番よいのは、相手よりも多いライフ、相手よりも多い手札、相手よりも多いクリーチャーで《Death Cloud》を撃つことです。それによって最小限のアドバンテージが最大のものになり、土地が全部なくなってこちらにクリーチャーが1体残っていれば状況としては90点でしょう。

 また重要なことがひとつ。これはエンチャント、アーティファクトにいっさい影響を及ぼさないということです。
 つまり、アーティファクトのマナ源を用意することで自分の土地がなくなっても優位に立つことができますし、クリーチャーに拠らない攻撃手段があれば手札、クリーチャー、土地がなくても場のアーティファクトだけで勝負をかけることができるようになります。

 そういう意味では、まったく新しい形の黒コントロールが作れる可能性を示してくれる良いカードだと言えます。

 一方、リミテッドでは双方同じ効果を得られる呪文というのは微妙に使い勝手が悪いときがしばしばあります。この呪文は自分の不利を覆す役に立つというよりは、自分が優位に立ったときに初めて有用になるたぐいのものです。「死なばもろとも」でできうる限りのマナで全滅させるも良しですが、その後は完全に引きゲーとなり、いかにリソースを温存させることができていたかでほぼ勝負が決まるでしょう。

 しかもリミテッドではややクセの強い黒の呪文なだけに、このカードを見たから黒採用、ということもおすすめはできません。
 問題になるのはやはりマナ・コストの重さで、よりたくさんの効果を求めればそれだけマナがかかり、ブースト系があってもなくても、打消し呪文の間に合う状況はいくらでもあります。
 そう都合よく打ち消しがあるわけではないのがリミテッドですが、それだけ都合よくこれが撃てる状況があるわけでもないのがリミテッドでしょう。
 果たしてこれを採用し、最大限の効果をリミテッドで得られるかどうか。プレイングを試されるカードでしょう。

Sword of Light and Shadow (3)
アーティファクト Darksteel,レア
装備しているクリーチャーは+2/+2の修正を受けるとともに、プロテクション(白)とプロテクション(黒)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたは「あなたは3点のライフを得、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とする。それをあなたの手札に戻す」ことを選んでもよい。
装備(2)
Illus.Mark Zug (???/165)

 エレメンタルソードという名前がついていますが、レアなだけにP/T修正、プロテクション2つ、ライフゲインに《死者再生》、と《ロクソドンの鉄鎚》を上回る能力の大盤振る舞いです。

 マナ・コスト、装備コストともに重くなく、非常に役に立ってくれる場面が多い万能装備であると言えます。
 プロテクションについては色が合わなければ意味がありませんが、アーティファクト・クリーチャーにつけることでアーティファクト・タッパーの対象から逃れたり、《魂の閃き》の対象にならなくなったりと有効な場面は多いはずです。
 プロ黒に関してはいまいち対クリーチャー戦で有用になるかもしれないといったところ。

 またP/T修正は強力と言ってよく、ほとんどのクリーチャーが第1線で攻撃に参加できるようになるでしょう。

 ライフゲインと《死者再生》はおまけ程度のことで、しかも攻撃が通らないといけない。もちろんプロテクションでブロックされなければいいわけですが、それ以外の色に関しては単にP/Tに修正がかかっているだけなので、対処は難しくない(まあ、止められれば)はずです。

 構築では白黒を想定したデッキが存在できるかどうか・・・だとしてもこれを4枚投入は考えがたいかと。

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