解説
先週、私は《炉のドラゴン/Furnace Dragon(DST)》を《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》で出したときの質問に回答しました。
その答えは、あなたの手札からプレイしていないため、《炉のドラゴン》の能力は誘発しないということでした。
「あなたの手札から場に出しているから誘発するはず」とたくさんのメールを頂きましたので、改めて解説します。
このキーワードは、「あなたの手札からプレイする」という文章です。これは「場に出す」とは別のものです。
カードが「あなたの手札からプレイされた」ことで誘発する能力は、カードが呪文として手札からプレイされたときにのみ誘発するものです。
《歯と爪》《エルフの笛吹き/Elvish Piper(UD)》《実物提示教育/Show and Tell(UZ)》《狩り立てられたウンパス/Hunted Wumpus(MM)》のようにカードを直接場に出す効果は、それを呪文としてプレイはせず、単に場に出します。
それらの効果で場に出した場合は、《炉のドラゴン》《強奪する悪魔/Reiver Demon(MRD)》《催眠魔/Hypnox(TOR)》《パリンクロン/Palinchron(UL)》などの能力は誘発しません。
ダークスティールの質問
Q1:《炉のドラゴン》のテキストには「場にある」が抜けています。するとこれは暗に示しているのか、それともデッキや手札や墓地のものまで取り除くんですか?
A1:暗に示されています。基本的に、効果は場にあるパーマネントを参照します。指示のテキストの状態が他のものでないかぎり、あるいは、別のゾーンを参照できると名言しているのでないかぎり、《炉のドラゴン》の能力は、場にないアーティファクトには何もしません。
(#質問者は性格悪いっつーか、テキスト内ではしょられてる部分なんてほかにもあるのに、《炉のドラゴン》関連で余計な突っ込みを入れることしかできないのだろうかねー)
Q2:《ダークスティールの粗暴者像/Darksteel Brute(DST)》がクリーチャーに変わったら、召喚酔いに影響されますか?
A2:はい。
あなたがターンの開始時からコントロールしていないパーマネントだけが「召喚酔い」になります。エンチャントや土地も召喚酔いになりますが、能力をプレイできなくなる(略)のはクリーチャーだけです。ずっとクリーチャーである必要はありません。
(#クリーチャーになると影響されて、クリーチャーでなくなればまた影響下から外れます。まあ、もうこんな説明をするような時代ではないはずなんですけどね)
Q3:《雷雲の精霊/Thundercloud Elemental(SCG)》は《清純な天使/Pristine Angel(DST)》をタップすることができますか?そうすれば呪文や能力で破壊できる対象にできますか?
A3:なんらかの方法で、先に《清純な天使》のタフネスを2以下まで減らしておけば可能です。
《雷雲の精霊》は全てのクリーチャーをタップします。これは対象を必要としているわけではないので、プロテクションは有効ではありません。プロテクションはD-E-B-Tの4つから成り立っています。
D:それが発生源であるダメージをすべて軽減する。
E:それのエンチャントや装備品にエンチャントされたり装備されない。
B:そのクリーチャーにブロックされない。
T:それが発生源である呪文や能力の対象にならない。
《雷雲の精霊》はこれらのどれにも当てはまらないので、《天使》が影響を受けるほどタフネスが低くなっていればタップされます。
(#日本版はえん・けい・そう・ぶ・たい と略されます。エンチャントされない、軽減する、装備されない、ブロックされない、対象にならない、です。
対象にならない、というのは影響を受けない、ということではありません。単に対象に選ぶことができないということと、対象が必要な呪文/能力の解決時に不正と判断されるだけです。)
Q4:《マイアの土地刻み/Myr Landshaper(DST)》についてなんですが、これの能力でアーティファクト・土地にした基本地形は、基本地形でない土地になるんですか?
A4:その土地は基本地形のままです。現在のところ、「基本」をつけたり取り除いたりするものは存在しません。土地にアーティファクト性をつけるものは、「Basic Land - Swamp」から「Basic Artifact Land - Swamp」になるだけで、基本地形でなくなるということはありません。
Q5:《マイアの土地刻み》で《平地》をアーティファクトにし、その平地を《木っ端みじん/Splinter(UD)》で取り除くとライブラリーや場に出ているほかの《平地》も取り除かれますか?
A5:《マイアの土地刻み》は土地の名前を変更しません。《木っ端みじん》は解決時に適正であったなら、同じ名前のカードを手札、墓地、ライブラリーから取り除きます。
(#質問者、Splinterは場にある他の平地には影響しないぜよ。)
《残響する破滅/Echoing Ruin(DST)》は違います。これは同じ名前のアーティファクトを破壊するため、平地もアーティファクトでなければ破壊されません。
Q6:対戦相手が自分の《レッドウッド・ツリーフォーク/Redwood Treefolk(7E)》に《囁き絹の外套(ささやきぎぬのがいとう)/Whispersilk Cloak(DST)》をつけました。僕のターン、《忍び寄るカビ/Creeping Mold(MRD)》で《囁き絹の外套》を破壊しました。できますよね?
A6:できます。
《囁き絹の外套》は装備したクリーチャーが対象にならなくなるだけで、《外套》そのものは呪文や能力の対象にできます。
Q7:《懲戒の儀式/Rebuking Ceremony(DST)》で質問です。オーナーの墓地にあるアーティファクトも対象にとれますか?あと、別々のオーナーがコントロールしているアーティファクトをそれぞれ対象にとれますか?
A7:場にあるアーティファクトのみ対象にとれます。墓地にある〜、とか書かれていないかぎり、基本的に場にあるパーマネントにしか影響しません。アーティファクト・カードは、場にあるときだけ「アーティファクト」です。
《懲戒の儀式》は場にあるふたつのアーティファクトを対象にとります。それは別々のプレイヤーがコントロールしていてもよく、その場合はそれぞれのオーナーのライブラリーに戻ることになります。
そのほか/古いカードの質問
Q8:自分は《停滞/Stasis》をプレイしました。対戦相手のクリーチャーは全部タップしていて、そのあと戦闘開始時に自分は《セイレーンの呼び声/Siren’s Call》をプレイしました。(壁と召喚酔いを除いた)タップしているクリーチャー全部に影響できますか?
A8:召喚酔いのない壁でないクリーチャーに影響できます。この場合、タップ状態のクリーチャーはターン終了時にすべて破壊されます。攻撃参加の機会があるなしは関係ありません。
先週、私は《炉のドラゴン/Furnace Dragon(DST)》を《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》で出したときの質問に回答しました。
その答えは、あなたの手札からプレイしていないため、《炉のドラゴン》の能力は誘発しないということでした。
「あなたの手札から場に出しているから誘発するはず」とたくさんのメールを頂きましたので、改めて解説します。
このキーワードは、「あなたの手札からプレイする」という文章です。これは「場に出す」とは別のものです。
カードが「あなたの手札からプレイされた」ことで誘発する能力は、カードが呪文として手札からプレイされたときにのみ誘発するものです。
《歯と爪》《エルフの笛吹き/Elvish Piper(UD)》《実物提示教育/Show and Tell(UZ)》《狩り立てられたウンパス/Hunted Wumpus(MM)》のようにカードを直接場に出す効果は、それを呪文としてプレイはせず、単に場に出します。
それらの効果で場に出した場合は、《炉のドラゴン》《強奪する悪魔/Reiver Demon(MRD)》《催眠魔/Hypnox(TOR)》《パリンクロン/Palinchron(UL)》などの能力は誘発しません。
ダークスティールの質問
Q1:《炉のドラゴン》のテキストには「場にある」が抜けています。するとこれは暗に示しているのか、それともデッキや手札や墓地のものまで取り除くんですか?
A1:暗に示されています。基本的に、効果は場にあるパーマネントを参照します。指示のテキストの状態が他のものでないかぎり、あるいは、別のゾーンを参照できると名言しているのでないかぎり、《炉のドラゴン》の能力は、場にないアーティファクトには何もしません。
(#質問者は性格悪いっつーか、テキスト内ではしょられてる部分なんてほかにもあるのに、《炉のドラゴン》関連で余計な突っ込みを入れることしかできないのだろうかねー)
Q2:《ダークスティールの粗暴者像/Darksteel Brute(DST)》がクリーチャーに変わったら、召喚酔いに影響されますか?
A2:はい。
あなたがターンの開始時からコントロールしていないパーマネントだけが「召喚酔い」になります。エンチャントや土地も召喚酔いになりますが、能力をプレイできなくなる(略)のはクリーチャーだけです。ずっとクリーチャーである必要はありません。
(#クリーチャーになると影響されて、クリーチャーでなくなればまた影響下から外れます。まあ、もうこんな説明をするような時代ではないはずなんですけどね)
Q3:《雷雲の精霊/Thundercloud Elemental(SCG)》は《清純な天使/Pristine Angel(DST)》をタップすることができますか?そうすれば呪文や能力で破壊できる対象にできますか?
A3:なんらかの方法で、先に《清純な天使》のタフネスを2以下まで減らしておけば可能です。
《雷雲の精霊》は全てのクリーチャーをタップします。これは対象を必要としているわけではないので、プロテクションは有効ではありません。プロテクションはD-E-B-Tの4つから成り立っています。
D:それが発生源であるダメージをすべて軽減する。
E:それのエンチャントや装備品にエンチャントされたり装備されない。
B:そのクリーチャーにブロックされない。
T:それが発生源である呪文や能力の対象にならない。
《雷雲の精霊》はこれらのどれにも当てはまらないので、《天使》が影響を受けるほどタフネスが低くなっていればタップされます。
(#日本版はえん・けい・そう・ぶ・たい と略されます。エンチャントされない、軽減する、装備されない、ブロックされない、対象にならない、です。
対象にならない、というのは影響を受けない、ということではありません。単に対象に選ぶことができないということと、対象が必要な呪文/能力の解決時に不正と判断されるだけです。)
Q4:《マイアの土地刻み/Myr Landshaper(DST)》についてなんですが、これの能力でアーティファクト・土地にした基本地形は、基本地形でない土地になるんですか?
A4:その土地は基本地形のままです。現在のところ、「基本」をつけたり取り除いたりするものは存在しません。土地にアーティファクト性をつけるものは、「Basic Land - Swamp」から「Basic Artifact Land - Swamp」になるだけで、基本地形でなくなるということはありません。
Q5:《マイアの土地刻み》で《平地》をアーティファクトにし、その平地を《木っ端みじん/Splinter(UD)》で取り除くとライブラリーや場に出ているほかの《平地》も取り除かれますか?
A5:《マイアの土地刻み》は土地の名前を変更しません。《木っ端みじん》は解決時に適正であったなら、同じ名前のカードを手札、墓地、ライブラリーから取り除きます。
(#質問者、Splinterは場にある他の平地には影響しないぜよ。)
《残響する破滅/Echoing Ruin(DST)》は違います。これは同じ名前のアーティファクトを破壊するため、平地もアーティファクトでなければ破壊されません。
Q6:対戦相手が自分の《レッドウッド・ツリーフォーク/Redwood Treefolk(7E)》に《囁き絹の外套(ささやきぎぬのがいとう)/Whispersilk Cloak(DST)》をつけました。僕のターン、《忍び寄るカビ/Creeping Mold(MRD)》で《囁き絹の外套》を破壊しました。できますよね?
A6:できます。
《囁き絹の外套》は装備したクリーチャーが対象にならなくなるだけで、《外套》そのものは呪文や能力の対象にできます。
Q7:《懲戒の儀式/Rebuking Ceremony(DST)》で質問です。オーナーの墓地にあるアーティファクトも対象にとれますか?あと、別々のオーナーがコントロールしているアーティファクトをそれぞれ対象にとれますか?
A7:場にあるアーティファクトのみ対象にとれます。墓地にある〜、とか書かれていないかぎり、基本的に場にあるパーマネントにしか影響しません。アーティファクト・カードは、場にあるときだけ「アーティファクト」です。
《懲戒の儀式》は場にあるふたつのアーティファクトを対象にとります。それは別々のプレイヤーがコントロールしていてもよく、その場合はそれぞれのオーナーのライブラリーに戻ることになります。
そのほか/古いカードの質問
Q8:自分は《停滞/Stasis》をプレイしました。対戦相手のクリーチャーは全部タップしていて、そのあと戦闘開始時に自分は《セイレーンの呼び声/Siren’s Call》をプレイしました。(壁と召喚酔いを除いた)タップしているクリーチャー全部に影響できますか?
A8:召喚酔いのない壁でないクリーチャーに影響できます。この場合、タップ状態のクリーチャーはターン終了時にすべて破壊されます。攻撃参加の機会があるなしは関係ありません。
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