残るひとつのギルド、ボロス軍のキーワード能力、それが光輝(Radiance)です。

《放射/Radiate(TOR)》の間違いじゃない? とも言われるかもしれませんが、いやいや、ボロスの正義をあらわした能力でもあるのですよ、とフォロー。

しかし、これまでの3つはキーワード能力でしたが、実際には光輝は能力語に分類されます。まあどうでもいいことですが。

内容を見てみると、クリーチャー1体および同じ色を持つクリーチャーに同じ効果をもたらすものです。

しかし《正義の再興/Rally the Righteous》、3マナインスタントのわりにはわりと役に立つトリックを持っています。

「アンタップする」 タップ能力はたいていターンに1回しか使えませんが、それをもう一度使えるようになります。もっとも、それが有効に利用できるかどうかは、そのクリーチャーが持つタップ能力の強力さに比例するでしょう。
もちろん、アンタップはコンバット・トリックとしても有効です。
戦闘で生き残ったクリーチャーは返しのターンでブロックにも利用でき、擬似的な警戒能力になります。これも、個々のクリーチャーの能力の高さが威力の大小を決めることになります。

「+2/+0の修整」もちろん攻撃に役立つことは当然ですが、実はブロック時のほうがトリックの効果は高いといえます。1/1のチャンプブロッカーを残して先制攻撃クリーチャーで攻撃したのち、安心して相手がチャンプをつぶそうと攻撃してきたときに《正義の再興/Rally the Righteous》、先制攻撃クリーチャーでうかつなアタッカーを排除、というのが理想でしょう。

一体だけアンタップ、+2/+0というのは寂しいので、ぜひとも4〜5体並べて突撃させてみて、その効果のほどを見て欲しいものです。

さて、《正義の再興/Rally the Righteous》は、対象にとるクリーチャーは1体のみで、あとのクリーチャーは効果を受けるだけです。
これは、解決前に対象のクリーチャーを除去することで、呪文そのものを打ち消してしまうことが可能だということです。

効果が大きいときに光輝の旗持ちを誰にするかでも、プレイングが物をいうことになるでしょう。
たとえば、1/1クリーチャーと3/3クリーチャー4体がいるときに1/1クリーチャーを対象にしたとき、相手の《ショック/Shock(9ED)》で《正義の再興/Rally the Righteous》が止められてしまう可能性もあります。
逆に、3/3クリーチャーを対象にしてそれが《闇への追放/Dark Banishing(9ED)》で除去されたなら、突破力のあるクリーチャーを失う可能性も出てくるわけです。

また、《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves(9ED)》と《ブラストダーム/Blastoderm(NE)》がいるときに、《ラノワールのエルフ》に《正義の再興/Rally the Righteous》をプレイすると、《ブラストダーム》もアンタップし、+2/+0を得ます。光輝の効果は、呪文の対象が適正であることは必要ですが、その拡大効果は対象をとっていませんから、呪文や能力の対象にならないクリーチャーでも効果を得ることができます。

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