今回のプリビューは複製持ちカードの2枚。
といっても《啓発のジン/Djinn Illuminatus》自体は複製を持っていませんが。
ただ、7マナ3/5飛行というのは、おまけがうれしいとしても召喚するまでにインスタントやソーサリーを使ってしまうことも少なくありません。これが場に出た後、いったい何枚の「使える呪文」が手札に残っていることでしょう?リミテッドではコストが重過ぎますし、構築でも《ゾンビ化/Zombify(9ED)》経由で出したほうが早いこともあり、わざわざこのクリーチャーで悪さをするのは回りくどすぎる、といったところでしょう。
ちなみにプレリカードは絵違いなので、パックから出る《啓発のジン》は別のイラストです。
《複写作成/Mimeofacture》、調整版?複製版?《袖の下/Bribery(8ED)》です。相手がパーマネントを出していなくてもいい《袖の下》と比べて、対象をとるぶん《複写作成》は回避される可能性も高いですが、1マナ軽いところでバランスをとっている感じです。
《袖の下》はクリーチャーだけですが、《複写作成》はパーマネントならなんでもとってこれます。有効範囲が広いのはいいことですが、問題はライブラリーに同じカードが入っているかどうかです。
4枚積みが当然の構築ならいいですが、リミテッドでは複製を作ることすらままならないうえに相手が不利にならないため、ライブラリーを探してスカだった場合マナとカードの大損になりかねません。
確実性のあるのは土地くらいですが、相手を喜ばせるだけで下の下策となります。
4マナを複数回支払えるなんてものは現実味が有るのは青トロンですが、はたしてこの呪文で助かった、と言える場面はありうるのでしょうか?
では最後にコラムから翻訳を。
= 複製使用時の諸注意 =
最大限に複製の恩恵を得るために、そしてあなた自身が困らないように、いくつかのルール・ガイドラインをしっかり覚えておくことが肝要です。あんまり何度も私に聞かないように。(ちゃんと覚えた? 何まだ? さらに複製した? あーもう!ムキー!)
・呪文をコピーしたとき、ほかのものもコピーされる:そこをはっきりしてほしいと、そうですね。「カード名」「マナ・コスト」「色」「カード・タイプ」「特殊タイプ」「サブタイプ」「エキスパンション・シンボル」「ルール・テキスト」このほかにプレイ時に成された選択も含みます。「モード」「Xの値」「バイバック・コストが支払われたかどうか、など」(バイバック呪文をなんとか複製できたなら・・・やってみる価値はあるかもしれません。)
・複製コストは、その呪文のほかのコストと同時に支払う:その呪文が打ち消されるとわかったときには、さらにコピーを増やそうとすることは不可能、ということです。
・複製したコピーは、同じ対象でも、違う対象でも選べます:おおもとの呪文のコントローラーの選択次第です。
・各コピーはそれぞれ独立しています。おおもとの呪文からも独立して存在します:あなたが複製を宣言し、すべてのコストを支払った後で、そのコピーがすべてスタックに乗ります。(乗せる順番はあなたが決めます)それらが解決する前、あるいは解決した後、プレイヤーは優先権を得ます。そこでプレイしたインスタントや能力がおおもとの呪文の対象を取り除いた場合でも、別の対象をとっているコピーは通常通り解決します。
これ以上のルールの質問と回答については、ギルドパクトFAQをよく読んでください。
=おまけ=
バイバック呪文を複製・・・啓発ジン+《ミューズの囁き/Whispers of the Muse(TE)》なら、{青}+{5}+{青}*任意 でプレイでき、青青青青5でカード4枚引いてなおかつバイバックで手札に戻ってくるということに。各コピーもバイバックで手札に戻りますがすぐに消滅します。
キッカーつき複製・・・《ウルザの激怒/Urza’s Rage(IN)》with kickの場合、2赤+8赤+2赤で赤赤赤12の15マナで軽減不可の10点を2回、同じ対象に当てることができます。
フラッシュバック複製・・・通常のプレイは複製つきで。《炎の稲妻/Firebolt(OD)》なら、赤+赤*任意で2点を好きなだけ。フラッシュバック時だと4赤+赤*任意で墓地からプレイすることになります。
マッドネスからの複製・・・《癇しゃく/Fiery Temper(TOR)》なら、通常のプレイは1赤赤+1赤赤*任意で。マッドネス経由のプレイなら赤+1赤赤*任意となります。
ストームとの相関・・・複製は言わば「マナを支払うストーム」です。コピーがスタックに置かれるため、複製して増えたぶんのコピーはストームにカウントされません。
双呪でのプレイ・・・《十二の瞳/One Dozen Eyes(MRD)》なら、5緑+緑緑緑+5緑*任意でビーストと昆虫が出るコピーが増えます。
刻印されているカードのプレイ・・・呪文のコピーにも複製がつきます。ご心配なく。
連繋したカードの複製・・・連繋は「連繋コストを支払うことでテキストを元の呪文に追加する」ことに注意。連繋した状態のテキストのコピーがスタックに乗ることになります。
歴伝の複製・・・歴伝呪文を《双つ術/Twincast(SOK)》した場合と変わりません。《不朽の理想/Enduring Ideal(SOK)》なら5白白+5白白*任意で「呪文そのものがたくさん」生まれます。
召集の複製・・・複製コストは総プレイ・コストに含まれますし、召集は「タップしたぶん軽減可能」です。つまり白クリーチャーが12体いると《貪る光/Devouring Light(RAV)》が4つぶんプレイできます。
■コストの軽減はそれぞれのコストから減らせるの?
・・・何度も説明していますが、コストの軽減も増加も同じ系統で足したり引いたりします。複製つき《ウルザの激怒/Urza’s Rage(IN)》with kickを2回複製するときに《寒け/Chill(TE)》と《ルビーの大メダル/Ruby Medallion(TE)》があるとき、コストは2赤+8赤+2赤+2赤+2-1で赤赤赤赤15のマナが必要になります。
といっても《啓発のジン/Djinn Illuminatus》自体は複製を持っていませんが。
ただ、7マナ3/5飛行というのは、おまけがうれしいとしても召喚するまでにインスタントやソーサリーを使ってしまうことも少なくありません。これが場に出た後、いったい何枚の「使える呪文」が手札に残っていることでしょう?リミテッドではコストが重過ぎますし、構築でも《ゾンビ化/Zombify(9ED)》経由で出したほうが早いこともあり、わざわざこのクリーチャーで悪さをするのは回りくどすぎる、といったところでしょう。
ちなみにプレリカードは絵違いなので、パックから出る《啓発のジン》は別のイラストです。
《複写作成/Mimeofacture》、調整版?複製版?《袖の下/Bribery(8ED)》です。相手がパーマネントを出していなくてもいい《袖の下》と比べて、対象をとるぶん《複写作成》は回避される可能性も高いですが、1マナ軽いところでバランスをとっている感じです。
《袖の下》はクリーチャーだけですが、《複写作成》はパーマネントならなんでもとってこれます。有効範囲が広いのはいいことですが、問題はライブラリーに同じカードが入っているかどうかです。
4枚積みが当然の構築ならいいですが、リミテッドでは複製を作ることすらままならないうえに相手が不利にならないため、ライブラリーを探してスカだった場合マナとカードの大損になりかねません。
確実性のあるのは土地くらいですが、相手を喜ばせるだけで下の下策となります。
4マナを複数回支払えるなんてものは現実味が有るのは青トロンですが、はたしてこの呪文で助かった、と言える場面はありうるのでしょうか?
では最後にコラムから翻訳を。
= 複製使用時の諸注意 =
最大限に複製の恩恵を得るために、そしてあなた自身が困らないように、いくつかのルール・ガイドラインをしっかり覚えておくことが肝要です。あんまり何度も私に聞かないように。(ちゃんと覚えた? 何まだ? さらに複製した? あーもう!ムキー!)
・呪文をコピーしたとき、ほかのものもコピーされる:そこをはっきりしてほしいと、そうですね。「カード名」「マナ・コスト」「色」「カード・タイプ」「特殊タイプ」「サブタイプ」「エキスパンション・シンボル」「ルール・テキスト」このほかにプレイ時に成された選択も含みます。「モード」「Xの値」「バイバック・コストが支払われたかどうか、など」(バイバック呪文をなんとか複製できたなら・・・やってみる価値はあるかもしれません。)
・複製コストは、その呪文のほかのコストと同時に支払う:その呪文が打ち消されるとわかったときには、さらにコピーを増やそうとすることは不可能、ということです。
・複製したコピーは、同じ対象でも、違う対象でも選べます:おおもとの呪文のコントローラーの選択次第です。
・各コピーはそれぞれ独立しています。おおもとの呪文からも独立して存在します:あなたが複製を宣言し、すべてのコストを支払った後で、そのコピーがすべてスタックに乗ります。(乗せる順番はあなたが決めます)それらが解決する前、あるいは解決した後、プレイヤーは優先権を得ます。そこでプレイしたインスタントや能力がおおもとの呪文の対象を取り除いた場合でも、別の対象をとっているコピーは通常通り解決します。
これ以上のルールの質問と回答については、ギルドパクトFAQをよく読んでください。
=おまけ=
バイバック呪文を複製・・・啓発ジン+《ミューズの囁き/Whispers of the Muse(TE)》なら、{青}+{5}+{青}*任意 でプレイでき、青青青青5でカード4枚引いてなおかつバイバックで手札に戻ってくるということに。各コピーもバイバックで手札に戻りますがすぐに消滅します。
キッカーつき複製・・・《ウルザの激怒/Urza’s Rage(IN)》with kickの場合、2赤+8赤+2赤で赤赤赤12の15マナで軽減不可の10点を2回、同じ対象に当てることができます。
フラッシュバック複製・・・通常のプレイは複製つきで。《炎の稲妻/Firebolt(OD)》なら、赤+赤*任意で2点を好きなだけ。フラッシュバック時だと4赤+赤*任意で墓地からプレイすることになります。
マッドネスからの複製・・・《癇しゃく/Fiery Temper(TOR)》なら、通常のプレイは1赤赤+1赤赤*任意で。マッドネス経由のプレイなら赤+1赤赤*任意となります。
ストームとの相関・・・複製は言わば「マナを支払うストーム」です。コピーがスタックに置かれるため、複製して増えたぶんのコピーはストームにカウントされません。
双呪でのプレイ・・・《十二の瞳/One Dozen Eyes(MRD)》なら、5緑+緑緑緑+5緑*任意でビーストと昆虫が出るコピーが増えます。
刻印されているカードのプレイ・・・呪文のコピーにも複製がつきます。ご心配なく。
連繋したカードの複製・・・連繋は「連繋コストを支払うことでテキストを元の呪文に追加する」ことに注意。連繋した状態のテキストのコピーがスタックに乗ることになります。
歴伝の複製・・・歴伝呪文を《双つ術/Twincast(SOK)》した場合と変わりません。《不朽の理想/Enduring Ideal(SOK)》なら5白白+5白白*任意で「呪文そのものがたくさん」生まれます。
召集の複製・・・複製コストは総プレイ・コストに含まれますし、召集は「タップしたぶん軽減可能」です。つまり白クリーチャーが12体いると《貪る光/Devouring Light(RAV)》が4つぶんプレイできます。
■コストの軽減はそれぞれのコストから減らせるの?
・・・何度も説明していますが、コストの軽減も増加も同じ系統で足したり引いたりします。複製つき《ウルザの激怒/Urza’s Rage(IN)》with kickを2回複製するときに《寒け/Chill(TE)》と《ルビーの大メダル/Ruby Medallion(TE)》があるとき、コストは2赤+8赤+2赤+2赤+2-1で赤赤赤赤15のマナが必要になります。
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