オーロラ来たれり

昨日は今日の記憶にすぎない。明日は今日の夢でしかない。――ハーリル・ジブラーン(1883-1931)

オーロラは目前に迫っています。ローウィンの日々の終わりに太陽が地平線に触れん限りに落ち、しばしの夕闇がやがて朝明けになる――ローウィンの住人が「夜」と呼んでいる時間帯です。その時間帯に、1年に一度オーロラが命を吹き込まれ天空に現れ出、短期間薄暗くなったローウィンの空に神秘的なきらめきを放ちます。兵士や戦士たちは、オーロラを伝統的な歌とクローバーのワインで祝います。ウィザードやシャーマンたちは、この時とばかりに大精霊に恭しき目を向け、来るべき新年の占いや彼らの不可思議の追及の霊感を得るため、彼らの行動を研究します。ドルイドやクレリックたちは、老いて衰えた体に若さと新たな成長への知識がもたらされると信じて、オーロラの光を浴びます。

オーロラは今年も現れることでしょう。今年のオーロラはひときわ盛大で、日没の光の法則よりももっともっとたくさんの光の一大イベントであることを知る者はほとんどいません。この壮大なオーロラがローウィンの基盤を変化させ、この次元のあらゆるものに劇的な影響をもたらすなど、知る由もありません。コルフェノールは、エルフのライズとマラレンの助けを借りて自身を若き苗木として再生させました。その時が来たときに、「変化」に対応することができるように。、何が起きるのかについて知り尽くしているはずのフェアリーの秘密の女王ウーナですらも、彼女の存在意義が損なわれることがないように生き残るため、計画を立てる必要があるでしょう。

オーロラはローウィンの行く末をはっきりさせるに違いありません。炎族のアシュリングは、彼女の内面に変化が沸き起こっていることを感じています。また、オーロラが近づくにつれ、大精霊の存在―彼女自身よりもはるかに強力な炎の存在―とのつながりが彼女を圧倒せんばかりになっていきます。それは彼女を内側から歪ませ、次元を破滅させるもうひとつの運命へと繋がる道具として彼女を利用します。ローウィンに生けるものたちはまるで長く楽しい夢のようですが、オーロラは一人残らずその夢から覚まさせようというのです。

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