4月オラクル更新告知その1
2009年4月22日 【マジック】 コメント (1)機能変更
《バルデュヴィアの大将軍/Balduvian Warlord(CSP)》& False Orders
これらのカードは《瞬間群葉/Flash Foliage(DIS)》や《霊気の原形質/AEtherplasm(GPT)》が場にブロックしているクリーチャーを出す状態に対応できなかった。
これに対応するためにテキストを調整した。
a)これらが場に出てくるブロックしている状態のクリーチャーを対象にとる場合。
b)これらがクリーチャーをブロックしているクリーチャーを対象にとり、場に出てきたブロックしているクリーチャーが同じクリーチャーをブロックする場合。
(おかしなことを言っているなと感じるなら、君の脳は正常だ。どうか無かったことにしてそのまま生活してほしい)
《バルデュヴィアの大将軍》の新テキスト:
{T}:ブロック・クリーチャー1体を対象とし、それを戦闘から取り除く。それがブロックしていたクリーチャーのうち、この戦闘で別のクリーチャーによってまだブロックされた状態になっていないものは、ブロックされていない状態になる。その後、それはあなたが選んだいずれかの攻撃クリーチャーをブロックする。この能力は、ブロック・クリーチャー指定ステップの間しかプレイできない。
《False Orders》の新テキスト:
False Ordersは、ブロック・クリーチャー指定ステップの間しかプレイできない。
防御プレイヤーがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それを戦闘から取り除く。それがブロックしていたクリーチャーのうち、この戦闘で別のクリーチャーによってまだブロックされた状態になっていないものは、ブロックされていない状態になる。あなたは「それは、あなたが選んだいずれかの攻撃クリーチャーをブロックする」ことを選んでもよい。
《混沌界/Chaosphere(MIR)》&《密集した梢/Dense Canopy(SOK)》
《混沌界/Chaosphere(MIR)》のかわいそうなこと。やろうとしていることはゲームを逆さまにすることだ。通常、飛行クリーチャーはどのクリーチャーもブロックでき、地上クリーチャーは地上のものだけをブロックできる。《混沌界/Chaosphere(MIR)》があると、地上クリーチャーはどのクリーチャーもブロックでき、飛行クリーチャーは飛行クリーチャーだけをブロックできる。飛行と非飛行を逆さまにしたかった。言うは易しだ。
何年もかけて、《大蜘蛛/Giant Spider(10E)》のテキストは変わったし、それによって《混沌界/Chaosphere(MIR)》のテキストも変わった。この2つの常在型能力はお互いの足を引っ張っている。数年前、《混沌界/Chaosphere(MIR)》の小さな問題点、つまりゲーム・ルールが根本的に変わったことでテキストが機能しなくなったことに対し、クリーチャーに能力を与えることで対応した。到達が導入されて、2番目の能力は単純になった。しかし1番目の能力はどうだろう?文章が対になっている必要はもうない。1番目の能力はゲーム・ルールを設定するように戻した。そうあるべきものとは少し違うかもしれないが、《雲のスプライト/Cloud Sprite(10E)》やなんかと同じ感じのテキストにした。《混沌界/Chaosphere(MIR)》の2つの能力は同じには見えないが、でも結果を導き出すには簡単なはずだ。
《混沌界/Chaosphere(MIR)》の新テキスト:
飛行を持つクリーチャーは飛行を持つクリーチャーのみをブロックできる。
飛行を持たないクリーチャーは到達を持つ。(それらは飛行を持つクリーチャーをブロックできる。)
《密集した梢/Dense Canopy(SOK)》の新テキスト:
飛行を持つクリーチャーは飛行を持つクリーチャーのみをブロックできる。
《Fastbond》
1番目の能力は《栄華の儀式/Rites of Flourishing(FUT)》《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking(CHK)》のような「あなたは、あなたの各ターンに、追加で土地をn枚プレイしてもよい。」という同種の能力と同じにする。この場合で言えば「n枚」を「望む数」にする。これは機能変更ではない。機能を変えたのは2番目の能力だ。現在は「そのターンに2つ目以降の土地をプレイするたび、Fastbondは、あなたに1点のダメージを与える。」となっている。双頭巨人戦のことを考えて欲しい。チームメイトが先に土地をプレイしていたらどうなるだろう?自分にもわからない。つまり、このテキストが役に立たないということだ。
《Fastbond》の新テキスト:
あなたは、あなたの各ターンに、追加で土地を望む数だけプレイしてもよい。
あなたが土地をプレイするたび、それがあなたがこのターンにプレイした最初の土地でない場合、Fastbondは、あなたに1点のダメージを与える。
《Flooded Woodlands》 & 《Reclamation》
印刷されたテキストでは、これはゲーム・ルールを設定する。今はクリーチャーに能力を与えるようになっている。《お粗末/Humble(USG)》などとの相互作用を考えると、《亡霊の牢獄/Ghostly Prison(CHK)》を基にしたゲーム・ルールであるテキストに戻したほうがよいと考えた。
《Flooded Woodlands》 の新テキスト:
緑のクリーチャーは、それらのコントローラーが、自分がコントロールする攻撃している緑のクリーチャー1体につき土地を1つ生贄に捧げない限り攻撃できない。
《Reclamation》の新テキスト:
黒のクリーチャーは、それらのコントローラーが、自分がコントロールする攻撃している黒のクリーチャー1体につき土地を1つ生贄に捧げない限り攻撃できない。
技術的には、これらのテキストの最初には色の単語は必要ない。だがそう書くことでカードをいっそう明確にすると思っている。
《Fork》
もともとは、《Fork》は、自分が赤だということを除いて自分自身が何か別の呪文のコピーに変わる。この手のごまかしは機能しない。(《Fork》が自分自身を、すでに解決した別の呪文に変化するというやりかたは。)だからこれは現在、《Fork》の色をコピーすることを除いて、《双つ術/Twincast(10E)》のようにコピーを生成するようになっている。さて、このテキストにはおそらく期待する結果をもたらさない微妙な1文がある。コピー効果というのは、コピーした何かの現在の状態をコピーしない。それは他のコピー効果によって修整されない限りは、元の値を使うことになっている。
となると、《Fork》が《純粋の色/Purelace(4ED)》で白くなっていても、それが生み出すコピーは赤色になってしまう。現在のテキストだとこうなってしまうから、《Fork》のテキストを「コピーは赤」と単純化することにする。《臨機応変/Sleight of Mind(ICE)》にも関わる機能変更である。
《Fork》の新テキスト:
インスタント呪文1つかソーサリー呪文1つを対象とし、それを、コピーの色が赤であることを除いてコピーする。あなたは、そのコピーの新しい対象を選んでもよい。
《熱狂のイフリート/Frenetic Efreet(MIR)》
オデッセイで《偶然の出合い/Chance Encounter(ODY)》が出たときに、このカードは強すぎるとしてエラッタを受けた。コストが0マナゆえに、自分の能力に対応しまくって好きなだけ起動型能力を起動できたんだ。能力が最初に解決する時に、あなたはコインを投げ、《熱狂のイフリート/Frenetic Efreet(MIR)》はフェイズ・アウトか墓地のいずれかの領域におさらばする。元のテキストに従えば、そのあとも能力は解決し、毎回あなたはコインを投げることができた。《熱狂のイフリート/Frenetic Efreet(MIR)》には何も起こらないけれども、関係なくコイン投げに勝つ機会をたやすく得ることができる。そうして《偶然の出合い/Chance Encounter(ODY)》に山ほどのluckカウンターを乗せて、次のアップキープにゲームに勝つことができたんだ。
このコンボに対抗するために、あるいは無意味なコイン投げを無くすために、《熱狂のイフリート/Frenetic Efreet(MIR)》はこれ自身が場にないとコイン投げを行えないように訂正された。現在の我々の方針に従って、この手のパワーレベル・エラッタを廃止する。《熱狂のイフリート/Frenetic Efreet(MIR)》は印刷された機能に戻す。もし《閃光/Flash(MIR)》と同じように壊れているのだと判明したら、禁止なり制限なりに加わることだろう。
《熱狂のイフリート/Frenetic Efreet(MIR)》の新テキスト:
{0}:コイン投げをする。あなたがコイン投げに勝った場合、Frenetic Efreetはフェイズ・アウトする。あなたがコイン投げに負けた場合、Frenetic Efreetを生贄に捧げる。
《外殻貫通/Hull Breach(PLS)》
前回の更新で、これは「以下の2つから1つか2つを選ぶ」文章に変えられた。流れをよくするためだけの印象でしかなかったから、これを「機能変更でない変更」に入れていた。大間違いだ。印刷されたテキストならば、アーティファクトとエンチャントの両方を破壊したいなら、それらは同時に破壊される。新しいテキストだと、両方破壊したい場合には順番に破壊されてしまう。《原初の命令/Primal Command(LRW)》を思い出して欲しい。選択された1つめのモードが済んでから、次に選んだモードが行われる点を。
たとえば、アーティファクトが「エンチャントが破壊されたとき」に誘発する能力を持っている場合に問題となる。このようなことは想定外で意図したものではないので、印刷されたテキストに戻す。
《外殻貫通/Hull Breach(PLS)》の新テキスト:
以下の3つから1つを選ぶ。「アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する」「エンチャント1つを対象とし、それを破壊する」「アーティファクト1つとエンチャント1つを対象とし、それらを破壊する」
《液状の火/Liquid Fire(ODY)》
こいつはいつも問題を起こす。これが意図していることは、クリーチャーとそのコントローラーに最大5点までを配分するということ。システムと揉める部分は対象にとったものととってないものに配分する唯一のカードだというところだ。これのせいで409.1eは「対象にとってないもの」まで含むという変更を余儀なくされた。だが問題はそこではない。
他のものは対象にとったものすべてに効果を割り振る。そして解決時に対象にとってないものにはそう望んだものを割り振る。最悪なのは、このルールのどちらもが、効果を受けるものが、分配される何かの少なくとも1つを割り当てられなくてはならない、と言っていることだ。
つまり0対5とか5対0とかの分配がルール違反だということだ。
理想としては、《液状の火/Liquid Fire(ODY)》はこれらの基準に合格していればいい。
1)0対5か5対0の分割が可能。
2)呪文がプレイされたときに分配を行う。(解決時に分配を行うとなると悲惨だ。クリーチャーや自分にどれくらいのダメージが来るかわからないから、再生するとかタフネスをあげていいものかどうか判断がつかない)
3)解決時に分配することを望む他の効果のためのルールを台無しにしないこと。(《忘れられた古霊/Forgotten Ancient(SCG)》とかが、分配という単語は使っていないけど最適な例。)
これらのことが、奇怪なテキストにまとめられた。しかしまあ少なくとも、考えているとおりの機能はするだろう。
《液状の火/Liquid Fire(ODY)》の新テキスト:
Liquid Fireをプレイするための追加コストとして、0から5までの間の数を選ぶ。
クリーチャー1体を対象とする。Liquid Fireは、それにX点のダメージを与え、それのコントローラーに、5からXを引いた値のダメージを与える。Xは、選ばれた数字である。
《オーガの処罰者/Ogre Enforcer(VIS)》
このカードのオラクルテキストは、ダメージを軽減することになっている。印刷されたテキストとはかなりの違いがある。それはというと、《オーガの処罰者/Ogre Enforcer(VIS)》が僕の1/1の絆魂もちをブロックしたら、僕は1ライフを得るべきだ。僕の1/1の接死もちをブロックしたなら、接死の能力の結果でこいつは破壊されるべきだ。萎縮もちなら、-1/-1カウンターが乗るべきだ。
たぶん、オラクルチームがこのカードを変えたのは、「破壊されない」という機能がユニークすぎたからだと思っている。しかし、今現在、「破壊されない」という技術が存在している。だから我々はこれを本来の姿に戻すことができる。
もうひとつ、別の部分で印刷されたテキストとオラクルとの間に違いがある。僕は印刷されたカードは単一の発生源からのダメージの蓄積を追跡すると信じている。《シヴのヘルカイト/Shivan Hellkite(10E)》が《オーガの処罰者/Ogre Enforcer(VIS)》に1点、また1点、1点、1点と与えられたなら、《オーガの処罰者/Ogre Enforcer(VIS)》は破壊されるべきだ。今現在は4点一度に与えられないと破壊できないから、この点も修整した。
《オーガの処罰者/Ogre Enforcer(VIS)》の新テキスト:
単一の発生源によって致死ダメージが与えられない限り、Ogre Enforcerは致死ダメージによっては破壊されない。
《Spoils of Evil》
印刷されたテキストでは、これは対戦相手を対象にとっている。これを復活させた。
《Spoils of Evil》の新テキスト:
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーの墓地にある、クリーチャー・カードかアーティファクト・カード1枚につき、あなたのマナ・プールに{1}を加えてあなたは1点のライフを得る。
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