新たに登場する次元カード、それは新しいカードタイプであり、新しいマジックの遊び方でもあります。

次元カードは戦場にさまざまな変化をもたらしますが、次から次へと次元は移り変わり、それがいつまで続くのかは不定です。自分に有利に働くこともあれば対戦相手が有利になるかもしれません。

PLANECHASEルールは2人対戦か多人数戦で使用できますが、基本的には3~6人程度の無差別戦用に考えられています。各プレイヤーは最低60枚のデッキをもち、最低10枚以上の次元カードからなる次元デッキを用意します。次元デッキは表を見たり順番を並べなおしたりはできません。

次元ダイスも1つ必要です。(ゲームパック1つにつき1個入っています。)4つが空白で1面にはプレインズウォーカー・シンボルが描かれています。
もう1面には新しいシンボル、カオス・シンボルが描かれています。これは次元カードにも示されています。

次元カードと次元ダイスを使うこと以外は、通常のルールと変わりません。デッキをシャッフルして、カードを引き、マリガンを行うなら行って、ゲームの最初のターンを始めるプレイヤーは、自分の次元デッキをシャッフルし、その一番上のカードを表向きにします。

たとえばコレが出たとしましょう。
《ヴェズーヴァ島》
次元―ドミナリア
トークンでないクリーチャーが1体戦場に出るたび、そのコントローラーはそのクリーチャーのコピーであるトークンを1体戦場に出す。
CS あなたがchaosを出すたび、クリーチャー1体を対象とする。それと、それと同じ名前を持つ他のすべてのクリーチャーを破壊する。

次元カードもまたマジックのカードです。文章欄に書かれていることもいつもどおりのルール・テキストです。次元カードは名前、タイプ、サブタイプ、少なくとも2つの能力を持ちます。ルールには関係ないですがイラストも綺麗です。

おさえておきたいPLANECHASEルールのキモはこれです。

*どんなときも、1枚の次元カードだけが表向きになっている。
「コマンド領域」という新しい領域において、次元カードが表向きになっている限り、その能力はゲームに影響します。

*それらは戦場には置かれません。
次元カードはパーマネントではありません。破壊したり何かしたりする効果は次元カードには影響しません。

*次元カードのコントローラーは、現在ターンを進行しているプレイヤーです。(プレイヤーがゲームを離れたらそれも変わります。そのへんは後述)
次元カードが「あなた」について言っている場合、それは次元の現在のコントローラーを指します。能力が対象を必要とするときは、現在のコントローラーが対象を決めます。以下のルールはオーナーとコントローラーは区別して考えられます。

名前:次元カードのカード名は、その次元のどこにあなたがたどり着いたかを示しています。

タイプ行:「次元」はカードタイプです。サブタイプにはよく見知ったドミナリアやラヴニカ、そしてモアグやゼンディカーなど見たことのない次元もあります。

能力:各次元には、たいてい1つは常時「オン」の常在型能力があります。(上側の能力です。持っていないものもあります)下側の影がかかった側は、あなたが次元ダイスでchaosを出したときに誘発する誘発型能力です。

いつ次元ダイスを転がせるのか?
あなたがソーサリーを唱えられるときならいつでも、同じターンに何度でも次元ダイスを振ることが出来ます。ただし、そのターンにすでにダイスを振っている回数だけのマナを支払う必要があります。そのターン1回目にダイスを振るなら0マナで振れます。2回目には1マナ、3回目には2マナがを支払わなければいけません。

ダイスを振るのは即座に起こり、誰も対応は出来ません。それによって能力が誘発するならそれはスタックに乗りますから、当然対応ができます。

ダイスを振りなおしする必要があるのかどうか?それについては、ダイスを振った結果が3つあるからです。

1、ダイスの目が何もなしだった場合、何も起こりません。

2、ダイスの目がchaosの目だった場合、現在表向きになっている次元カードのchaos能力が誘発します。それは誘発型能力ですから、スタックに乗って解決前にプレイヤーは対応することが出来ます。

3、ダイスの目がプレンズウォーカーの目だった場合、プレインズウォークが起こります。これは誘発型能力であり、解決前にプレイヤーは対応することが出来ます。これが解決したとき、表向きになっている次元カードのオーナーはそのカードを次元デッキの一番下に置き、あなたは、自分の次元デッキの一番上のカードを表向きにします。

次元カードのなかには、「次元にプレインズウォークしたとき」や「次元からプレインズウォークしたとき」に誘発する能力を持ったカードもあります。これは、ゲーム内で新たに表向きになったり、一番下に送られたときに誘発します。ゲームの一番最初に表向きになることでは誘発しません。

この移行は次元ダイスでプレインズウォーカーの目が出たり、表向きの次元カードのオナーがゲームから離れた場合に起こります。

多人数戦では、1対1のゲームとは違って「プレイヤーがゲームを離れる」ことが起こります。たいていは、敗北条件を満たしたか、投了することで起こります。

多人数戦でプレイヤーがゲームを離れると、そのプレイヤーがオーナーであるパーマネント、呪文、それ以外のすべてのカード(次元カードを含みます)が、ゲームを離れます。そのプレイヤーがコントロールしていた能力や呪文は消滅します。

そのプレイヤーがコントロールしていたほかのプレイヤーがオーナーのパーマネントは、その効果が終了します。それにより普通はもともとのコントローラーに戻ります。(効果によっては例外もあります)

(ゲームを離れたプレイヤーのコントロール下で戦場に出たゆえに)ほかのプレイヤーにコントロールが移らないのであれば、そのパーマネントは追放されます。

ゲームを離れたプレイヤーがターンを進行していた場合、そのプレイヤーはいなくなっているとしても、そのターンはそのまま最後まで進行します。

2人以上のプレイヤーがゲームを離れた場合、それらのプレイヤーが次元カードのオーナーだったりコントローラーだったりするときは、まずはじめに離れるプレイヤーが次元カードのコントローラーかどうかをチェックします。その結果はどうあれ、その次にオーナーかどうかをチェックします。

1、表向きの次元カードの現在のコントローラーがゲームを離れた場合、まだゲームに残っている、ターンが回ってくる順番の次のプレイヤーが、そのプレイヤーがゲームを離れる直前の次元カードのコントロールを得ます。

プレインズウォークやchaos能力がスタックに乗っているときにプレイヤーがゲームを離れたら、他の能力と同じようにそれらもスタックから取り除かれ、解決はしません。

2、表向きの次元カードのオーナーがゲームを離れた場合、その次元カードもゲームを離れます。それの現在のコントローラーは、即座に自分の次元デッキの一番上のカードを表向きにします。その際、「次元にプレインズウォークしたとき、」「次元からプレインズウォークしたとき」の誘発型能力が誘発します。
もしそのときにプレインズウォーク能力がスタックに乗って解決を待っていたら、それは消滅します。(2回連続でプレインズウォークは起きません。)chaos能力やその次元のほかの能力がスタックに乗って解決を待っているなら、それは通常通り解決します。

なぜこのことについて特に話をしているかというと、若干のカードが「次元からプレンズウォークしたとき」の能力を持っているからです。どういうものなのかって?こうです。

《セラの聖所》
次元―セラの・領土
あなたがセラの聖所からプレインズウォークしたとき、すべての土地でないパーマネントを破壊する。
CS あなたがchaosを出すたび、あなたは「あなたのライフ総量は20点になる」ことを選んでもよい。

ゲームから離れるプレイヤーが《セラの聖域》のコントローラーかつオーナーだった場合、(当然、「次元からプレインズウォークしたとき」がスタックに乗ります)新しいプレイヤーがそのスタックに乗っている能力のコントロールを得ます。そしてドカン!です。


各ゲームパックには次元カードが10枚入っており、すぐさまPLANECHASEルールでゲームを行うことが出来ます。それだけでなく、複数のゲームパックがあれば、デッキをまるごと交換したりと遊び方の幅が増えます。また、4つ全部買えば40枚の次元カードが手に入り、それらで次元デッキを好きなように組むこともできます。

次元デッキの構築ルールはこうです。

1、次元デッキは、少なくとも10枚の次元カードがなければならない。

2、同じ名前を持つ次元カードは1枚しか入れられない。

あなただけが40枚の次元カードを持っていて、ほかの友人が次元カードを持っていない場合もあるでしょう。そんな場合は次元デッキを共有することもできます。

共有次元デッキは、少なくとも40枚、あるいは、プレイヤーの数の10倍の枚数、どちらか小さいほうの枚数の次元カードで構成されなければなりません。同じ名前を持つ次元カードは1枚しか入れられません。

次元カードを使ったマジックはカジュアル用であり、ほかのフォーマットと組み合わせてみても面白いでしょう。双頭巨人戦、レインボーマジック、EDH、なんでもかまいません。

PLANECHASEは9月4日発売です。4種類の60枚デッキや40枚の次元カードの内容は、もうしばらく公開まで待っていてください。

コメント

次元
2009年8月10日22:30

次元 次元ですね。これはルールを覚えねば・・・

JFK_
2009年8月10日22:49

次元です。ぜひ1カートン買ってください


集中力切れたので続きのルールは明日ー

スカルクランプ
2009年8月10日23:45

モアグ…確かに聞いたことないですね
ゼンディカーの次のブロックとかで使われたりするんでしょうね

nophoto
らぁ
2009年9月4日22:38

>能力

第一の能力が、《ヴェズーヴァ島》のような誘発型のものもあるので、「常在型」は誤りでは?

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