2009年9月後半更新告知(1)
2009年10月1日 【マジック】 コメント (2)機能変更されたオラクル変更点
パララクス系カード
これらのカードは数年前にイカサマを防止するためにパワーレベルエラッタを出した。そのひとつが追放する能力を起動し、それに対応してこれ自身を追放するという方法だ。これによって先に「戦場を離れたとき」が誘発してしまい、追放したカードが2度と戻ってこない。《パララクスの波/Parallax Wave(NEM)》を《オパール色の輝き/Opalescence(UDS)》でクリーチャー化してこれ自身を対象にする方法が、このいかさまを実現する方法のひとつだ。《パララクスのきずな/Parallax Nexus(NEM)》の起動タイミングの制限も、ほか2つのあおりをうけて変更されている。このエラッタは取り去った。これによって例のいかさまは可能になっている。
《パララクスのきずな/Parallax Nexus(NEM)》の新テキスト:
消散 5(このエンチャントは消散カウンターが5個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、それの上から消散カウンターを1個取り除く。そうできない場合、それを生け贄に捧げる。)
パララクスのきずなから消散カウンターを1個取り除く:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札からカードを1枚追放する。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみいつでも起動できる。
パララクスのきずなが戦場を離れたとき、各プレイヤーはそれぞれ、パララクスのきずなにより追放された、自分がオーナーである全てのカードを自分の手札に戻す。
《パララクスの潮流/Parallax Tide(NEM)》の新テキスト:
消散 5(このエンチャントは消散カウンターが5個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、それの上から消散カウンターを1個取り除く。そうできない場合、それを生け贄に捧げる。)
パララクスの潮流から消散カウンターを1個取り除く:土地1つを対象とし、それを追放する。
パララクスの潮流が戦場を離れたとき、各プレイヤーはそれぞれ、パララクスの潮流により追放された、自分がオーナーである全てのカードを戦場に戻す。
《パララクスの波/Parallax Wave(NEM)》の新テキスト:
消散 5(このエンチャントは消散カウンターが5個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、それの上から消散カウンターを1個取り除く。そうできない場合、それを生け贄に捧げる。)
パララクスの波から消散カウンターを1個取り除く: クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。
パララクスの波が戦場を離れたとき、各プレイヤーはそれぞれ、パララクスの波により追放された、自分がオーナーである全てのカードを戦場に戻す。
旗手(Flagbearer)のカードたち
2つの異なった理由により、これらのカードは機能を変更された。印刷されたテキストでは、対象指定能力は起動型能力と呪文にのみ影響していた。呪文や能力のコピーや対象をとる誘発型能力に影響するかどうか怪しかったという点。
もうひとつの理由は《人工進化/Artificial Evolution(ONS)》を使うとどれも対象にとれなくなってしまう状況が出来上がってしまうという点。たとえば、2体の旗手クリーチャーを対戦相手がコントロールしていたとして、その1体のテキストを《人工進化/Artificial Evolution(ONS)》によって「ゴブリン」に変更したら、あなたが《稲妻/Lightning Bolt(M10)》を唱えるためには、旗手とゴブリンの両方を対象にとらなければならない。その場に《霧衣の究極体/Mistform Ultimus(TSB)》までいたらどれを対象にとっていいかわからなくなってしまうだろう。
エラッタは常在型能力でなく誘発型能力にすることでそれらの問題を処理していた。我々はこれをもとに戻す。この能力は誘発型能力や、《等時の王笏/Isochron Scepter(MRD)》のようにコピーを「唱え」る行動を行わない呪文や能力のコピーにはもはや影響しない。常在型能力に戻されたことで、この効果は呪文が唱えられている間、および能力が起動されている間に機能する。それに加えて、総合ルールも少々変更する必要がある。
《連合儀仗兵/Coalition Honor Guard(APC)》の新テキスト:
いずれかの呪文を唱えたり能力を起動する際に対象を選ぶならば、あなたの対戦相手は、可能ならば少なくとも1つの戦場に出ている旗手を選ばなければならない。
《連合旗/Coalition Flag(APC)》と《軍旗の旗手/Standard Bearer(APC)》も同様。
エクソダスの「守り手」サイクル
印刷テキストでは、これらのカードは対象となったプレイヤーについて何かをチェックするプレイ制限を持っていた。現在のルールではありえないことだ。制限は能力を起動することを開始するより前にチェックされ、対象はその時点より後では選ばれないからだ。これはパラドックスである。これらのカードは異なった方法で訂正が入った。すべてのあなたの対戦相手をチェックして起動制限を得た。(その誰もを対象にとらない。)ほか2つは対戦相手を対象にとるが、能力を起動する時点であなたと対戦相手の何かをチェックする。(基本的にそれが起動制限の役目を果たす。条件が合わなければ、能力は起動できない。)また、解決時にも同様にチェックする(この部分がオリジナルと違うのである。)
これらのカードは、能力を起動した時点で対象の対戦相手を何かを比べるテキストに変更された。それは対戦相手を対称にとり(印刷テキストどおり)、起動制限の役目も果たし(対象にとれないなら起動できない。)、解決時に再びチェックをしない(能力を起動できるかどうかの条件を監視するだけだからである。)。あなたが2点のライフを持ち対戦相手が4点のライフを持つ場合、あなたは2体の《炎の守り手/Keeper of the Flame(EXO)》で、1体の起動に対応してもう1体を起動することで対戦相手を倒すことができる。白と青と緑のものは本当に奇妙で、対戦相手を対象にとるものの対戦相手には何もしないことに注意しておいて欲しい。
《光の守り手/Keeper of the Light(EXO)》の新テキスト:
{白},{T}: あなたがこの能力を起動した時点であなたのライフ総量よりライフ総量が多かった対戦相手1人を対象とする。あなたは3点のライフを得る。
《心の守り手/Keeper of the Mind(EXO)》の新テキスト:
{青},{T}: あなたがこの能力を起動した時点であなたの手札にあるカードの枚数より手札にあるカードの枚数が少なくとも2枚多かった対戦相手1人を対象とする。カードを1枚引く。
《死者の守り手/Keeper of the Dead(EXO)》の新テキスト:
{黒},{T}: あなたがこの能力を起動した時点であなたの墓地にあるクリーチャー・カードの枚数より墓地にあるクリーチャー・カードの枚数が少なくとも2枚少なかった対戦相手1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールする黒でないクリーチャー1体を対象とする。そのクリーチャーを破壊する。
《炎の守り手/Keeper of the Flame(EXO)》の新テキスト:
{赤},{T}: この能力を起動した時点であなたのライフ総量よりライフ総量が多かった対戦相手1人を対象とする。炎の守り手はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。
《獣の守り手/Keeper of the Beasts(EXO)》の新テキスト:
{緑},{T}: この能力を起動した時点であなたがコントロールしているクリーチャーの数よりコントロールしているクリーチャーの数が多かった対戦相手1人を対象とする。緑の2/2のビースト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
エクソダスの「誓い」サイクル
これも守り手とおおよそ同じ問題を持っている。印刷テキストでは誘発条件の対象の部分に「if節ルール」が含まれていた。現在のルールではありえないことだ。制限は能力が誘発するかどうかを見るのであり、その時点より後では対象は選ばないからだ。これもまたパラドックスである。「対戦相手を対象とする」という文章があるのが問題だ。このカードが機能する方法として、そのターンのプレイヤーは対象を選ぶ。その対象はそのプレイヤーの対戦相手ということになっている。しかし、能力がはっきりとそうでないと言っていない限り、対象を実際に選ぶプレイヤーは、能力のコントローラーであり、つまり能力が誘発した時点で誓いをコントロールしているプレイヤーである。必ずしもそのターンのプレイヤーではない。このこともまた異なった方法で処理されている。4つは「if節ルール」部分は残し、全てのプレイヤーをチェックするようにする。《魔道士の誓い/Oath of Mages(EXO)》は複雑な対象制限がある。これらは全て新しいテキストになって、《魔道士の誓い/Oath of Mages(EXO)》のように複雑な対象制限をすべて得ている。これはターンを進行するプレイヤーに対象を選ばせ、その対象がそのプレイヤーの対戦相手であるようにさせる。「if節ルール」のような対象制限は、誘発時点と解決時の両方で条件をチェックするようなテキストにする。(これが「守り手」サイクルとは違う点である。)
《しもべの誓い/Oath of Lieges(EXO)》の新テキスト:
各プレイヤーのアップキープの開始時に、 そのプレイヤーは自分よりコントロールしている土地が多い自分の対戦相手であるプレイヤー1人を対象として選ぶ。そのプレイヤーは「自分のライブラリーから基本土地カードを1枚探してそのカードを戦場に出し、その後自分のライブラリーを切り直す」ことを選んでもよい。
《識者の誓い/Oath of Scholars(EXO)》の新テキスト:
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは自分より手札の枚数が多い自分の対戦相手であるプレイヤー1人を対象として選ぶ。 そのプレイヤーは、自分の手札を捨ててカードを3枚引いてもよい。
《グールの誓い/Oath of Ghouls(EXO)》の新テキスト:
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは自分より墓地にあるクリーチャー・カードの枚数が少ない自分の対戦相手であるプレイヤー1人を対象として選ぶ。そのプレイヤーは、自分の墓地にあるクリーチャー・カード1枚を自分の手札に戻してもよい。
《魔道士の誓い/Oath of Mages(EXO)》の新テキスト:
各プレイヤーのアップキープの開始時に、 そのプレイヤーは自分よりライフが多い自分の対戦相手であるプレイヤー1人を対象として選ぶ。そのプレイヤーは「魔道士の誓いはそのプレイヤーに1点のダメージを与える」ことを選んでもよい。
《ドルイドの誓い/Oath of Druids(EXO)》の新テキスト:
各プレイヤーのアップキープの開始時に、 そのプレイヤーは自分よりコントロールしているクリーチャーが多い自分の対戦相手であるプレイヤー1人を対象として選ぶ。そのプレイヤーは、いずれかのクリーチャー・カードを公開するまで自分のライブラリーの一番上のカードを1枚ずつ公開し続けてもよい。そうした場合、そのプレイヤーはそのカードを戦場に出し、これにより公開された他の全てのカードを自分の墓地に置く。
インスタントメント
ミラージュ・ブロックの「インスタントメント」は少しだけテキストが変わっている。それらの能力は分類しがたい。それらは遅延誘発型能力を作り出す常在型能力であるが、十分に奇妙である。遅延誘発型能力はそのまま2つの領域において働く。あなたがカードを瞬速を持つかのように唱えたものと戦場に出たものは、ゲームにとっては完全に違うオブジェクトとして扱うのだ。(カードは呪文としてスタックに乗り、そして解決して戦場に出てパーマネントとなる。)また、「埋葬」はかならず実行されなければならない。よって3つの変更を行った。
1つ、インスタントを唱えることができるときにいつでも唱えられる、と書くかわりに「それらは瞬速を持つかのように唱えることができる」と書く。実際には瞬速を持たせはしないが、そういうカード(《閃光/Flash(MIR)》)があった。生け贄に捧げる行動があなたがこのカード自身に組み込まれている「瞬速を持つかのように唱える」能力を利用した場合にのみ働くようにするために重要な点である。そして、《ヴィダルケンの宇宙儀/Vedalken Orrery(5DN)》のような他の能力を利用した場合は働かないようにする。
2つ、「それ」という文脈はまさに呪文そのものを指していることとは逆に、これからは能力は呪文がなったパーマネントを参照する。
3つ、あなたではなく、そのパーマネントのコントローラーにそれを生け贄に捧げさせるようにする。
あなたが《茨の鎧/Armor of Thorns(MIR)》を瞬速もちで唱えて、クリンナップ・ステップまでにそれを他のプレイヤーがコントロールした場合でもそれは生け贄に捧げることになる。例として《茨の鎧/Armor of Thorns(MIR)》をあげるが、ほかの9枚も同様の変更を受ける。
《茨の鎧/Armor of Thorns(MIR)》の新テキスト:
あなたは茨の鎧を、それが瞬速を持つかのように唱えてもよい。ソーサリーが唱えられない時にこれを唱えた場合、次のクリンナップ・ステップの開始時に、茨の鎧がなったパーマネントのコントローラーはそれを生贄に捧げる。
エンチャント(黒でないクリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。
《怒涛の突進/Barreling Attack(MIR)》
印刷テキストでは、ブロック・クリーチャーが宣言される前にこのカードは理想的にプレイされる。影響されたクリーチャーはそれをブロックしたクリーチャーにつき大きくなるからだ。《狂暴クズリ/Rabid Wolverines(EXO)》のような能力もこれに近く、同様に武士道やランページもこれに近い。オラクルのテキストはそうではなく、機能的にはブロックされた後のコンバットトリックのように、影響されたクリーチャーがすでにブロックしているブロック・クリーチャーの数をチェックする。これを元に戻す。
新テキスト:
クリーチャー1体を対象とする。 それはターン終了時までトランプルを得る。このターンにそのクリーチャーがブロックされた状態になるたび、これは自身をブロックしているクリーチャー1体につき、+1/+1の修整を受ける。
《狩りの報奨/Bounty of the Hunt(ALL)》
これを+1/+1の修整にしたのはいろいろ理由がある。印刷テキストどおりに「ターン終了時に」カウンターが取り除かれてしまえばダメージがクリーチャーから取り除かれる前にそのクリーチャーが死んでしまう。また「それらの」カウンターと言われても、ルールは同じ名前のカウンターが識別できない。だが、《茨の鎧/Armor of Thorns(MIR)》や《よろめく大群/Shambling Swarm(TOR)》などからこれをカウンターを使うバージョンに戻すことができた。これは感覚的にもうまくいく。
新テキスト:
あなたは狩りの報奨のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札から緑のカードを1枚追放してもよい。
クリーチャー1体か、2体か、3体を対象とする。それらの上に3個の+1/+1カウンターを振り分けて置く。
次のクリンナップ・ステップの開始時に、これによりあなたがクリーチャーに置いた+1/+1カウンター1個につき、そのクリーチャーから+1/+1カウンターを1個取り除く。
《狡猾/Cunning(EXO)》
《茨の鎧/Armor of Thorns(MIR)》や《狩りの報奨/Bounty of the Hunt(ALL)》のように、印刷されたテキストではダメージが取り除かれる前にタフネスが上がる効果がなくなってしまう。6版ルール下ではそれはうまくいっていた。しかし現在では《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear(M10)》にこれをつけて《ゴブリンの長槍使い/Goblin Piker(M10)》をブロックしたら、そのターンに熊が死んでしまう。これは遅くするべきだ。多くの場合、ルールが変わったことでカードの機能が変わるのはよしとしている。しかしときおり新しい機能は直感と反することがあり、それは受け入れ難い。これはそういったケースのひとつであり、これもまた「次のクリンナップ・ステップの開始時に」誘発するものとする。
新テキスト:
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+3/+3の修整を受ける。
エンチャントされているクリーチャーが攻撃かブロックをしたとき、 次のクリンナップ・ステップの開始時に狡猾を生け贄に捧げる。
《死者の王、ドラルヌ/Dralnu, Lich Lord(TSP)》
クリーチャー・タイプの修正は終わっている。本当だとも。でも《アンクスの死者の王/Lich Lord of Unx(ARB)》がゾンビ・ウィザードなので、これもそうする。
《平衡/Equipoise(VIS)》
印刷テキストでは、《平衡/Equipoise(VIS)》は土地、次にアーティファクト、次にクリーチャーと段階的にパーマネントをフェイズアウトさせる。オラクルテキストは順番が変わっていてしかもすべて同時に処理している。この部分は直す。(印刷テキストではカードを対象にとっているが、「手順を繰り返す」系統のカードでそれを表現するのは不可能に近い。)
新テキスト:
あなたのアップキープの開始時に、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールする土地があなたがコントロールする数を上回る1つにつき、そのプレイヤーがコントロールする土地を1つ選ぶ。その後、選ばれたパーマネントはフェイズ・アウトする。アーティファクトとクリーチャーについて、同様の手順を繰り返す。 (フェイズ・アウト状態のものは、それが存在しないものとして扱う。そのプレイヤーが自分の次のアンタップ・ステップの間にアンタップする前に、それらはフェイズ・インする。)
Errant Minionと《魔力漏出/Power Leak(4ED)》
これらのカードは言葉遣いを合わせている。同様に、与えられないのではなくダメージを軽減するものであるべきである。ダメージが3点以上に増やされることも考えうるため、プレイヤーが3マナ以上支払えるようにすべきである。
Errant Minionの新テキスト:
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーのコントローラーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは好きな点数のマナを支払ってもよい。Errant Minionはそのプレイヤーに2点のダメージを与える。そのダメージをX点軽減する。Xはこれによりそのプレイヤーが支払ったマナの点数に等しい。
《魔力漏出/Power Leak(4ED)》の新テキスト:
エンチャント(エンチャント)
エンチャントされているエンチャントのコントローラーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは好きな点数のマナを支払ってもよい。魔力漏出はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。そのダメージをX点軽減する。Xはこれによりそのプレイヤーが支払ったマナの点数に等しい。
《波動機/Fluctuator(USG)》
印刷テキストでは、これはサイクリング能力を起動するすべての過程に影響した。オラクルテキストはかなり前に訂正されていて、サイクリングコストだけに影響する片手落ちのテキストだった。《抑制の場/Suppression Field(RAV)》との相互関係を考えると、新しいコスト軽減のテンプレートに沿わせるべきである。
新テキスト:
あなたが起動するサイクリング能力は、それを起動するためのコストが最大{2}まで少なくなる。
Illusionary Mask
このカードは前回の更新で訂正されたが、最終版ではなく一つ前の状態のテキストで訂正してしまった。Illusionary Maskの効果は最初に裏向きのクリーチャーが表向きになるときに終わるようになっている。マスターズ・エディション3ではそれは意図したとおりに機能している。ただオラクルのテキストが不正確だった。
新テキスト:
{X}:あなたはあなたの手札にある、あなたが{X}で支払ったマナの全てか一部でそのマナ・コストを支払うことができるクリーチャー・カードを1枚選んでもよい。そうした場合、あなたは、そのカードを裏向きで2/2のクリーチャー呪文としてそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。その呪文が解決してなったクリーチャーが表向きになっていない状態で、ダメージを割り振ったり、ダメージを与えたり、ダメージを与えられたり、タップ状態になる場合、その代わりに、それを表向きにして、ダメージを割り振ったり、ダメージを与えたり、ダメージを与えられたり、タップ状態になる。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみいつでも起動できる。
Invoke Prejudice
マジックの初期には、クリーチャー・カードは「クリーチャー」とは書かれず「~の召喚」と書かれていた。アーティファクト・クリーチャーもクリーチャーであるがそうは書かれておらず、普通に「アーティファクト・クリーチャー」と書かれていた。「召喚」に影響するカードはクリーチャー・カードやクリーチャー呪文に影響するようになっている。厳密に考えれば、「召喚」を使っていないアーティファクト・クリーチャーは除外して考えるべきであるが、我々はそうしない。「召喚」が大きく変更されたとき、基本的にルール・テキストにおいて「クリーチャー」と変更したからで、「アーティファクトでないクリーチャー」とはしなかったからである。インタラプトも同じような理由だ。《霊魂放逐/Remove Soul(10E)》や多くのカードもそうした変更をうけている。しかし、1枚だけそうされなかった。このカードだ。色を共有しないゆえにアーティファクト・クリーチャー全般に対して使えるためにこうしたのであろうが、普遍的なテンプレートを回避する理由にはならない。
新テキスト:
いずれかの対戦相手が、あなたがコントロールするクリーチャーと共通の色を持たない クリーチャー呪文を1つ唱えるたび、それのコントローラーが{X}を支払わない限り、その呪文を打ち消す。Xは、それの点数で見たマナ・コストに等しい。
Master of the Hunt
印刷テキストでは「他の狩人狼とのバンド」を持った狩人狼トークンを生み出した。クリーチャー・タイプ更新で、名前が狩人狼で「他の狼とのバンド」を持つ狼トークンになった。他のクリーチャーが「他の狼とのバンド」を持つことは無かったので、それは重要では無かった。それはMaster of the Huntが作るトークンが持つだけだった。M10で他の~とのバンドのルールが少し変更されたため、このカードが本来意図していた機能とは少し違ってきてしまった。ばかばかしいほど長い注釈文とともにバンド能力を修正する。
新テキスト:
{2緑緑}:「狩人狼」という名前の緑の1/1の狼・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。それは「他の名前が狩人狼であるクリーチャーとのバンド」 を持つ。(注釈文省略)
《モグの暗殺者/Mogg Assassin(EXO)》
印刷テキストでは、この能力は対戦相手を対象をとらなかった。さらに、あなたの対戦相手はあなたがコントロールするクリーチャーを選ぶようにも書いていなかった。どのクリーチャーでも対象にとれたのである。そのままでは、あなたのクリーチャーがすべて被覆を持つなどで対象として選べない場合、あなたは対戦相手に自分のクリーチャーを選ばせることができた。それは公平なコイン投げではない。同じクリーチャーを2回対象にとれるよう変更した。
新テキスト:
{T}:あなたはいずれかの対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象として選び、その対戦相手はクリーチャー1体を対象として選ぶ。コイン投げをする。あなたがコイン投げに勝った場合、あなたが選んだクリーチャーを破壊する。そうでない場合、あなたの対戦相手が 選んだクリーチャーを破壊する。
《罪の償い/Penance(EXO)》
オラクルテキストでは、あなたに与えられるダメージだけを軽減すると書いてある。これは印刷テキストとは違う。このカードは誰に、どれにダメージを与えるかに関係なく、選んだ発生源からのダメージを軽減するべきだ。
新テキスト:
あなたの手札にあるカードを1枚あなたのライブラリーの一番上に置く:このターン、あなたが選んだ赤か黒の発生源1つが与える次のダメージを 軽減する。
Soldevi Sentry
このカードは特に多人数戦で意図したとおりに機能しない。《マトピー・ゴーレム/Matopi Golem(VIS)》や《スケルトンのゴミあさり/Skeleton Scavengers(STH)》などと同様、再生と対戦相手のドローは、実際にこれが再生したときにだけ起こるべきである。
新テキスト:
{1}:対戦相手1人を対象として選ぶ。Soldevi Sentryを再生する。 これによりそれが再生したとき、 そのプレイヤーはカードを1枚引いてもよい。
《大渦/The Maelstrom》
印刷テキストでは「そうでない場合」が不明瞭である。公開しなかったことを指しているのかカードがパーマネント・カードでないことを指しているのかそれとも公開したパーマネント・カードを戦場に出さないことを指しているのか?《歪んだ世界/Warp World(M10)》に似たテキストにするのは厳しいものがあるので、「パーマネント・カードでない」と「戦場に出さない」ことを意味することにする。
新テキスト:
あなたが大渦へプレインズウォークしたときかあなたのアップキープの開始時に、あなたはあなたのライブラリーの一番上のカードを公開してもよい。それがパーマネント・カードである場合、あなたはそれを戦場に出してもよい。 あなたがカードを公開し、それを戦場に出さなかった場合、それをあなたのライブラリーの一番下に置く。
あなたが[chaos]を出すたび、あなたの墓地にあるパーマネント・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
《網の壁/Wall of Nets(EXO)》
我々は最近このカードを訂正したが、これはKjeldoran Frostbeastのように働くべきである。また、クリーチャー・カードだけを戻すようにしていたが、《冷蔵室/Cold Storage(TMP)》を考慮して、追放された時点でクリーチャーであったパーマネントを戻すようにした。
新テキスト:
防衛(このクリーチャーは攻撃できない。)
戦闘終了時に、網の壁によってブロックされた全てのクリーチャーを追放する。
網の壁が戦場を離れたとき、網の壁によって追放された全ての カードを、それぞれのオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
Ydwen Efreet
M10更新のときに印刷テキストに近くなるように訂正したつもりだったが、全然近くないとのメールをたくさんもらった。我々はさらに訂正することにする。
最初に、コイン投げに負けた場合、Ydwen Efreetを戦闘から取り除く。そしてそれはターンの残りの間ブロックできない(印刷テキストにそうある。)次に、ブロックされたクリーチャーがブロックされなかったクリーチャーになる効果の一部は少し改変された。
まだ完璧ではないかもしれないが、前よりは良くなっているはずだ。2番目の部分はFalse OrdersとImprisonにも適用している。
新テキスト:
Ydwen Efreetがブロックするたび、コイン投げをする。あなたがコイン投げに負けた場合、Ydwen Efreetを戦闘から取り除く とともにこのターンこれではブロックできない。この戦闘でYdwen Efreetだけによってブロックされた状態になっていた、これがブロックしたクリーチャーは、ブロックされていない状態になる。
パララクス系カード
これらのカードは数年前にイカサマを防止するためにパワーレベルエラッタを出した。そのひとつが追放する能力を起動し、それに対応してこれ自身を追放するという方法だ。これによって先に「戦場を離れたとき」が誘発してしまい、追放したカードが2度と戻ってこない。《パララクスの波/Parallax Wave(NEM)》を《オパール色の輝き/Opalescence(UDS)》でクリーチャー化してこれ自身を対象にする方法が、このいかさまを実現する方法のひとつだ。《パララクスのきずな/Parallax Nexus(NEM)》の起動タイミングの制限も、ほか2つのあおりをうけて変更されている。このエラッタは取り去った。これによって例のいかさまは可能になっている。
《パララクスのきずな/Parallax Nexus(NEM)》の新テキスト:
消散 5(このエンチャントは消散カウンターが5個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、それの上から消散カウンターを1個取り除く。そうできない場合、それを生け贄に捧げる。)
パララクスのきずなから消散カウンターを1個取り除く:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札からカードを1枚追放する。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみいつでも起動できる。
パララクスのきずなが戦場を離れたとき、各プレイヤーはそれぞれ、パララクスのきずなにより追放された、自分がオーナーである全てのカードを自分の手札に戻す。
《パララクスの潮流/Parallax Tide(NEM)》の新テキスト:
消散 5(このエンチャントは消散カウンターが5個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、それの上から消散カウンターを1個取り除く。そうできない場合、それを生け贄に捧げる。)
パララクスの潮流から消散カウンターを1個取り除く:土地1つを対象とし、それを追放する。
パララクスの潮流が戦場を離れたとき、各プレイヤーはそれぞれ、パララクスの潮流により追放された、自分がオーナーである全てのカードを戦場に戻す。
《パララクスの波/Parallax Wave(NEM)》の新テキスト:
消散 5(このエンチャントは消散カウンターが5個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、それの上から消散カウンターを1個取り除く。そうできない場合、それを生け贄に捧げる。)
パララクスの波から消散カウンターを1個取り除く: クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。
パララクスの波が戦場を離れたとき、各プレイヤーはそれぞれ、パララクスの波により追放された、自分がオーナーである全てのカードを戦場に戻す。
旗手(Flagbearer)のカードたち
2つの異なった理由により、これらのカードは機能を変更された。印刷されたテキストでは、対象指定能力は起動型能力と呪文にのみ影響していた。呪文や能力のコピーや対象をとる誘発型能力に影響するかどうか怪しかったという点。
もうひとつの理由は《人工進化/Artificial Evolution(ONS)》を使うとどれも対象にとれなくなってしまう状況が出来上がってしまうという点。たとえば、2体の旗手クリーチャーを対戦相手がコントロールしていたとして、その1体のテキストを《人工進化/Artificial Evolution(ONS)》によって「ゴブリン」に変更したら、あなたが《稲妻/Lightning Bolt(M10)》を唱えるためには、旗手とゴブリンの両方を対象にとらなければならない。その場に《霧衣の究極体/Mistform Ultimus(TSB)》までいたらどれを対象にとっていいかわからなくなってしまうだろう。
エラッタは常在型能力でなく誘発型能力にすることでそれらの問題を処理していた。我々はこれをもとに戻す。この能力は誘発型能力や、《等時の王笏/Isochron Scepter(MRD)》のようにコピーを「唱え」る行動を行わない呪文や能力のコピーにはもはや影響しない。常在型能力に戻されたことで、この効果は呪文が唱えられている間、および能力が起動されている間に機能する。それに加えて、総合ルールも少々変更する必要がある。
《連合儀仗兵/Coalition Honor Guard(APC)》の新テキスト:
いずれかの呪文を唱えたり能力を起動する際に対象を選ぶならば、あなたの対戦相手は、可能ならば少なくとも1つの戦場に出ている旗手を選ばなければならない。
《連合旗/Coalition Flag(APC)》と《軍旗の旗手/Standard Bearer(APC)》も同様。
エクソダスの「守り手」サイクル
印刷テキストでは、これらのカードは対象となったプレイヤーについて何かをチェックするプレイ制限を持っていた。現在のルールではありえないことだ。制限は能力を起動することを開始するより前にチェックされ、対象はその時点より後では選ばれないからだ。これはパラドックスである。これらのカードは異なった方法で訂正が入った。すべてのあなたの対戦相手をチェックして起動制限を得た。(その誰もを対象にとらない。)ほか2つは対戦相手を対象にとるが、能力を起動する時点であなたと対戦相手の何かをチェックする。(基本的にそれが起動制限の役目を果たす。条件が合わなければ、能力は起動できない。)また、解決時にも同様にチェックする(この部分がオリジナルと違うのである。)
これらのカードは、能力を起動した時点で対象の対戦相手を何かを比べるテキストに変更された。それは対戦相手を対称にとり(印刷テキストどおり)、起動制限の役目も果たし(対象にとれないなら起動できない。)、解決時に再びチェックをしない(能力を起動できるかどうかの条件を監視するだけだからである。)。あなたが2点のライフを持ち対戦相手が4点のライフを持つ場合、あなたは2体の《炎の守り手/Keeper of the Flame(EXO)》で、1体の起動に対応してもう1体を起動することで対戦相手を倒すことができる。白と青と緑のものは本当に奇妙で、対戦相手を対象にとるものの対戦相手には何もしないことに注意しておいて欲しい。
《光の守り手/Keeper of the Light(EXO)》の新テキスト:
{白},{T}: あなたがこの能力を起動した時点であなたのライフ総量よりライフ総量が多かった対戦相手1人を対象とする。あなたは3点のライフを得る。
《心の守り手/Keeper of the Mind(EXO)》の新テキスト:
{青},{T}: あなたがこの能力を起動した時点であなたの手札にあるカードの枚数より手札にあるカードの枚数が少なくとも2枚多かった対戦相手1人を対象とする。カードを1枚引く。
《死者の守り手/Keeper of the Dead(EXO)》の新テキスト:
{黒},{T}: あなたがこの能力を起動した時点であなたの墓地にあるクリーチャー・カードの枚数より墓地にあるクリーチャー・カードの枚数が少なくとも2枚少なかった対戦相手1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールする黒でないクリーチャー1体を対象とする。そのクリーチャーを破壊する。
《炎の守り手/Keeper of the Flame(EXO)》の新テキスト:
{赤},{T}: この能力を起動した時点であなたのライフ総量よりライフ総量が多かった対戦相手1人を対象とする。炎の守り手はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。
《獣の守り手/Keeper of the Beasts(EXO)》の新テキスト:
{緑},{T}: この能力を起動した時点であなたがコントロールしているクリーチャーの数よりコントロールしているクリーチャーの数が多かった対戦相手1人を対象とする。緑の2/2のビースト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
エクソダスの「誓い」サイクル
これも守り手とおおよそ同じ問題を持っている。印刷テキストでは誘発条件の対象の部分に「if節ルール」が含まれていた。現在のルールではありえないことだ。制限は能力が誘発するかどうかを見るのであり、その時点より後では対象は選ばないからだ。これもまたパラドックスである。「対戦相手を対象とする」という文章があるのが問題だ。このカードが機能する方法として、そのターンのプレイヤーは対象を選ぶ。その対象はそのプレイヤーの対戦相手ということになっている。しかし、能力がはっきりとそうでないと言っていない限り、対象を実際に選ぶプレイヤーは、能力のコントローラーであり、つまり能力が誘発した時点で誓いをコントロールしているプレイヤーである。必ずしもそのターンのプレイヤーではない。このこともまた異なった方法で処理されている。4つは「if節ルール」部分は残し、全てのプレイヤーをチェックするようにする。《魔道士の誓い/Oath of Mages(EXO)》は複雑な対象制限がある。これらは全て新しいテキストになって、《魔道士の誓い/Oath of Mages(EXO)》のように複雑な対象制限をすべて得ている。これはターンを進行するプレイヤーに対象を選ばせ、その対象がそのプレイヤーの対戦相手であるようにさせる。「if節ルール」のような対象制限は、誘発時点と解決時の両方で条件をチェックするようなテキストにする。(これが「守り手」サイクルとは違う点である。)
《しもべの誓い/Oath of Lieges(EXO)》の新テキスト:
各プレイヤーのアップキープの開始時に、 そのプレイヤーは自分よりコントロールしている土地が多い自分の対戦相手であるプレイヤー1人を対象として選ぶ。そのプレイヤーは「自分のライブラリーから基本土地カードを1枚探してそのカードを戦場に出し、その後自分のライブラリーを切り直す」ことを選んでもよい。
《識者の誓い/Oath of Scholars(EXO)》の新テキスト:
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは自分より手札の枚数が多い自分の対戦相手であるプレイヤー1人を対象として選ぶ。 そのプレイヤーは、自分の手札を捨ててカードを3枚引いてもよい。
《グールの誓い/Oath of Ghouls(EXO)》の新テキスト:
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは自分より墓地にあるクリーチャー・カードの枚数が少ない自分の対戦相手であるプレイヤー1人を対象として選ぶ。そのプレイヤーは、自分の墓地にあるクリーチャー・カード1枚を自分の手札に戻してもよい。
《魔道士の誓い/Oath of Mages(EXO)》の新テキスト:
各プレイヤーのアップキープの開始時に、 そのプレイヤーは自分よりライフが多い自分の対戦相手であるプレイヤー1人を対象として選ぶ。そのプレイヤーは「魔道士の誓いはそのプレイヤーに1点のダメージを与える」ことを選んでもよい。
《ドルイドの誓い/Oath of Druids(EXO)》の新テキスト:
各プレイヤーのアップキープの開始時に、 そのプレイヤーは自分よりコントロールしているクリーチャーが多い自分の対戦相手であるプレイヤー1人を対象として選ぶ。そのプレイヤーは、いずれかのクリーチャー・カードを公開するまで自分のライブラリーの一番上のカードを1枚ずつ公開し続けてもよい。そうした場合、そのプレイヤーはそのカードを戦場に出し、これにより公開された他の全てのカードを自分の墓地に置く。
インスタントメント
ミラージュ・ブロックの「インスタントメント」は少しだけテキストが変わっている。それらの能力は分類しがたい。それらは遅延誘発型能力を作り出す常在型能力であるが、十分に奇妙である。遅延誘発型能力はそのまま2つの領域において働く。あなたがカードを瞬速を持つかのように唱えたものと戦場に出たものは、ゲームにとっては完全に違うオブジェクトとして扱うのだ。(カードは呪文としてスタックに乗り、そして解決して戦場に出てパーマネントとなる。)また、「埋葬」はかならず実行されなければならない。よって3つの変更を行った。
1つ、インスタントを唱えることができるときにいつでも唱えられる、と書くかわりに「それらは瞬速を持つかのように唱えることができる」と書く。実際には瞬速を持たせはしないが、そういうカード(《閃光/Flash(MIR)》)があった。生け贄に捧げる行動があなたがこのカード自身に組み込まれている「瞬速を持つかのように唱える」能力を利用した場合にのみ働くようにするために重要な点である。そして、《ヴィダルケンの宇宙儀/Vedalken Orrery(5DN)》のような他の能力を利用した場合は働かないようにする。
2つ、「それ」という文脈はまさに呪文そのものを指していることとは逆に、これからは能力は呪文がなったパーマネントを参照する。
3つ、あなたではなく、そのパーマネントのコントローラーにそれを生け贄に捧げさせるようにする。
あなたが《茨の鎧/Armor of Thorns(MIR)》を瞬速もちで唱えて、クリンナップ・ステップまでにそれを他のプレイヤーがコントロールした場合でもそれは生け贄に捧げることになる。例として《茨の鎧/Armor of Thorns(MIR)》をあげるが、ほかの9枚も同様の変更を受ける。
《茨の鎧/Armor of Thorns(MIR)》の新テキスト:
あなたは茨の鎧を、それが瞬速を持つかのように唱えてもよい。ソーサリーが唱えられない時にこれを唱えた場合、次のクリンナップ・ステップの開始時に、茨の鎧がなったパーマネントのコントローラーはそれを生贄に捧げる。
エンチャント(黒でないクリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。
《怒涛の突進/Barreling Attack(MIR)》
印刷テキストでは、ブロック・クリーチャーが宣言される前にこのカードは理想的にプレイされる。影響されたクリーチャーはそれをブロックしたクリーチャーにつき大きくなるからだ。《狂暴クズリ/Rabid Wolverines(EXO)》のような能力もこれに近く、同様に武士道やランページもこれに近い。オラクルのテキストはそうではなく、機能的にはブロックされた後のコンバットトリックのように、影響されたクリーチャーがすでにブロックしているブロック・クリーチャーの数をチェックする。これを元に戻す。
新テキスト:
クリーチャー1体を対象とする。 それはターン終了時までトランプルを得る。このターンにそのクリーチャーがブロックされた状態になるたび、これは自身をブロックしているクリーチャー1体につき、+1/+1の修整を受ける。
《狩りの報奨/Bounty of the Hunt(ALL)》
これを+1/+1の修整にしたのはいろいろ理由がある。印刷テキストどおりに「ターン終了時に」カウンターが取り除かれてしまえばダメージがクリーチャーから取り除かれる前にそのクリーチャーが死んでしまう。また「それらの」カウンターと言われても、ルールは同じ名前のカウンターが識別できない。だが、《茨の鎧/Armor of Thorns(MIR)》や《よろめく大群/Shambling Swarm(TOR)》などからこれをカウンターを使うバージョンに戻すことができた。これは感覚的にもうまくいく。
新テキスト:
あなたは狩りの報奨のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札から緑のカードを1枚追放してもよい。
クリーチャー1体か、2体か、3体を対象とする。それらの上に3個の+1/+1カウンターを振り分けて置く。
次のクリンナップ・ステップの開始時に、これによりあなたがクリーチャーに置いた+1/+1カウンター1個につき、そのクリーチャーから+1/+1カウンターを1個取り除く。
《狡猾/Cunning(EXO)》
《茨の鎧/Armor of Thorns(MIR)》や《狩りの報奨/Bounty of the Hunt(ALL)》のように、印刷されたテキストではダメージが取り除かれる前にタフネスが上がる効果がなくなってしまう。6版ルール下ではそれはうまくいっていた。しかし現在では《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear(M10)》にこれをつけて《ゴブリンの長槍使い/Goblin Piker(M10)》をブロックしたら、そのターンに熊が死んでしまう。これは遅くするべきだ。多くの場合、ルールが変わったことでカードの機能が変わるのはよしとしている。しかしときおり新しい機能は直感と反することがあり、それは受け入れ難い。これはそういったケースのひとつであり、これもまた「次のクリンナップ・ステップの開始時に」誘発するものとする。
新テキスト:
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+3/+3の修整を受ける。
エンチャントされているクリーチャーが攻撃かブロックをしたとき、 次のクリンナップ・ステップの開始時に狡猾を生け贄に捧げる。
《死者の王、ドラルヌ/Dralnu, Lich Lord(TSP)》
クリーチャー・タイプの修正は終わっている。本当だとも。でも《アンクスの死者の王/Lich Lord of Unx(ARB)》がゾンビ・ウィザードなので、これもそうする。
《平衡/Equipoise(VIS)》
印刷テキストでは、《平衡/Equipoise(VIS)》は土地、次にアーティファクト、次にクリーチャーと段階的にパーマネントをフェイズアウトさせる。オラクルテキストは順番が変わっていてしかもすべて同時に処理している。この部分は直す。(印刷テキストではカードを対象にとっているが、「手順を繰り返す」系統のカードでそれを表現するのは不可能に近い。)
新テキスト:
あなたのアップキープの開始時に、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールする土地があなたがコントロールする数を上回る1つにつき、そのプレイヤーがコントロールする土地を1つ選ぶ。その後、選ばれたパーマネントはフェイズ・アウトする。アーティファクトとクリーチャーについて、同様の手順を繰り返す。 (フェイズ・アウト状態のものは、それが存在しないものとして扱う。そのプレイヤーが自分の次のアンタップ・ステップの間にアンタップする前に、それらはフェイズ・インする。)
Errant Minionと《魔力漏出/Power Leak(4ED)》
これらのカードは言葉遣いを合わせている。同様に、与えられないのではなくダメージを軽減するものであるべきである。ダメージが3点以上に増やされることも考えうるため、プレイヤーが3マナ以上支払えるようにすべきである。
Errant Minionの新テキスト:
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーのコントローラーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは好きな点数のマナを支払ってもよい。Errant Minionはそのプレイヤーに2点のダメージを与える。そのダメージをX点軽減する。Xはこれによりそのプレイヤーが支払ったマナの点数に等しい。
《魔力漏出/Power Leak(4ED)》の新テキスト:
エンチャント(エンチャント)
エンチャントされているエンチャントのコントローラーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは好きな点数のマナを支払ってもよい。魔力漏出はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。そのダメージをX点軽減する。Xはこれによりそのプレイヤーが支払ったマナの点数に等しい。
《波動機/Fluctuator(USG)》
印刷テキストでは、これはサイクリング能力を起動するすべての過程に影響した。オラクルテキストはかなり前に訂正されていて、サイクリングコストだけに影響する片手落ちのテキストだった。《抑制の場/Suppression Field(RAV)》との相互関係を考えると、新しいコスト軽減のテンプレートに沿わせるべきである。
新テキスト:
あなたが起動するサイクリング能力は、それを起動するためのコストが最大{2}まで少なくなる。
Illusionary Mask
このカードは前回の更新で訂正されたが、最終版ではなく一つ前の状態のテキストで訂正してしまった。Illusionary Maskの効果は最初に裏向きのクリーチャーが表向きになるときに終わるようになっている。マスターズ・エディション3ではそれは意図したとおりに機能している。ただオラクルのテキストが不正確だった。
新テキスト:
{X}:あなたはあなたの手札にある、あなたが{X}で支払ったマナの全てか一部でそのマナ・コストを支払うことができるクリーチャー・カードを1枚選んでもよい。そうした場合、あなたは、そのカードを裏向きで2/2のクリーチャー呪文としてそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。その呪文が解決してなったクリーチャーが表向きになっていない状態で、ダメージを割り振ったり、ダメージを与えたり、ダメージを与えられたり、タップ状態になる場合、その代わりに、それを表向きにして、ダメージを割り振ったり、ダメージを与えたり、ダメージを与えられたり、タップ状態になる。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみいつでも起動できる。
Invoke Prejudice
マジックの初期には、クリーチャー・カードは「クリーチャー」とは書かれず「~の召喚」と書かれていた。アーティファクト・クリーチャーもクリーチャーであるがそうは書かれておらず、普通に「アーティファクト・クリーチャー」と書かれていた。「召喚」に影響するカードはクリーチャー・カードやクリーチャー呪文に影響するようになっている。厳密に考えれば、「召喚」を使っていないアーティファクト・クリーチャーは除外して考えるべきであるが、我々はそうしない。「召喚」が大きく変更されたとき、基本的にルール・テキストにおいて「クリーチャー」と変更したからで、「アーティファクトでないクリーチャー」とはしなかったからである。インタラプトも同じような理由だ。《霊魂放逐/Remove Soul(10E)》や多くのカードもそうした変更をうけている。しかし、1枚だけそうされなかった。このカードだ。色を共有しないゆえにアーティファクト・クリーチャー全般に対して使えるためにこうしたのであろうが、普遍的なテンプレートを回避する理由にはならない。
新テキスト:
いずれかの対戦相手が、あなたがコントロールするクリーチャーと共通の色を持たない クリーチャー呪文を1つ唱えるたび、それのコントローラーが{X}を支払わない限り、その呪文を打ち消す。Xは、それの点数で見たマナ・コストに等しい。
Master of the Hunt
印刷テキストでは「他の狩人狼とのバンド」を持った狩人狼トークンを生み出した。クリーチャー・タイプ更新で、名前が狩人狼で「他の狼とのバンド」を持つ狼トークンになった。他のクリーチャーが「他の狼とのバンド」を持つことは無かったので、それは重要では無かった。それはMaster of the Huntが作るトークンが持つだけだった。M10で他の~とのバンドのルールが少し変更されたため、このカードが本来意図していた機能とは少し違ってきてしまった。ばかばかしいほど長い注釈文とともにバンド能力を修正する。
新テキスト:
{2緑緑}:「狩人狼」という名前の緑の1/1の狼・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。それは「他の名前が狩人狼であるクリーチャーとのバンド」 を持つ。(注釈文省略)
《モグの暗殺者/Mogg Assassin(EXO)》
印刷テキストでは、この能力は対戦相手を対象をとらなかった。さらに、あなたの対戦相手はあなたがコントロールするクリーチャーを選ぶようにも書いていなかった。どのクリーチャーでも対象にとれたのである。そのままでは、あなたのクリーチャーがすべて被覆を持つなどで対象として選べない場合、あなたは対戦相手に自分のクリーチャーを選ばせることができた。それは公平なコイン投げではない。同じクリーチャーを2回対象にとれるよう変更した。
新テキスト:
{T}:あなたはいずれかの対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象として選び、その対戦相手はクリーチャー1体を対象として選ぶ。コイン投げをする。あなたがコイン投げに勝った場合、あなたが選んだクリーチャーを破壊する。そうでない場合、あなたの対戦相手が 選んだクリーチャーを破壊する。
《罪の償い/Penance(EXO)》
オラクルテキストでは、あなたに与えられるダメージだけを軽減すると書いてある。これは印刷テキストとは違う。このカードは誰に、どれにダメージを与えるかに関係なく、選んだ発生源からのダメージを軽減するべきだ。
新テキスト:
あなたの手札にあるカードを1枚あなたのライブラリーの一番上に置く:このターン、あなたが選んだ赤か黒の発生源1つが与える次のダメージを 軽減する。
Soldevi Sentry
このカードは特に多人数戦で意図したとおりに機能しない。《マトピー・ゴーレム/Matopi Golem(VIS)》や《スケルトンのゴミあさり/Skeleton Scavengers(STH)》などと同様、再生と対戦相手のドローは、実際にこれが再生したときにだけ起こるべきである。
新テキスト:
{1}:対戦相手1人を対象として選ぶ。Soldevi Sentryを再生する。 これによりそれが再生したとき、 そのプレイヤーはカードを1枚引いてもよい。
《大渦/The Maelstrom》
印刷テキストでは「そうでない場合」が不明瞭である。公開しなかったことを指しているのかカードがパーマネント・カードでないことを指しているのかそれとも公開したパーマネント・カードを戦場に出さないことを指しているのか?《歪んだ世界/Warp World(M10)》に似たテキストにするのは厳しいものがあるので、「パーマネント・カードでない」と「戦場に出さない」ことを意味することにする。
新テキスト:
あなたが大渦へプレインズウォークしたときかあなたのアップキープの開始時に、あなたはあなたのライブラリーの一番上のカードを公開してもよい。それがパーマネント・カードである場合、あなたはそれを戦場に出してもよい。 あなたがカードを公開し、それを戦場に出さなかった場合、それをあなたのライブラリーの一番下に置く。
あなたが[chaos]を出すたび、あなたの墓地にあるパーマネント・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
《網の壁/Wall of Nets(EXO)》
我々は最近このカードを訂正したが、これはKjeldoran Frostbeastのように働くべきである。また、クリーチャー・カードだけを戻すようにしていたが、《冷蔵室/Cold Storage(TMP)》を考慮して、追放された時点でクリーチャーであったパーマネントを戻すようにした。
新テキスト:
防衛(このクリーチャーは攻撃できない。)
戦闘終了時に、網の壁によってブロックされた全てのクリーチャーを追放する。
網の壁が戦場を離れたとき、網の壁によって追放された全ての カードを、それぞれのオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
Ydwen Efreet
M10更新のときに印刷テキストに近くなるように訂正したつもりだったが、全然近くないとのメールをたくさんもらった。我々はさらに訂正することにする。
最初に、コイン投げに負けた場合、Ydwen Efreetを戦闘から取り除く。そしてそれはターンの残りの間ブロックできない(印刷テキストにそうある。)次に、ブロックされたクリーチャーがブロックされなかったクリーチャーになる効果の一部は少し改変された。
まだ完璧ではないかもしれないが、前よりは良くなっているはずだ。2番目の部分はFalse OrdersとImprisonにも適用している。
新テキスト:
Ydwen Efreetがブロックするたび、コイン投げをする。あなたがコイン投げに負けた場合、Ydwen Efreetを戦闘から取り除く とともにこのターンこれではブロックできない。この戦闘でYdwen Efreetだけによってブロックされた状態になっていた、これがブロックしたクリーチャーは、ブロックされていない状態になる。
コメント
B案修正案 {白},{T}:この能力を起動した時点でのあなたよりライフが多_かった_対戦相手1人を対象とする。あなたは3点のライフを得る。
(原文ではこの部分も過去形ですよね? 起動後比較する数値の大小関係が変わっても解決時に不適正にならない以上、その時点での数を比較する、という点を強調する意味で)
平衡
>対称→対象では?
魔力漏出系
原文を見て思ったんですが、ダメージを与えてから軽減になってますよね?正しく機能しないのでは?
#自己置換効果?
>守り手サイクルのテキスト
鯨様とのあーだこーだの結果、一応この形に落ち着きました。まあ、もしも「公式」がここまでフォローすることになったときにはもう一度あーだこーだするに違いないでしょう。誓いサイクルもその点不安要素を抱えていますしね
《魔力漏出/Power Leak(4ED)》系
鯨様いわく、この挙動なら自己置換だろうということだそうで
日本語独自仕様で読点つかってつなげたほうがそれっぽいかもしれませんが・・・