あらーらむかしばなし ぱーと1
2009年10月7日 【マジック】 コメント (2)むかーし、むかしつーかわりと最近。
あるところに、つーかナヤの次元に、白毛のレオニンがおりました。名をアジャニといいます。
不吉な象徴として忌み嫌われた彼ですが、唯一彼の兄、ジャザルに救われ、彼の群れで生活します。
マリーシの祝祭のために彼はガルガンチュアンを仕留めようとしますが、アジャニを嫌う筆頭、金毛のテノークにその手柄を取られてしまいます。
一方バントでは、グヮファ・ハジードが黄金塔へキャラバンを向かわせていたところを捕縛されることになります。
ジャンドでは急に強大な力をつけたラッカ・マーに対して、クレシュはその裏を探ろうとします。
クレシュらが偶然行き会った男はドラゴンを探していると言い、共にドラゴン狩りに連れて行くことになります。
マリーシの祝祭の際、ジャザルの行動に不信感を抱いたアジャニは彼の寝床を調べ、彼が品物や情報を集めて何かを調べていることを知ります。
マリーシの祝祭の後、テノークに怪しげな影が襲い掛かります。
休んでいたアジャニにも黒い影の怪物どもが襲い掛かり、間一髪難を逃れるアジャニでしたが、彼の群れは襲撃を受け、シャーマンであるザリキからジャザルが何者かに殺されたことを聞くのでした。
バントではアーシルから黄金塔が壊滅したとの報をうけ、ラフィークとその従者であるロウクスのムビンは調査に向かいます。また、アーシャの予言にあるバントのオベリスクが狙いであることも判明し、ハジードがその手引きをしたことも突き止めます。
ジャンドでは、ドラゴン狩りの結果は凄惨なものとなっていました。獲物たるマラクトスのヘルカイトによりクレシュの戦士たちは壊滅、ラッカは行方不明、ヘルカイトを仕留めたサルカンは、この行動の真の目的は別にあると睨みます。
悲しみに沈むアジャニに、死んだジャザルの魂が話しかけます。しかし悲しみと怒りでアジャニは自らの魔力を解放します。次元渡りが起こったのです。
一方バントでは、逮捕されたハジードをラフィークが尋問します。自分は何もしてないとうそぶくハジードを、怒りもあらわにラフィークは殴ります。
アジャニが気がついたときには、そこは火山地帯でした。見知らぬ地でとまどうアジャニに襲い掛かったドラゴンを止める声「やめとけ、それは俺のだ、カーサス」――サルカンでした。
「俺はサルカン・ヴォル」
「アジャニ。黄金のたてがみのアジャニだ」
「ずいぶん故郷から遠くにきたもんだな」
「ここは・・・何処なんだ?」
「ジャンドの次元さ」
「ここは故郷、クァーサルの谷じゃない」
「そりゃそうだ、ここはナヤじゃない。違う次元だからな、プレインズウォーカーどの? 」
もとの世界に戻るためにも、力を使いこなすべきだとサルカンは言います。もっとも奥深い望みを解き放てばいいと。火口に身を投げ、復讐のための力を得るのだと。
彼の言うとおり身を投げたアジャニは、雲に包まれたジャングルの遺跡に居ました。そこで老いたシャーマンと出会い、ナカティルのコイルについての教示を受けます。
あるところに、つーかナヤの次元に、白毛のレオニンがおりました。名をアジャニといいます。
不吉な象徴として忌み嫌われた彼ですが、唯一彼の兄、ジャザルに救われ、彼の群れで生活します。
マリーシの祝祭のために彼はガルガンチュアンを仕留めようとしますが、アジャニを嫌う筆頭、金毛のテノークにその手柄を取られてしまいます。
一方バントでは、グヮファ・ハジードが黄金塔へキャラバンを向かわせていたところを捕縛されることになります。
ジャンドでは急に強大な力をつけたラッカ・マーに対して、クレシュはその裏を探ろうとします。
クレシュらが偶然行き会った男はドラゴンを探していると言い、共にドラゴン狩りに連れて行くことになります。
マリーシの祝祭の際、ジャザルの行動に不信感を抱いたアジャニは彼の寝床を調べ、彼が品物や情報を集めて何かを調べていることを知ります。
マリーシの祝祭の後、テノークに怪しげな影が襲い掛かります。
休んでいたアジャニにも黒い影の怪物どもが襲い掛かり、間一髪難を逃れるアジャニでしたが、彼の群れは襲撃を受け、シャーマンであるザリキからジャザルが何者かに殺されたことを聞くのでした。
バントではアーシルから黄金塔が壊滅したとの報をうけ、ラフィークとその従者であるロウクスのムビンは調査に向かいます。また、アーシャの予言にあるバントのオベリスクが狙いであることも判明し、ハジードがその手引きをしたことも突き止めます。
ジャンドでは、ドラゴン狩りの結果は凄惨なものとなっていました。獲物たるマラクトスのヘルカイトによりクレシュの戦士たちは壊滅、ラッカは行方不明、ヘルカイトを仕留めたサルカンは、この行動の真の目的は別にあると睨みます。
悲しみに沈むアジャニに、死んだジャザルの魂が話しかけます。しかし悲しみと怒りでアジャニは自らの魔力を解放します。次元渡りが起こったのです。
一方バントでは、逮捕されたハジードをラフィークが尋問します。自分は何もしてないとうそぶくハジードを、怒りもあらわにラフィークは殴ります。
アジャニが気がついたときには、そこは火山地帯でした。見知らぬ地でとまどうアジャニに襲い掛かったドラゴンを止める声「やめとけ、それは俺のだ、カーサス」――サルカンでした。
「俺はサルカン・ヴォル」
「アジャニ。黄金のたてがみのアジャニだ」
「ずいぶん故郷から遠くにきたもんだな」
「ここは・・・何処なんだ?」
「ジャンドの次元さ」
「ここは故郷、クァーサルの谷じゃない」
「そりゃそうだ、ここはナヤじゃない。違う次元だからな、プレインズウォーカーどの? 」
もとの世界に戻るためにも、力を使いこなすべきだとサルカンは言います。もっとも奥深い望みを解き放てばいいと。火口に身を投げ、復讐のための力を得るのだと。
彼の言うとおり身を投げたアジャニは、雲に包まれたジャングルの遺跡に居ました。そこで老いたシャーマンと出会い、ナカティルのコイルについての教示を受けます。
コメント
ラフィークとムビン。
裁判の代理戦士として戦ったジェスの闘技場の件が端折られたのは妥当だと考えますが、ラフィークに仕える小姓の少女Tholkaは触れた方が良いのでは、ラフィークのエピローグを考えると…。
>>テノーク
Tenochはコミックではテノチと訳されています。JFKさんは独自にテノークとされるなら、注釈を入れたほうが読み手には分かり易いと思います。
>>一方バントでは、グヮファ・ハジードが黄金塔へキャラバンを向かわせていたところを捕縛されることになります。
これまでグヮファ・ハジードは2回呼び止められ質問を受けただけで捕縛はされていません。その2回目は黄金塔の間近で、制止を振り切って接近し、それが引き金となったのか、何らかの要因によって黄金塔が崩壊してしまいます。
>>ジャンドでは急に強大な力をつけたラッカ・マーに対して、クレシュはその裏を探ろうとします。
この時点では、Life Huntに挑まんとするクレシュはラッカに疑いを抱いてないと思います。ただ、途中で無謀では、と考えていたかも知れませんが…。
>>マリーシの祝祭の後、テノークに怪しげな影が襲い掛かります。
夜の見張り番に就いていたTenochが居眠りから目覚めた時、影の怪物の出現を目の当たりにし、怪物に見つけられて(と自分では思い込んで?)なさけなく絶叫しただけで、実際には襲われてはいないと思います。
>>ザリキからジャザルが何者かに殺されたことを聞くのでした。
ザリキは行くなと警告しただけです。アジャニを案じて、そして、そこで見つかる結果から導かれる未来を恐れてでしょうか。
>>従者のムビン
ムビンは自身でも名乗っている通り「従者」ではなく聖遺騎士団の「騎士」です。ラフィークの片腕・副官、そしてラフィークより年上で長い付き合いの無二の親友でしょうか。
まだそこまで突き止められてはいないでしょう。
廃墟と化した黄金塔に到着したラフィークとムビンはそこに出現したオベリスクを見ることになり、難民やら巡礼者にアーシャの予言の写本を配る天望騎士団からオベリスクが暗い未来を暗示していることと、グヮファ・ハジードがこの一件へに関与しているに違いないことそして目下逃走中であることを知らされるのでした。ムビンはオベリスクの調査を望みますが、時間の惜しいラフィークはハジードを追うことにします。
このパートは、天望騎士団のやや不可解な動き、天望騎士団の配る(自前の)アーシャの予言(これを入手したムビン)、黄金塔のオベリスクの存在、と幾つもの伏線が張り巡らされている物語の1つの要所と思えます。
>>ジャンドでは、ドラゴン狩りの結果は凄惨なものとなっていました。獲物たるマラクトスのヘルカイトによりクレシュの戦士たちは壊滅、ラッカは行方不明、ヘルカイトを仕留めたサルカンは、この行動の真の目的は別にあると睨みます。
「マラクトスのヘルカイト」では端折り過ぎでは「マラクトスという名のヘルカイト」ぐらいでしょうか?
狩りの結果、マラクトスのねぐらからサングライトでできたとも思える、赤いオベリスクが現れたことは触れるべきでは?この時点で、ボーラスの手下の行動はオベリスクに関わることばかりなのですから。
>>一方バントでは、逮捕されたハジードをラフィークが尋問します。自分は何もしてないとうそぶくハジードを、怒りもあらわにラフィークは殴ります。
未だグヮファは逮捕されてなく、雇われ人を急かしてアクラサからヴァレロンに逃走している途中です。黄金塔で起こった悲劇は悪党の彼ですら予想外で、罪悪感を紛らわせるために皮袋からワインを注いで飲み始めたところ、そこに追いついたラフィークとムビン。詰問に対してグヮファは白を切り続け、その上、ワインを飲んでいたグラスをラフィークへ投げつけて抵抗したため、ラフィークは反射的に身をかわすと同時に殴りつけた、のだと私には思えます。
>>老いたシャーマンと出会い、ナカティルのコイルについての教示を受けます。
アンタリの廃墟の老婆はアジャニに歴史を語ります。雲の帝国、コイル、マリーシ、野生のナカティル…。そして、兄を殺されたというアジャニに問いかけました「さあ、お前の本当の望みを言うのだ」。はじめは当惑していたアジャニですが、ついに「兄を殺した者への憎しみと怒り」を自覚するに至り、「復讐を誓う」ことになるのでした。
この小説においてアジャニを語るキーワード「復讐」を、アジャニ自身が目的としてハッキリと捉えた大転換点といえるのではないでしょうか。こうしてアジャニは兄の殺人者を探し求め、物語をぐいぐい牽引していく役目を果たすことになるのですから。