*大渦*
5つの次元が重なり合う地点。アラーラの中心部。光と魔力が渦となり巻き起こります。

『始まったな』ボーラスはグリクシス、ケデレクトのはるか地下の棲み家でそれを感じ取ったのでした。

バントではラフィークがアーシルと裁判に立ち会っていました。
「ご足労感謝します」彼女は言います。「いくつか芳しくないニュースが入っています。数日前からあなたも地平線の嵐や地震を感じてきておいででしょう、ジェスからの報告によると沿岸に見たことも無い金属の塔が出現し、モルタル階級のものが数十人と殺されているそうです。奇怪な怪物の出現や果樹園の変異、人型のものは私たちの魔道士にもわからない魔法を使うとのこと。まるでこの世の終わりでも来たかのようです」

「執行官、お願いします」とアーシル。
「天望騎士団のイアマ、発言を許可する」執行官は一人の預言者を指します。
「予言者と聞きましたが」とアーシル。
「ええ、預言をもたらしますとも。われら天望騎士団は天使の言葉をバントの人々に伝えるのが務め。アーシャの預言についてはご存知で?」
「もちろんです」
「どう締めくくられているかは?」
「悪魔が舞い戻り、戦争で我らの世界が終わると」
「いえいえ世界の終わりなどではありません。それは我らの世界の行く末を暗示してるに過ぎません。重要なのは準備を固め、我らの土地を守るために立ち上がることです」

「一言よろしいか?」
「数多のラフィーク、発言を許可する」
「予言者どの、あんたのことは知らんが、預言のことは良く知っている。天使がわれらを導いて下さるのを待つべきで、本当にバントの危機であるのなら天使たちが動くはずだ。その導きを待つのが筋というものではないのか?」
「あなたの高名は聞き及んでおりますが、そうは思いません。天使たちは私たちの選択を手伝ってくださるのです」
「イアマどの、過激に過ぎる解釈ではないかと思いますが」
「これはアーシャ様みずから我ら騎士団に下された義務なのですぞ」
「それはあなたの言葉だ」
「いかにも。預言はこうも言います。世界は広く、バントのほかにもあると。現に金属の塔がジェス国沿岸に出現し、我々がエスパーと呼ぶ世界のものどもを目にしているのです。エスパーが最初で最後ではありません。世界がバントと我々を破壊しようとしてきているのです」

「バントは他の世界から侵略を受けています」アーシルは言いました。「バントは今よりエスパーとの戦争に移ります」「私たちには将軍が必要です。幸いにも私たちをまとめあげ、私たちに勝利をもたらしてくれるであろう人物が一人居ります」
衆人がラフィークに注目します。
彼は大きなため息をつきました。

かくしてエスパーとの戦闘が始まります。総大将のラフィークは従者ムビンに愚痴を言い、いち騎士長として参加しているエルズペスは彼女が慕うマーディスを援護しながらエスパー軍を撃破していきます。

*グリクシス*
『報告を』
「断片同士が戦争状態に入り、オベリスクはマナに接続をしました。手はずどおり」「ただバントのオベリスクは、城を破壊したにもかかわらず健在であり、バントのマナへ接続ができていません。私がバントへ出向きましょうか?」
『それには及ばん。貴様にはジャングルへ行って貰おう』
「ナヤですか? しかし次元が繋がってしまった今、プレインズウォークですぐさま移動するというわけには」
『その必要は無い。死滅都市の迷路を行って貰う。驚くぞ』

ボーラスはサルカンの働きに免じ、ドラゴンのひと群れを与えます。
『美しかろう?貴様のために準備しておいた。貴様のものだ、サルカン。ドラゴンの支配と召喚を教えるなど』『おかしなものだ。セラが信徒に天使を縛る術を教えたと思うか?』
「は?」
『怪しいものだ。まあよい。原則は同じだ。全ては精神が鍵となる。ドラゴンの心はすべて火で覆われておる。それを説得しようなどしたら、何者も従わせることはできん。単に燃やされるだけだ。その火を消してやりさえすれば残るは空の器だ。あとは望むものを満たしてやりさえすればよい。我への、そして貴様への献身がそこにある』

「カーサス」
『それがどうかしたか?』
「ジャンドで以前会ったことのあるドラゴンです。強力なヘルカイトです」
『今日からは貴様のヘルカイトだ』
「ありがとうございます。我が主」
『ナヤの破壊を楽しむがいい。大渦でまた会おう』


*バント*
エスパー戦において、突如同士討ちが起こります。ムビンがエルズペスに襲い掛かったところをラフィークが彼を打ち倒します。

「いったい何が」
「あんたはバントの騎士に攻撃されたんですよ。厄介なことに」
「裏切り・・・いえ、魔法?」
「そうでしょうな」「エスパーの魔道士から魔力が発せられ、私の友人のムビンがあなたに襲い掛かりました。本当にすまない」
「すぐに彼のもとへ」
「いけません。安静にしていてください」と癒し手。

「でもこうしている間に他の人が」
「ええ、あんたはまだ生きている。運が良かった」
「こんなベッドの中では役立たずです・・・わた、いえ、この世界が私を必要としているのに」
「よくなるまでの我慢さ」
「いいえ、理解できないかもしれませんが、バントは……理解できない力で攻撃されているのです。このままでは、私がいなくては勝てない」
「いまは休んでいなさい、若き騎士」「いまは前線を立て直している。外の敵と戦う前に内なる敵と戦ってきた我らですよ」
「内なる敵?」
「ああ、ハジードとかいうケチな商人ですよ。黄金塔から逃げ出してきた。ヴァレロンの法廷にいます」

救護所のムビンは。
「はっきり言ってくれ、癒し手さんよ。わたしはまた歩けるようになるかい?」
「気がついたのですか」
「わたしの足だよ。どうなんだい」
「時間が必要です」
「ひどいように見えるよ」
「申し訳ありません……サー・ムビン……私たちの癒しの力ではこの手の傷は無理なのです。傷が深く、粉々になっていては」

「何人死んだ?」ムビンは尋ねました。
「戦闘でですか?」
「そうじゃない……何人……私の手で……?」
「あなたのせいじゃありません、敵の魔法で……」
「お願いだ、教えてくれ。何人殺した?」

癒し手は目を合わせようとしませんでした。
「多いんだな?」
「たぶん……」
「何だ」
「たぶん、貴方の脚は治りますよ、祈りを捧げるものには、天使様がきっと奇跡を」
「もういい、出て行け」
「サー……」
「出て行け、奇跡にしか頼れないほどなんだろう、わかった、もういい、重傷の殺人者のところで十分懺悔は果たしたろう、目が覚めたとラフィーク卿に伝えに……いや、行かなくていい、ラフィーク卿には言わないでくれ」
「サー……」
「もういい、行ってくれ」

「待った」
「何か?」
「祈りのための本を……持ってきてくれないか」

*グリクシス*
「お呼びでしょうか、主よ」デーモン・ドラゴンのマルフェゴールが姿を現します。
『大渦だ』『成長が遅い』
「どの世界の国境でも戦争は起きております。間も無く大渦も時が満ちるでしょう」
『時間など無い』『貴様などに理解できまい、ひとつ息をする間も惜しい。レオニンや人間どもの失敗で何もかも遅くなっておる』
「仰せのままに」
『バントへ行け。行ってオベリスクを起動せよ』
「私自らがですか?手先の仕事では?」
『あやつは捕まったと天望騎士団から報告があった。もはや役に立たぬ』
「天使や聖騎士であふれかえるバントまで行けと」
『それがどうした』
「しかし単騎で、しかも道のりが長くては」
『今すぐ行かぬなら八つ裂きにしてケデレクトのリバイアサンの餌にしてやろう、不死王セドリスか呪術師カラデサにグリクシスを任せるほうが良いか』
「出立します」
『急げよ。道行きのエスパーは好きなように破壊してかまわぬ』


ラフィークは友人ムビンを見舞いますがすげなく追い返されます。彼はエスパーへ斥候を出し、情報収集を始めます。

*ジャンド*
その頃、霊体をジャンドに飛ばしたアジャニは、かろうじて生き残っていたクレシュと部族の生き残りと接触します。
「強大なドラゴンを探しているんだ。ボーラスという」
「ボウロズ?ボーロス?聞いたことはある」
「どこにいる?」
「知らん、が知ってそうな奴に心当たりはあるな」
ラッカへの復讐ができる、とクレシュは笑います。

ラフィークはエイヴンの斥候をエスパーへ飛ばしてエスパーの情勢と、伝説のアーシャの剣のありかを探させます。

ラッカはサルカンを送った後、ジャンドに戻って戦士の部族をドラゴン狩りへと駆り立てる仕事に戻っていました。
ナヤにたどりついたサルカンは、ドラゴンを次々と召喚し、準備を整えます。

エルズペスはハジードと面会し、質問をはじめます。ロウクスの修道士ホリンが同席しますが、エルズペスが退席させます。

「お戻りなさい、ハジードさん。私は貴方に少し奇妙な質問をしたいのです。ここでは正直に答えて欲しいのです。貴方の答えは貴方自身の状況だけではなく、バント全体にとって重要かもしれないのです」
ハジードは相貌を崩してへらへら笑いながら「なぜ? いったいどういうことです?」
「最近、貴方は誰かと接触を持ちましたか?……その……おかしな人物と? 貴方が余所者だと考えるような誰かと?」
ハジードは鼻で笑い、「どの土地も私にとっては他所の地じゃありませんよ。私はバント全土を旅しているのですから」
エルズペスは瞬きをして「貴方は聞いたのではない。そうですね?」
「聞いた?何をです?彼らは何もおかしなことなど語っていませんよ」
「そう、仰るとおり貴方は旅をするもの。だから知ることが出来る位置に居る。誰が、貴方にそれを伝えたのです?破滅をもたらす呪文の計画を。誰が貴方のもとへもたらしたのですか?」
「わ、私は――」ハジードは演技を止めた。彼の目はせわしなく動き、部屋のあちこちを見た。ただ、エルズペスだけは見ようとしなかった。
「誰なのです?」
「い、言うことはできません」「嘘だと思うに決まっています」
「言ってみてください。他の人たちは理解できなかった。それが私がホリンを退けた理由です。私はあなたを信じます。」
「言えません。彼……彼は、誰かに言ったら殺す、と」
「私が護ります」
ハジードはくつくつ笑います。「彼からは無理だ」
「ハジード」「あなたは昨今の地響きや嵐が何であるか知っているのですか?」
「私は何も知りません」彼の目は定まらなかった。「でも、予想はつきます」
「どう予想したのです?」
「彼の仕業です。彼はここに来て、私に力を約束してくれました――でも彼は、私を騙して私に城を破壊させたんです。私はもうおしまいだ。彼は結果から私だけは救い出しにやってくると言いました。でも今になってわかる。彼は私を救いはしない。彼は私を利用したんだ」
「誰なの?」
「ドラゴンですよ」

*ナヤ*
「アニマ」従者のひとりが声をかけます。「一言よろしいですか?」
「もちろんです、サーシャ」
「こんなことは間違っています」「ガルガンチュアンはナヤの神です。それを戦争に使うなんて冒涜です」
「われらはガルガンチュアンとともに戦うのです。冒涜ではありません。それにこれは大祖始のお言葉です。予言の時がきたのです」
「でももし私たちが間違っていたら――」
「私の幻視です。それが冒涜だと?」
「いいえ、申し訳ありませんでした、アニマ」

彼女たちは空に影を見つけます。
「あれは?鳥の群れでしょうか」とサーシャ。
「いいえ、もっと、もっと大きなものです」とメイエル。
「突撃ラッパを、アニマ」
サーシャは長いラッパを差し出しますが、メイエルは盲いた目を神のごとき巨大な、翼の生えたトカゲに向けたままです。
サーシャはメイエルの肩をつかんで揺らします。「アニマ、突撃ラッパを吹いてください!」
それでも動かず彼女は空に目を向けたまま呆然としています。サーシャはラッパをとり、出来うる限りの息をラッパに吹き込みます。

サルカン率いるドラゴン軍団とガルガンチュアンの戦闘がはじまります。カーサスはガルガンチュアンの巨体を持ち上げ、投げ落としてビーストの群れを蹴散らします。
「ついて来い、かわいこちゃん。エルフの奴らに挨拶に行こうぜ」


アジャニはクレシュとともにラッカを探し始めます。行く手をさえぎる闇の魔物との戦闘で友情が芽生えたりもします。そしてラッカを追い詰めることに成功します。アジャニはボーラスのもとへの案内を頼みますが、ラッカは条件としてクレシュと一族をその手で殺せと要求します。

ラフィークはエイヴンの斥候からの情報で、グリクシスでとある家族を助けます。そこでアーシャが滅ぼしたはずの悪魔、マルフェゴールのことを知ります。

一瞬迷うアジャニにラッカがクレシュらに魔法を放ちます。
「あんたの判断なぞあてにしちゃいないよぉ。やりたいことをやるだけさぁ」
「死にたいのか」
「死ぬことなんざ恐かないねぇ」
「条件は飲めない。逃げたいなら逃げろ」
「殺したいならやればいいさ。トル族が死に絶えるまであたしゃ止めないからねぇ」
アジャニはラッカに駆け寄り、頬を切り裂き頭を斬りとばします。

ナヤではマリーシがナカティルを集め、戦争の準備を始めます。その中にはザリキの姿もありました。

バントでは、祈りの書から偶然ヒントをみつけたムビンが、アーシルのもとを訪れます。ヴァレロンの12の木の根元を掘って欲しい、と。当然アーシルは聖地を掘ることに難色を示します。天望騎士団のアドバイザーによりムビンは追い出されてしまいます。

マリーシの言動に不信を抱いたザリキはマリーシを問い詰めます。ジャザルが死ぬ直前まで調べていたオベリスクの秘密、それを知るものを消そうとマリーシはザリキに襲い掛かります。
圧倒されるザリキでしたがガルガンチュアンを呼び、マリーシを倒します。しかしマリーシが嘘をついていたという説得に耳を貸さないナカティルたちに追い詰められた彼女は、突如クァーサルの塔が粉々になり、魔力が解放されているのを目にします。

*バント*
ムビンは重傷の体を鞭打ち、独断で宮廷に忍び込み、そしてアーシャの剣の破片を掘り当てます。
「ムビン!」
「みつけましたよ、ひとつ」「アーシャの剣の欠片です」
「何事です?」天望騎士団のアドバイザーが駆けつけます。アーシルは青筋をたてつつ怒鳴りつけます。「人手を集めて、ロープと、駿猫を1ダース、鍛冶師も呼ぶのです」
「彼が何をしたのです? 一体何をするおつもりで――」
「一刻も、早く、ムビン殿に、必要な、ものを、取ってきなさい!」「早く!」

クレシュとアジャニはグリクシス内を歩き続けます。
「猫男よ、お前は止まる事がないな」
「止まるわけにはいかない。暗黒の殺し屋たちはまだ近くに居る」
「しかし当ても無く歩き回れば迷子か死にながら歩く羽目になる」
「戻りたければ戻ってくれていい」
「そういう意味で言ったのではなくてだな――」
「シッ」
「話をさえぎるな」
「静かに、何か聞こえる」
「この音は――」
「ドラゴンの羽音」

*バント*
守衛の詰め所で望遠鏡を覗いていた兵士が声を上げます。
「サー、エイヴンの姿です。味方のようです」
「それが歩いている、と?」と守衛長。
「はい」「ひどい有様です」
「罠かもしれん、だが罠なら見つけろ、急げ」
「了解しました!」
エイヴンは門にたどり着くとくずおれます。
「罠はありません」「キーダです。騎士長ラフィークの命を受けていました」
クレリックが駆けつけ癒しを行いますが息を引き取ります。
「残念だ」「羽根を見ろ、彼に何があったのだ」
「何があったというのでしょうか」
「巻物を持っています」
「内容は」
「悪魔は、黄金塔に、4日、これだけです」
「すぐに守衛長に報告を」

*グリクシス*
彼らが見たのはドラゴンの群れでした。
「カーサス」
「我らの世界のドラゴンじゃねえか、どうしてこんなところに」
「誰か乗ってますぜ」
「サルカンだ」

「あれは俺が探しているドラゴンじゃない」とアジャニ。
「だが俺たちが探している奴だ」とクレシュ。

ドラゴンたちは頭上を飛んでいきます。そこに響いてきたのはエルフの突撃ラッパ。
はるかに見えるエルフの旗。それを見てアジャニは隠れ場所から走り出ます。
「猫男!どぉこへいくつもりだ!」
「知り合いだ!」「エルフ、人間、ガルガンチュアン、ナカティル」「ナヤの軍だ!」
「どこへ進撃しようってんだ?」
この次元の中心部。アジャニはそう考えました。

大渦の前。それを見つめるマルフェゴールに、ボーラスが告げます。この世界はじきに崩壊する。お前の支配するものなど何も無い、と。呪いの言葉を吐きつつ、彼は怒りの矛先をバントに向けます。

*バント*
黄金塔の廃墟に着いたラフィークの軍勢は、廃墟の跡に光り輝く白いオベリスクがあるのを目にします。
天使アーシャと悪魔マルフェゴールの戦いの再現かと思いをめぐらすラフィークに話しかける声。
「将軍! 騎士長エルズペスです」
「加減はどうかな、騎士長」
「大丈夫です、サー。後方に居られることを進言します。消耗されたら、私たちの元へおいでください。糧食と癒し手、休める場所を用意してあります」
「そんなヒマがあればいいがな」「エルズペス、”悪魔”というものを卿は知っているかね」
顔色が変わるのを見て、彼は肯定と受け取ります。

マルフェゴールの角が丘の向こうに見え始めます。
「術者は準備を」「目明き階級の準備は?」とラフィーク。
「クレリック、モンクの部隊は準備完了です」とエルズペス。「号令を待っております」
「よろしい。始めてくれ」
「了解しました」エルズペスは指令所のテントに駆け込みます。

「卿」別の騎士に言います。「射手に伝えてくれ。敵が射程に入ったらすぐに撃てと。騎兵はそれまで待機」騎士はうなずいて指令所に駆けます。
「それと君」と従者に言います。「俺の鎧、ちゃんと直ってるだろうな?」
「ご希望通りに黒鋼をあてがいました、将軍」
「ようし」「着せてくれ。あと、剣も用意してくれ」

前哨戦が始まります。アンデッドの軍勢に矢が降り注ぎ、カターリはエイヴン軍と戦闘し、地上ではレオトーに騎乗した騎士がゾンビとスケルトンの軍勢を切り崩します。
「肉ねじり共、騎士を迎え撃て」マルフェゴールは屍術師に命令します。「《屑肉を引き裂くもの/Dreg Reaver(ALA)》第一隊を向かわせよ」

屍術師が呪文を放ち、騎士が駆け、異様のオーガが斧を振るい、下級天使がカターリを打ち倒します。激戦のなか、アーシャへの祈りは高まります。予言のときは今であるのに、天使はいまだ姿を見せてはくれません。


*大渦*
「何だコレは」目を覆いながらクレシュは言います。
「マナだ」この渦こそが鍵であるとアジャニは理解しました。

「きれい」メイエルがやってきます。
「アニマ。 あなたまで戦争に加わっているとは」
「ご挨拶ですね、白き猫よ」「ナヤのため、世界のためなら、我らは馳せ参じましょう」
「助けはありがたい」「が、ここを離れて欲しい。この嵐は不安定だ。あなたの民も危険だ」
「アジャニ」
「ザリキ、こんなところで何を?」
「私も聞きたいことがあるの」「クァーサルのオベリスクからマナが放たれ、それに導かれてここまで来たわ」「そして軍もついてきてくれた。彼らは答えを欲しているの。彼らこそ雲のナカティルなのよ、アジャニ」
「俺にもわからない」アジャニはきっぱり言います。「君も、皆もここを離れるんだ」
「アジャニ」「あなたに言っておかなければならないことがあるの」
「今はここを離れるのが先だ。ドラゴンがじきにやって来――」
「私がジャザルを殺したの」
アジャニの口は半開きで止まります。

「ごめんなさい。殺されても、二度と顔も見たくないと思われても、あなたは知っておくべきだと。私はマリーシから任務を与えられたの」
「マリーシだと?奴は生きているのか?」
「1年以上も前に知り合ったわ。チママトルが彼に連絡を取ったの。あのひとの計画が、脅威だと感じたから」
「ジャザル」
「あのひとは答えを探していた。 なぜナカティルの部族は分かたれたのか? なぜ自らの死が必要な予言が人間に伝わっているのか? コイルを破りしマリーシの祝祭の意味とは? その行為はチママトルの目論見と、そしてより強大な力の計画に干渉してきたのよ」(訳注:その過程でクァーサルのオベリスクがマナの伝導に使われていること、5つの次元のことまで突き止めれば、大渦にマナを集める計画までたどり着くことができるからでしょう)
「だから殺した」
「私がやったの。焚き火に魔法を仕掛けたのも、居住地に怪物を解き放ったのも私」
「ザリキ、なぜなんだ」
「ごめんなさい。 彼らはそうすれば皆が恐怖におびえ、共通の敵と戦うために団結するだろうと。マリーシへの反発を抑えるにも役立つとそれらしいことを吹き込まれたの。まさか……暗殺するなんて」

”アジャニよ”
「兄貴」
”ここが終点にはない。彼女が誰か忘れるな”
「彼女はあなたを殺したんだぞ」
”指示に盲目に従っていただけだ。 彼女は俺を恐れていたということだ。何が起こるかなんてわからなかった。彼女はずっと友達だったろう。生きているたった一人の友だ”
アジャニは怒りが湧き上がってきました。ザリキは目を伏せ、涙を落としています。
”そうすることが正しいと言うのなら、そうしろ。彼女を殺して俺の仇を討てばいい。お前の旅は終わりだ。それでお前に何が待っているというのだ?”
アジャニは歯をかみ締めました。
”お前の選択だ。弟よ”それきりジャザルの声はしなくなりました。
「間違ってるってわかってたわ」「呪文がジャザルを狙うことも、彼を傷つけることもわかってたわ」
「ザリキ――俺は、知りたい。マリーシは今何処にいる?」
「彼は死んだわ。私が殺した」
そういうものか。アジャニが復讐を果たす機会は永遠に失われたのだと気づきました。
「アジャニ。ごめんなさい。私は死んだほうがいいのよ。私が死ねばジャザルも浮かばれるわ」
彼女は泣きつきます。哀れみ、嫌悪、悲しみがアジャニの中でひとつに混ざり、彼はザリキを一度抱きしめ、力いっぱい殴ります。

ザリキを殺しても、彼女が働いた罪はより深くなるだけであり、彼女が直接手を下したわけではなかったことは、アジャニもわかっていました。そして、アジャニの追跡は別の方向へと向けられていました。すべての元凶。出来事の鎖をさかのぼった先に居る者を罰するまで、彼は立ち止まらないでしょう。

*バント*
騎士長エルズペスは黄金塔の廃墟の戦場を見ていました。彼女の心は重く沈み、守るべき白のオベリスクよりも、心を占めているのは彼女が愛した人々、名誉、平和でした。
彼女は天空で悪魔と戦う天使たちを見上げました。あの天使は、こんな恐怖を感じたことがあるのかしら?
戦場の後方にはデーモン・ドラゴンの姿があります。グリクシスの将軍、マルフェゴール。そのコウモリのような羽根が広がり、太陽を覆い隠すのを目にしました。それが腕を高く掲げたのを、彼女は見ました。
マルフェゴールの腕の間に黒いマナの塊が生まれ、眼下のバントの兵士たちとアンデッドどもはその魔法で苦しみもがきます。

「全軍進め!」エルズペスは指示を出します。「魔道士、あの悪魔を討て!全軍、悪魔へ突撃!全歩兵!悪魔を滅せよ!」
ヴァレロン兵たちは突撃を開始し、エルズペスもそれに続こうとします。そのとき、彼女は後方からの声を耳にします。

「エルズペス!」祝福階級のアーシルが、全速力でレオトーを走らせていました。その手には、光り輝く一振りの剣がありました。「エルズペス、これがアーシャの剣です。ラフィークに渡してください!」

マルフェゴールの呪文は思惑通りに働き、面前のオベリスクの強力な防御魔法を崩すための力を蓄えつつありました。戦場からエナジーを吸い上げ、彼の呪文をさらに強めていました。もはや勝利する必要もありませんでしたが、すべてを破壊し、その後は好きにするつもりでした。
騎士団が彼まで肉薄するのを見てマルフェゴールは手の中にある魔法の印を握りつぶし、蓄えた力を解放しました。大半が死の衝撃波により即死し、その生命エネルギーはさらにマルフェゴールの呪文の力となります。

ラフィークは死の魔法の波を受け、地面に転がり落ちます。彼の肉体と魂は同時に締め上げられ、死そのものが彼にまとわりつきます。しかし突如その痛みが消え、彼は周りを見渡します。周辺は彼以外生きているものはなく、見上げるとマルフェゴールは黒い魔法の触手をオベリスクに伸ばしていました。その触手はオベリスクを守る魔法をかき消し、オベリスクに激突します。
オベリスクはまばゆく光り、その後魔力がいずこかへ向かって流れ出します。悪魔はそれを見届け、流れの方向へ向きを変えます。

「待て」ラフィークは叫びます。こんなはずはない。栄光の勝利はどこだ?天使アーシャが現れてあのケダモノを両断するはずではなかったのか?

「ラフィーク!」エルズペスが全速力で走りこんできて、彼に一振りの剣を放り投げます。彼はそれを受け取ります。
鞘の上からでもわかるくらいそれは熱を帯びていて、彼が剣を抜き放つと、刀身はまばゆく輝き、直前まで鍛冶師が熱していたかのようでした。彼は立ち上がり、背を向けている巨大な悪魔へ走りこみます。エルズペスはありったけの防御魔法をかけ続けます。ラフィークは走るほどに空へと駆け上がっていることに気づきました。俺がアーシャの再来だ、彼は聖なる力を感じ取っていました。

マルフェゴールは振り向き、向かってくる騎士に向かって巨大な爪を振るいますが、ラフィークは傷ひとつ負いません。ラフィークは一度、二度、剣を振るい、悪魔の胸にXの字の深い傷を刻み、そして傷に沿ってその体が崩れ落ちていきます。忌まわしきもの最期でした。


アジャニの復讐についての思考は上空からの炎により中断させられます。
「ごきげんいかがだ、黄金のたてがみのアジャニ!」カーサスの背からサルカンが叫びます。
その後ろにはドラゴンたちが続き、吐き出す炎でエルフやナカティルたちを混乱に陥れます。

「撃ち滅ぼしなさい!」メイエルが叫びます。
エルフらはトゲの風を呼び起こし、ザリキは亜人間の仲間に力を与え、クレシュの戦士たちもドラゴンたちに槍を向け、戦呪術を唱えます。魔法の奔流をアジャニは感じ取り、マナの流れを大渦が利用していることを感じ取りました。これでは大渦の成長を助けてしまう。彼はそう考えました。そのとき、大渦に流れ込む大きな4本のマナの流れのほかに、新たにもう1本のマナの流れが加わります。何か決定的な一手をうつ必要がありました。

”お前がやるのだ、弟よ”ジャザルの声が響きます。
「止めなければ」とアジャニ。
「俺たちが大渦を引き起こしていたのだ。俺たちは生餌なんだ」
”そうだ。餌となることを止めるのだ”
「俺は皆が餌になることを止めなければ」
”そうだ。すべてを止めるのだ”

アジャニの目はマナの流れを見い出します。自然の魔法、火と怒りの魔法、癒しと守護の魔法、それ以外のもの――人間型の生き物、ドラゴンたちから伸びる固有のマナの流れすら認知します。世界全体に広がるマナの流れがまとまり、大渦に流れ込んでいるのです。
これを止めなければ。アジャニは自らのマナの源だけでなく、ナヤからだけでなくジャンドからも、サルカンのマナの源からも魔力を引き出します。咆哮とともに魔力の奔流は世界中を震わせ、次の瞬間、魔道士もドラゴンたちも、動きを止め、当惑してきょろきょろするばかりでした。衝撃から立ち直った者たちは再び戦おうとしますが、マナの接続は断ち切られ、ドラゴンの炎も尽きていました。
ドラゴンたちは怒りの声とともに空高く舞い上がり、サルカンはカーサスの横背を蹴りますが言うことを聞かず、ドラゴンたちはジャンド方面へと消えていきました。
歓声がエルフとナカティルたちからあがります。
「アジャニ、やったわ!」とザリキ。「どうやったのかはわからないけど、魔法を止めたのね」
アジャニは消耗しきった様子でうなずきます。
『だが礼など言わぬぞ』

古竜のプレインズウォーカー、ニコル・ボーラスが、空より姿を現していました。

『小さきウォーカーよ』


アジャニは眼前のナカティルやエルフ、人間たちがドラゴンに対して攻めかかろうとしているのを感じ取ります。
マナのつながりが無い今、彼らでは敵うわけがありません。ボーラスはアジャニの前に降り、左右を見回します。一瞬でエルフ、人間、ナカティルたちは殺されてしまうことでしょう。
「みな、退がれ!」アジャニは叫びます。「早く!」
それ以上の指示は必要なく、全員が退却を始めます。
「アジャニ、やめて」とザリキ。「かないっこないわ」
「なんとかする」とアジャニ。「行くんだ。ザリキ。さあ!」
ボーラスはそれを見送るのみで、笑いながらアジャニを見下ろし、爪を組み合わせます。

『しばしのよい見世物だったよ、小さきウォーカー』とボーラス。『定命の者どもを過信するのも止める必要があろうな』
「見ていただけだろう」アジャニは言い放ちます。「隠れていただけだ」
『隠れていた?ありえんな。我はお前の人生から少し離れていただけだ、小さき猫。すぐ近くにいたのだ。我のドアは大きく開いていたというのに。
 我はお前の間違いを責めることはしない。お前はやっと一歩を踏み出すことを覚えたばかりだからな。それほど、お前より我は遠くにあり、筆舌に尽くしがたく、非現実的だということだ。お前は経験は我と比べるべくもないであろう。お前は我の遠大なる思考を理解するだけの言及の枠も、理論的な網も持ち合わせておらぬ。理解などできぬのだ。理解する能力が欠如しておるのだ。
 我はお前が想像できぬ距離を見てきておる。お前はできるのか?お前の想像力はひとつの世界の境界線の内に閉じこもっている程度だ。そんなものが意味を持つというのか?否!お前の兄の死は?偶然の一致は? 我と釣り合うわけがなかろう。ちっぽけなナヤは、すべての真実の入れ物とするにはあまりに浅すぎるのだ』
「俺はここにいる。それが答えだ」
『それで、どうするのだ?復讐を果たすのか?我を殺すとでも?兄の形見の斧で我が死ぬまで内臓を引き裂きつづけるのか?そしてお前は愛する世界を守った英雄としてご帰還か?残念ながらそうはならん。誰もお前が死んでも悲しまぬ。千人も居る陳腐な人物の一人に過ぎん』
ボーラスは爪をはじき、隕石のような力でアジャニを吹き飛ばします。彼は背後の大渦のくぼみまで転がり落ちます。
『貴様の何百倍も生きておるのだ』『貴様の肝が冷える程度の大異変をいくつも生き抜いてきた。貴様が見たことも無い宇宙をいくつも見てきた。そんなマッチ棒程度の貴様が我に立ちはだかるというのか?我を打ち倒すというのか?言っておこう、ニコル・ボーラスが倒れるときは、貴様によってではない』
アジャニは這いずって戻り、片手で体重を支えながら言います。口からは血を流しながら。「老いた者よ、癇癪はまるで子供だな」
ボーラスは鼻を鳴らし、腕を振ります。アジャニの体は宙を飛び、くぼみの反対側の壁に叩きつけられます。彼は血とともに咳き込み、歯が2本折れているのを確かめます。

『そんな横着をするのは数百年早い。悪が英雄を倒したことは数多くある。貴様よりも立派なものたちがな。遊びは終わりだ。貴様には万に一つもありえぬ。ゴミのように潰されろ』
「お前の計画に意味はない」
『命乞いの時間稼ぎの方法でも思いついたか? 時間を引き延ばして絶体絶命から抜け出す方法でも探るか?』
「もし俺がそんなに矮小なら、どうしてすぐに殺さない?どうして下僕に呪文を運んでこさせない?どうして白い猫の予言などがある?俺がなんでもない人物なら、どうして問題に行き当たる?俺がどうでもいいなら、どうしてお前の脅威となりえる? なぜナヤにプレインズウォークして俺を子供の頃に殺さない?」
『もっともだ』ボーラスは答えます。『我はどうも盛り上げようとしすぎる。対等なものも居らず、自分で自分を楽しませることを好むものを、貴様は考えられるか?わがままに過ぎる、認めよう。我は自ら奏でる交響曲を眺めるのが好きなのだ』
「違う」「それが理由ではない。それはお前が手下を使った理由でもなければ、自分で汚れ仕事をしなかった理由でもない。おそらく、自らの不死性を失ったことがわかったからだ。お前は強い。しかし弱点があると理解してしまった。俺にはそう見える。古き竜であるお前ですら、恐いものがある」

ボーラスの頬の突起が広がり、胸は怒りで満たされました。彼の後ろの大渦からの光は彼の顔に影を作ります。翼を広げ、爪をアジャニに伸ばしますが、思いとどまります。
『おっと』『もう少しで貴様は我がここで成すことを忘れさせるところであったな』ボーラスは向き直り、大渦の中心へ歩み入ります。

アジャニは目を隠します。大渦は光の球となり爆発します。ドラゴンのプレインズウォーカーを力の波で包み、衝撃波はアジャニを壁へと押し付けます。絶え間ない電気ショックを受けているようでした。音がなかったのか、それとも耳が聞こえなくなるほどの轟音かわかりませんでした。
考えがまとまらず、アジャニはひとつの言葉を繰り返していました。奴はやった。奴はやった。
魔力の爆発はハリケーン程度まで弱まり、アジャニは轟くような絶え間ない咆哮を感じ取ります。薄目を開けると、光の中でドラゴンの影が胎児のように丸まっているのを見つけます。光の中でドラゴンは身じろぎし、羽根を広げ、手足を伸ばし、頭を宙にもたげて大きく口を開けていました。ボーラスに違いないはずですが、アジャニにはそれまでよりも大きく見えたのでした。彼は万能となり、唯一無二となります。

ボーラスは叫び、その声は空を引き裂きすべてに反響します。アジャニは痛みすら感じます。ついに、俺の最期のときがきた。いやもっと悪い。この世界のすべての命の最後が来たのだ。すべてを灰と化し、なにもかも破壊するだろう。

ボーラスは力をみなぎらせ、ゆっくりと上昇します。ボーラスが核から離れるに応じて、エネルギーも衰えだし、暴風も収まりだします。光の輝きはボーラスにまとわりつき、その体に吸い込まれていきます。後に残ったのは窪地の上で渦巻く、アジャニの背ほどの光り輝く小さな太陽の球体でした。ボーラスが大部分を持っていったのでしょう。ドラゴンはアジャニを見下ろします。殺したいのか、それとも慈悲を与えたいのか、表情はうかがい知ることはできません。そんな簡単な思考が作用しないほどの膨大な知性や感情を持っているのでしょうか?ボーラスは口を開きます。その声はどこにいても聞こえました。
『恐れるものなど、無い』

コメント

JFK_
2009年10月12日14:26

パート3のほぼ8割、前編です。

後編はすべての決着ですが、これはもう少しお待ちください。

にしてもボーラスさんの三下ラスボスっぷりがなんとも苦笑を誘います。マルフェゴールのほうが立派に悪役してるのに。

そしてフリーダムなサルカン。でも一番輝いていた時代かもしれません

パーフェクト・ボーラスをどう倒せばいいのか能力者バトル的に考えてみても面白いかもしれません。オチを知ってる人はニヤニヤしててくださいw

dds666
2009年10月13日20:30

おおお、これはすごい!
アラーラのストーリーはかなり気になっていたのですが、この和訳はとても分かりやすくまた雰囲気があってとても楽しく読ませて頂きました。
ニコル様これで去っていっちゃうかと思ったら最終決戦まであるんですね、楽しみです。
ヴォルさんはなんでこの後廃人みたくなっちゃってるのか気になります。

あ、リンク張らせて頂きましたのでこれらかもよろしくお願いします。

JFK_
2009年10月13日21:28

感想を頂けるとがんばれるというものです。ありがとうございます。

nophoto
ヴぁ
2009年10月14日0:19

個人サイトでもストーリー紹介は是非頑張って頂きたいです!
いちストーリーファンとしてJFKさんを応援してますよ。

ただ、JFKさんでも読み間違えがいくつかありますね…。
例えば、p.283-285は登場人物の女性は「2人」です。
そこでは、アジャニが復讐と名誉を天秤にかけ、
人間にも高潔な志を持つ者がいることに気づく筋立てです。
読み直してはいかがでしょうか?

nophoto
通りすがり
2009年10月14日1:12

背景世界調べてて見つけたので読ませてもらいました。これはGJといわざるをえませんな。続きも期待してます。しかしラフィークは面白黒人枠と聞いてたのにこれほど男前とは…

JFK_
2009年10月14日12:57

>>ヴぁ さん
英検やTOEICなんて撃沈する程度の英語力しかないっす。

つたない英語力を総動員して悲鳴をあげながらやっていますので、誤訳勘違いてんこもりです。
あと一回機械翻訳に通して推敲した部分と素読みだけで省略した部分とではクオリティが天地ほど違います。

「違っていること」を指摘してくれる方は有難いです。ちょっと283-285については違和感が残っているのできちんと仕上げなおしたいと思っていました。PART1の最後とか。まずはマラソンを終わらせてから、取りこぼしたところを詰めていきたいと思います。

>>通りすがり
気さくで面白い人物がいつのまにかしぶとく生き残り、英雄と呼ばれるようになってしまった。
ラフィークの言動を見ているとそんな感じを受けました。小説内でずいぶんとイメージが変わった方(エルズペスとかラッカは特に)もいますなー。

nophoto
ヴぁ
2009年10月15日5:10

>>「違っていること」を指摘してくれる方は有難いです。
では幾つか指摘させていただきます。

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