さてDotPのデッキが紙媒体で発売される日が近づいてきているわけですが、デッキリストが一つ公開されました。
Duels of the Planeswalkers: Garruk’s Deck Teeth of the Predator
Duels of the Planeswalkers Physical Deck
(レア5 アンコモン10 コモン21)
デッキ(60)
土地 (24)
24 《森/Forest》
クリーチャー (22)
02 C《木の壁/Wall of Wood(10E)》G
01 U《リバー・ボア/River Boa(ZEN)》1G
03 C《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear(M10)》1G
04 C《護民官の道探し/Civic Wayfinder(10E)》2G
02 C《訓練されたアーモドン/Trained Armodon(8ED)》1GG
01 R《トロールの苦行者/Troll Ascetic(10E)》1GG
02 C《大蜘蛛/Giant Spider(10E)》3G
02 C《針刺ワーム/Spined Wurm(10E)》4G
01 U《非道な導師/Roughshod Mentor(SHM)》5G
01 R《活力/Vigor(LRW)》3GGG
01 U《夕暮れ谷のワーム/Duskdale Wurm(EVE)》5GG
01 R《マローの魔術師モリモ/Molimo, Maro-Sorcerer(10E)》4GGG
01 R《新緑の魔力/Verdant Force(10E)》5GGG
その他の呪文 (14)
03 C《巨大化/Giant Growth(10E)》G
02 C《不屈の自然/Rampant Growth(10E)》1G
02 U《ブランチウッドの鎧/Blanchwood Armor(10E)》2G
01 C《自然の泉/Natural Spring(10E)》3GG
02 U《踏み荒らし/Overrun(10E)》2GGG
01 U《夜の群れの雄叫び/Howl of the Night Pack(SHM)》6G
02 U《ワームの歯/Wurm’s Tooth(10E)》2
01 R《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(10E)》3
オリジナルの360版のデッキとの違いなどを見て行きましょう
1、製品の拡張カードから何枚か入れ替えられている
オリジナルデッキ収録のカードはほぼそのまま、追加カードからレアとアンコが入り、枚数調整されていますね。エキスパンション・パックに含まれているカードは《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(10E)》もありますが、これはそもそも最初の追加カードにもあるので、エキスパンション・パックにあるカードは入らないのではないか、と他4つのデッキについても予想できます。
2、360版に存在しないカードがまぎれこんでいる
現状、EP1しか出ていないので実は入っているかもしれませんが。今のところ《リバー・ボア/River Boa(ZEN)》は360版には入っていません。何故紛れ込んでいるんでしょう。この製品の売りは「360版のデッキの雰囲気を紙で出す」ということなので、イコール360版にもリバボが入っているという意味なんでしょうか?
あと《灰色熊/Grizzly Bears(10E)》が《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear(M10)》に交換されています。苦肉の策を見た思いですが・・・基本セット過渡期に作られてしまったのがこれの一番の生まれの不幸でしょうねー
3、スタンダードでは使えないカードが大半である
360と同じアプローチで、本当に初心者がついてきてくれるのかどうか、デジタルゲームだけで満足せず、本当にこの製品を買い、そしてさらにその仲間の輪が広がる可能性があるのかどうかはなはだ疑問ですが。日本とは違った欧米の事情により、この製品が目的を果たせるのかどうか、ウィザーズがきちんとその道のりを示しているのかどうか。ほぼエクテンなこのデッキがその力を持っているというのなら、それを見せてもらうとしましょう。
4、誰向けの製品なのか?
DotPを遊んでみたいけど360持ってないよ!PS3もないよ!PCもないよ!という人かDotP面白い!実際のカードで遊んでみたい!という人向け。
・・・さすがにそんなうまくいくはずが無いと思うんですけどねえ・・・もしかするとそうなるのかもしれないですが。購入者の層を把握しての所業ならきっと正しいんでしょう
5、コレクター向けに何か特典は?
どれかがフォイル仕様になるくらいでしたね、確か。コレクター番号とエキスパンション・シンボルが違う普通のカードを有難がる人であれば買わなければならないでしょうし、沼を集めている特定の知り合いにとっては「リリアナのデッキ買わないといけないよ、かわいそう」とお悔やみを述べておきます。
さてフタを空けてみれば1月にさんざんこき下ろしたとおり「経験者はお断り」プロダクトのようです。・・・彼らの15年のマーケティングの結果、これがより良い方法だというのでしょう。
ポータルが出たときに「それはないわ」と思ってはや幾星霜、あれが失敗だったとウィザーズも認めている発言がいつぞやあったような気がしますけど?
では例によって猿小便のコメントを翻訳。
「えー・・・絶 対 に イ ラ ネ」
「これはゴミだ」
「デッキを変えたり最新のものにしないってのは何を考えてるんだ」
「ゴミだな。トロールとハンマーが欲しいならシングルで買うっての。俺の意見が反映されるならもっといいものにするんだけど」
「うはwwバニラにトランプルの山wwwwフォースに活力に苦行者ときた・・・ゴミすぎる」
「おそらく、これは初心者レベルの製品なのでしょう。DotPはデジタルゲームに良い初心者への案内となったからです。それを紙媒体で同じ段階を踏もうと考えたわけですね。ある意味、WotCから”あなたはデジタルゲームでルールやテキストがどう働くかについて知識を持っているので、親しい人にこの紙媒体で紹介してください”と言いたいのだと思います。皆さん、思い出してください、何も知らない初心者だったときのことを。その見地で見て、これが悪い製品だと言えるでしょうか?DotPを体験した人がこれを買うことになるという動きがきっとあるはずです。本当の初心者の頃には、このデッキよりもっとひどいデッキで遊んでいたでしょう?」(言わせて貰えば、ルールやゲーム導入を目的とするなら、簡潔に言えばM10に対応させるべきだったという話。デッキデザインとしてはわりとバランスをとっている部分も見えますが、「初心者にラッキーチャームを使わせるな」というのには賛成したい)
さて初心者向けの製品というのは誰の目にも明らかなわけですが。「初心者や知らない人へのアプローチ」というのは個人的に考えがあります。少なくともこういうタイミングでこういうものを出すことでは無いです。
初心者向けのプロダクトを経験者が考えるのは一番難しいことです。まあ、このデッキはつまり「ラッキーチャームやライフゲインはすぐ抜くべきカードであることを初心者は思い知るべきだ」ということをさせたいがためとしか思えませんけどね。
自分のアイデアはまだまだ熟成させる必要があり、そのためのブレインストーミングも必要です。残念ながらこの考えを完成させる機会が全然無いので、とりあえずは自分よりもっと考えている人の、その人(たち)のアプローチを見てそれが本当に正しいのかどうかを見させてもらおうと思います。
Duels of the Planeswalkers: Garruk’s Deck Teeth of the Predator
Duels of the Planeswalkers Physical Deck
(レア5 アンコモン10 コモン21)
デッキ(60)
土地 (24)
24 《森/Forest》
クリーチャー (22)
02 C《木の壁/Wall of Wood(10E)》G
01 U《リバー・ボア/River Boa(ZEN)》1G
03 C《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear(M10)》1G
04 C《護民官の道探し/Civic Wayfinder(10E)》2G
02 C《訓練されたアーモドン/Trained Armodon(8ED)》1GG
01 R《トロールの苦行者/Troll Ascetic(10E)》1GG
02 C《大蜘蛛/Giant Spider(10E)》3G
02 C《針刺ワーム/Spined Wurm(10E)》4G
01 U《非道な導師/Roughshod Mentor(SHM)》5G
01 R《活力/Vigor(LRW)》3GGG
01 U《夕暮れ谷のワーム/Duskdale Wurm(EVE)》5GG
01 R《マローの魔術師モリモ/Molimo, Maro-Sorcerer(10E)》4GGG
01 R《新緑の魔力/Verdant Force(10E)》5GGG
その他の呪文 (14)
03 C《巨大化/Giant Growth(10E)》G
02 C《不屈の自然/Rampant Growth(10E)》1G
02 U《ブランチウッドの鎧/Blanchwood Armor(10E)》2G
01 C《自然の泉/Natural Spring(10E)》3GG
02 U《踏み荒らし/Overrun(10E)》2GGG
01 U《夜の群れの雄叫び/Howl of the Night Pack(SHM)》6G
02 U《ワームの歯/Wurm’s Tooth(10E)》2
01 R《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(10E)》3
オリジナルの360版のデッキとの違いなどを見て行きましょう
1、製品の拡張カードから何枚か入れ替えられている
オリジナルデッキ収録のカードはほぼそのまま、追加カードからレアとアンコが入り、枚数調整されていますね。エキスパンション・パックに含まれているカードは《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(10E)》もありますが、これはそもそも最初の追加カードにもあるので、エキスパンション・パックにあるカードは入らないのではないか、と他4つのデッキについても予想できます。
2、360版に存在しないカードがまぎれこんでいる
現状、EP1しか出ていないので実は入っているかもしれませんが。今のところ《リバー・ボア/River Boa(ZEN)》は360版には入っていません。何故紛れ込んでいるんでしょう。この製品の売りは「360版のデッキの雰囲気を紙で出す」ということなので、イコール360版にもリバボが入っているという意味なんでしょうか?
あと《灰色熊/Grizzly Bears(10E)》が《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear(M10)》に交換されています。苦肉の策を見た思いですが・・・基本セット過渡期に作られてしまったのがこれの一番の生まれの不幸でしょうねー
3、スタンダードでは使えないカードが大半である
360と同じアプローチで、本当に初心者がついてきてくれるのかどうか、デジタルゲームだけで満足せず、本当にこの製品を買い、そしてさらにその仲間の輪が広がる可能性があるのかどうかはなはだ疑問ですが。日本とは違った欧米の事情により、この製品が目的を果たせるのかどうか、ウィザーズがきちんとその道のりを示しているのかどうか。ほぼエクテンなこのデッキがその力を持っているというのなら、それを見せてもらうとしましょう。
4、誰向けの製品なのか?
DotPを遊んでみたいけど360持ってないよ!PS3もないよ!PCもないよ!という人かDotP面白い!実際のカードで遊んでみたい!という人向け。
・・・さすがにそんなうまくいくはずが無いと思うんですけどねえ・・・もしかするとそうなるのかもしれないですが。購入者の層を把握しての所業ならきっと正しいんでしょう
5、コレクター向けに何か特典は?
どれかがフォイル仕様になるくらいでしたね、確か。コレクター番号とエキスパンション・シンボルが違う普通のカードを有難がる人であれば買わなければならないでしょうし、沼を集めている特定の知り合いにとっては「リリアナのデッキ買わないといけないよ、かわいそう」とお悔やみを述べておきます。
さてフタを空けてみれば1月にさんざんこき下ろしたとおり「経験者はお断り」プロダクトのようです。・・・彼らの15年のマーケティングの結果、これがより良い方法だというのでしょう。
ポータルが出たときに「それはないわ」と思ってはや幾星霜、あれが失敗だったとウィザーズも認めている発言がいつぞやあったような気がしますけど?
では例によって猿小便のコメントを翻訳。
「えー・・・絶 対 に イ ラ ネ」
「これはゴミだ」
「デッキを変えたり最新のものにしないってのは何を考えてるんだ」
「ゴミだな。トロールとハンマーが欲しいならシングルで買うっての。俺の意見が反映されるならもっといいものにするんだけど」
「うはwwバニラにトランプルの山wwwwフォースに活力に苦行者ときた・・・ゴミすぎる」
「おそらく、これは初心者レベルの製品なのでしょう。DotPはデジタルゲームに良い初心者への案内となったからです。それを紙媒体で同じ段階を踏もうと考えたわけですね。ある意味、WotCから”あなたはデジタルゲームでルールやテキストがどう働くかについて知識を持っているので、親しい人にこの紙媒体で紹介してください”と言いたいのだと思います。皆さん、思い出してください、何も知らない初心者だったときのことを。その見地で見て、これが悪い製品だと言えるでしょうか?DotPを体験した人がこれを買うことになるという動きがきっとあるはずです。本当の初心者の頃には、このデッキよりもっとひどいデッキで遊んでいたでしょう?」(言わせて貰えば、ルールやゲーム導入を目的とするなら、簡潔に言えばM10に対応させるべきだったという話。デッキデザインとしてはわりとバランスをとっている部分も見えますが、「初心者にラッキーチャームを使わせるな」というのには賛成したい)
さて初心者向けの製品というのは誰の目にも明らかなわけですが。「初心者や知らない人へのアプローチ」というのは個人的に考えがあります。少なくともこういうタイミングでこういうものを出すことでは無いです。
初心者向けのプロダクトを経験者が考えるのは一番難しいことです。まあ、このデッキはつまり「ラッキーチャームやライフゲインはすぐ抜くべきカードであることを初心者は思い知るべきだ」ということをさせたいがためとしか思えませんけどね。
自分のアイデアはまだまだ熟成させる必要があり、そのためのブレインストーミングも必要です。残念ながらこの考えを完成させる機会が全然無いので、とりあえずは自分よりもっと考えている人の、その人(たち)のアプローチを見てそれが本当に正しいのかどうかを見させてもらおうと思います。
コメント
コレはいらないとかなんだかんだ言いつつも買ってしまう自分に絶望した!
ウィザーズはどうも新規参入へ向けてのアプローチが下手ですよね……
遊戯王やDMの販売戦略とは違ったアプローチをしたいのはわかるし、同じことはできないのだけれど、15年間何をやっているのか、と非常に歯がゆいのですな