基本セット2011に残るカード、残らないカード【公式概要】
2010年6月4日 【マジック】http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/93
コア・サンプル
基本セット2011の話をする時期が近づいてきた。それよりもまず、2010についての話無しには語れない。2010の変更はマジックを再構成し、最初からそうしておけばよかったのに、とも言われかねないものだった。
それらの言を真摯に受け止め、2010でできなかったことや間違えてしまったことなどを洗いなおした。
《火の玉/Fireball(M10)》はそういったもののひとつである。
このカードはアルファから存在していて、単純だが面倒なカードだった。この理由はD&Dのファイアボールの呪文をマジックで再現しようとしたからだ。テキストは版ごとに変化したが、D&Dの魔法の翻訳であることは維持してきた。D&Dとの架け橋として、2011でもこのカードについて語れることを嬉しく思う。
《稲妻/Lightning Bolt(M10)》
ライトニングボルト、素晴らしい響きであり単純な効果を持つ強い呪文である。2010のデザイナー、アーロン・フォーサイスが求めたカードであり、R&Dはそれについて慎重にならざるを得なかった。このカードの強さは折り紙つきだからだ。プレイテストでもその強さは証明されたが、バランスをとることはできた。
いつまでもこのカードがあると思ってはいけない。マジックの本質は変化することであり、その都度最高のバーン用呪文は交代してきたからだ。だが、もう1年、このカードは使われることになる。
《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit(M10)》
2010で成功した例と思っているもののひとつがこのレア土地である。9~10版はペインランドが使われていたが、初心者にとってこの土地を使うことが罰ゲームのようだと思われていると聞き、有用性を納得させるのに苦労した。
この土地の開発によって、ペインランドから連なる多色の問題を一気に解決したと思っている。9ヶ月この土地を使って、なおその確信を強めた。この土地もまだまだ使われ続けるだろう。
《/^o^\アックザーン(M10)》
最も有名なマジックのカードのうちの1枚が《セラの天使/Serra Angel(M10)》であった。天使であり、絵も萌えるし、なにより数少ない強い白のカードだったからだ。
だがこれほどまでの象徴的で愛されているカードがトーナメント・シーンに出てきたことは少ない。なぜだろう。2010をデザインするにあたって、《セラの天使/Serra Angel(M10)》はアンコモンに組み入れられ、エリック・ラウアー(戦犯)は新たな時代のさらに強い天使を作り上げたのだ。
セラが長い間持っていたたすきを《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M10)》が受け継いだ瞬間だった。マジックの顔役としてまだ1年は活躍してくれるだろう。
さて、2011も続投するカードもあれば、落ちてしまうカードもある。これについてざっと語っていこう。
《蔵の開放/Open the Vaults(M10)》
2010とともにあったのはアラーラ・ブロックであり、エスパー系のデッキとこのカードがコンボできるよう意図されていた。アラーラがスタンダードから落ちるなら、これもその役目を終えることとなる。
《カビのマムシ/Mold Adder(M10)》
《蔵の開放/Open the Vaults(M10)》は幸せな話だった。意図したとおりに使われて、ニルス・ヴィアンはプロツアーのトップ8になれたのだから。《カビのマムシ/Mold Adder(M10)》は《瞬間凍結/Flashfreeze(CSP)》や《死の印/Deathmark(M10)》や《天界の粛清/Celestial Purge(M10)》などのサイドボードカードに対抗するためにデザインされたが、《カープルーザンの徘徊者/Karplusan Strider(10E)》と同じく結局だれにも見向きされなかった。
私はこのカードの名付け親のひとりでもあるから、このカードが去っていくのを見るのは切ない。だがまた新しい形のこうした効果を持った緑のカードが登場する予定だ。
それと、2011に収録されない5枚のカードがある。
《双つ術/Twincast(M10)》
《予言/Divination(M10)》
《本質の散乱/Essence Scatter(M10)》
《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon(M10)》
《次元の浄化/Planar Cleansing(M10)》
これらが何故収録されないかについてはまだ語れない。来週までその理由をじっくり考えていて欲しい。
たぶん公式で訳されると思うので、「だいたいこんなことを言ってる」程度でご紹介。
コア・サンプル
基本セット2011の話をする時期が近づいてきた。それよりもまず、2010についての話無しには語れない。2010の変更はマジックを再構成し、最初からそうしておけばよかったのに、とも言われかねないものだった。
それらの言を真摯に受け止め、2010でできなかったことや間違えてしまったことなどを洗いなおした。
《火の玉/Fireball(M10)》はそういったもののひとつである。
このカードはアルファから存在していて、単純だが面倒なカードだった。この理由はD&Dのファイアボールの呪文をマジックで再現しようとしたからだ。テキストは版ごとに変化したが、D&Dの魔法の翻訳であることは維持してきた。D&Dとの架け橋として、2011でもこのカードについて語れることを嬉しく思う。
《稲妻/Lightning Bolt(M10)》
ライトニングボルト、素晴らしい響きであり単純な効果を持つ強い呪文である。2010のデザイナー、アーロン・フォーサイスが求めたカードであり、R&Dはそれについて慎重にならざるを得なかった。このカードの強さは折り紙つきだからだ。プレイテストでもその強さは証明されたが、バランスをとることはできた。
いつまでもこのカードがあると思ってはいけない。マジックの本質は変化することであり、その都度最高のバーン用呪文は交代してきたからだ。だが、もう1年、このカードは使われることになる。
《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit(M10)》
2010で成功した例と思っているもののひとつがこのレア土地である。9~10版はペインランドが使われていたが、初心者にとってこの土地を使うことが罰ゲームのようだと思われていると聞き、有用性を納得させるのに苦労した。
この土地の開発によって、ペインランドから連なる多色の問題を一気に解決したと思っている。9ヶ月この土地を使って、なおその確信を強めた。この土地もまだまだ使われ続けるだろう。
《/^o^\アックザーン(M10)》
最も有名なマジックのカードのうちの1枚が《セラの天使/Serra Angel(M10)》であった。天使であり、絵も萌えるし、なにより数少ない強い白のカードだったからだ。
だがこれほどまでの象徴的で愛されているカードがトーナメント・シーンに出てきたことは少ない。なぜだろう。2010をデザインするにあたって、《セラの天使/Serra Angel(M10)》はアンコモンに組み入れられ、エリック・ラウアー(戦犯)は新たな時代のさらに強い天使を作り上げたのだ。
セラが長い間持っていたたすきを《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M10)》が受け継いだ瞬間だった。マジックの顔役としてまだ1年は活躍してくれるだろう。
さて、2011も続投するカードもあれば、落ちてしまうカードもある。これについてざっと語っていこう。
《蔵の開放/Open the Vaults(M10)》
2010とともにあったのはアラーラ・ブロックであり、エスパー系のデッキとこのカードがコンボできるよう意図されていた。アラーラがスタンダードから落ちるなら、これもその役目を終えることとなる。
《カビのマムシ/Mold Adder(M10)》
《蔵の開放/Open the Vaults(M10)》は幸せな話だった。意図したとおりに使われて、ニルス・ヴィアンはプロツアーのトップ8になれたのだから。《カビのマムシ/Mold Adder(M10)》は《瞬間凍結/Flashfreeze(CSP)》や《死の印/Deathmark(M10)》や《天界の粛清/Celestial Purge(M10)》などのサイドボードカードに対抗するためにデザインされたが、《カープルーザンの徘徊者/Karplusan Strider(10E)》と同じく結局だれにも見向きされなかった。
私はこのカードの名付け親のひとりでもあるから、このカードが去っていくのを見るのは切ない。だがまた新しい形のこうした効果を持った緑のカードが登場する予定だ。
それと、2011に収録されない5枚のカードがある。
《双つ術/Twincast(M10)》
《予言/Divination(M10)》
《本質の散乱/Essence Scatter(M10)》
《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon(M10)》
《次元の浄化/Planar Cleansing(M10)》
これらが何故収録されないかについてはまだ語れない。来週までその理由をじっくり考えていて欲しい。
たぶん公式で訳されると思うので、「だいたいこんなことを言ってる」程度でご紹介。
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