そりゃあまあ当然です。なにせ背景はジブリで背景を何度も担当している凄腕がいますから。

まずはサマーウォーズの背景担当スタッフを列挙してみます。

青木勝志(時空の旅人、ほえろブンブン、迷宮物語、うる星やつら ヤギさんとチーズ、鉄腕バーディー、不思議の国の美幸ちゃん)
石井弓(アリエッティ、秒速5センチメートル)
伊奈涼子(時かけ、アリエッティ、ポニョ、ゲド、ハウル、猫恩、千尋、もののけ、耳すま、狸合戦、海きこ、火垂る)
上原伸一(マイマイ新子、うる星やつら ヤギさんとチーズ、鉄腕バーディー、四畳半神話大系)
佐藤詩穂(ポニョ、ゲド、スカイクロラ)
桐山成代(時かけ、四畳半神話大系)
西川洋一(アリエッティ、ポニョ、ゲド、ハウル、スカイクロラ)
中村聡子(時かけ、アリエッティ、ミヨリの森、茄子スーツケースの渡り鳥)
牟田いずみ(時かけ、アリエッティ、あらしのよるに、茄子スーツケースの渡り鳥)
橋本和幸(時かけ、しにがみのバラッド。、鋼の錬金術師 (2003))
福留嘉一(時かけ、アリエッティ、ポニョ、ゲド、ハウル、猫恩、千尋、もののけ、耳すま)
男鹿和雄(時かけ、アリエッティ、ポニョ、ゲド、ハウル、千尋、もののけ、耳すま、狸合戦、紅豚、OnYourMark、魔女宅、猫恩、おもひで、トトロ、時空の旅人、ほえろブンブン、)
ハーモニー担当 高屋法子(アリエッティ、ハウル、紅豚) 美術背景としてナウシカ、ラピュタ、オネアミス、火の鳥ヤマト編、トップをねらえ、AKIRA、魔女宅、おもひで等

男鹿さんはジブリの超有名な方で、伊奈さんも歴代ジブリの新作あたりから参加している超ベテランです。サマーウォーズの背景スタッフは、時かけスタッフから継続、ジブリのベテランスタッフが受け持っているのですから、すごくて当然なわけです。おそらくはディズニーと張り合える2次元背景の世界最高クラスの人間を集めてあると言っても過言ではないでしょう。

動画は逆にコストを抑えるために外注(これは時かけも同様)しているものの、緻密で色彩豊かな背景に影なしセルが乗っかっても違和感がない、そんな仕上げも驚嘆すべきところではないでしょうか。時かけの背景もすさまじい密度ですから、その点にも注目してもう一度見直して見てはどうでしょうか。

コメント

はせガー
2010年8月19日13:01

 これ書いたあんたがスゴイYO!

JFK_
2010年8月19日13:29

ジブリのマニアはそこらじゅうに居ますから、パンフ丸写しのスタッフリストを検索するのは手間ではないですし、基本的に細田守氏はエンタメジブリ志向が強いことも知っていて、ハウルからジブリ内にツテができたことを知っていれば、あとは比較検証するだけです。

背景の男鹿和雄氏、美術の武重洋二氏、時かけの山本二三氏など、スタジオジブリの看板とも言える神絵師が協力しているということは歴代ジブリを知っている人間からすれば大変な驚きでした。その作品の出来が悪いわけが無い。そんな確信めいたものがあります。

JFK_
2010年8月19日13:49

あ、あと、ウィキペディアと映画データーベースで検索かければ出てくるものです。

ちなみにハーモニー担当の高屋法子さんは、ウィキペディアで調べると面白い事実が判明しますよw
ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%B1%8B%E6%B3%95%E5%AD%90

JFK_
2010年8月19日14:08

アニメーションはついつい動画に目がいきがちですが、ここに列挙された方が記された作品は、どれも背景がハンパないクオリティに仕上がっているものばかりです。

ジブリ作品は言うに及ばず、ジブリ以外のアニメ映画、OVA、TVシリーズのどれをとっても背景に手抜きの無い、あるいは超一級の作品ばかりです。 「すごい」と言っても動画に隠れてしまったりすぐにシーンが切り替わったりして印象に残りづらいときもありますが、背景美術というものはカキワリでありながら立体感を持たせ、エフェクトと調和させながらも決してメインの動画の邪魔をせず、しかしながら世界観、空気感、時間軸をきちんと説明する緻密さを持ちながら自己主張しすぎない地味さ、色の境界のぼかしかたなど、一口では言い尽くせない情報量を内包しているものです。

脚本や音楽に注目するだけでなく、動画演出メイン、背景美術メイン、と注目点を変えて楽しむことが出来る、実写映画とは一味違った楽しみ方があるのがアニメ映画というものではないでしょうか。

映画って本当に素晴らしいものですね!!

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