機能変更されるオラクル変更点

《狩りの統率者/Caller of the Hunt(MMQ)》
 印刷されたテキストでは、プレイに際してクリーチャー・タイプを選ぶ。それに対応する場合にこのことは重要になってくるため、機能をもとに戻した。400.7cの変更はこれが呪文である短い期間に行われた選択を参照させるのに好都合であった。

新テキスト:
+ Caller of the Huntを唱えるための追加コストとして、クリーチャー・タイプを1種類選ぶ。
Caller of the Huntのパワーとタフネスは、それぞれ、戦場に出ている選ばれたタイプのクリーチャーの総数に等しい。

《Celestial Sword》
 「埋葬する」をどう扱うかは、私個人にとって難しい問題である。たいていの人はこれを生け贄と読み替えて墓地に置かれることを回避することができないと思うだろう。MOに登場した同種の《Krovikan Elementalist》《Goblin Ski Patrol 》は、テキストが次の終了ステップの開始時にコントローラーが生け贄に捧げることになった。このカードとアイスエイジの残りの同種も同様に働くようにすべきである。

新テキスト:
+ {3},{T}:あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで +3/+3 の修整を受ける。次の終了ステップの開始時に、それのコントローラーはそれを生贄に捧げる。

《Chaos Lord》
 その名前のとおり、これのテキストは二転三転していて印刷されたテキストからかけ離れている。速攻を持つことと「戦場に出たとき」の能力はうまいことやっていたが、このカードが本当にしていたことではない。同様に、対戦相手を対象にとることとそのプレイヤーがコントロールを得ることも、再び印刷されたテキストどおりに直した。

新テキスト:
先制攻撃.
あなたのアップキープの開始時に、対戦相手1人を対象とする。パーマネントの総数が偶数である場合、そのプレイヤーはChaos Lordのコントロールを得る。
+ Chaos Lordがこのターンに戦場に出ていない限り、これは速攻を持つかのように攻撃できる。

《虚ろの戦士/Hollow Warrior(PCY)》
 あなたが警戒もちのクリーチャーを攻撃させて、さらに追加の戦闘フェイズを得る場合、あなたはこのクリーチャーを《虚ろの戦士/Hollow Warrior(PCY)》を攻撃させることができるようにタップできる。この不正は終った。

新テキスト:
+ Hollow Warriorは、あなたがこの戦闘で、あなたのコントロールする攻撃にもブロックにも指定されていないアンタップ状態のクリーチャー1体をタップしない限り、攻撃もブロックもできない。

《宿命/Kismet(6ED)》
 レジェンドのテキストと第6版のテキストはだいたい同じで、対戦相手がプレイするアーティファクト、クリーチャー、土地に影響するものだ。しかし第4版と第5版のテキストは選ばれた対戦相手が戦場に出すすべてのアーティファクト、クリーチャー、土地に影響する。プレイしたかそうでないかを問わない。そしてオラクルはというと対象に取らない部分は合っているがプレイしたかどうかに関係なく戦場に出るアーティファクト、クリーチャー、土地に影響するよう拡大解釈されている。これは具合が悪い。

新テキスト:
+ あなたの対戦相手によってプレイされた、アーティファクトとクリーチャーと土地は、タップ状態で戦場に出る。

Krovikan Plague, Nature’s Chosen, & Veteran’s Voice
 このアライアンスのオーラ3枚は、何かをするために「エンチャントされたクリーチャーをタップ」すると書いてある。我々はこれを起動型能力のコストだと解釈した。しかし、どういうわけかこれはエンチャントされたクリーチャーに与えられる能力になった。《ムラガンダの印刻/Muraganda Petroglyphs(FUT)》の使い手ならばこれは重要なことだし、Nature’s Chosenの場合はさらに顕著で、オーラを別のクリーチャーに移せば1ターンに1回の制限を無視できる。我々はこれをもとに戻し、Krovikan Plagueの最後の能力はもっとわかりやすくした。

《Krovikan Plague》の新テキスト:
+ エンチャント(あなたがコントロールする壁でないクリーチャー).
Krovikan Plagueが戦場に出たとき、次のターンのアップキープの開始時に、カードを1枚引く。
+ エンチャントされているクリーチャーをタップする:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。Krovikan Plagueは、それに1点のダメージを与える。エンチャントされているクリーチャーの上に -0/-1 カウンターを1個置く。この能力は、エンチャントされているクリーチャーがアンタップ状態である場合にしか起動できない。

《Nature’s Chosen》の新テキスト:
+ エンチャント(あなたがコントロールするクリーチャー).
+ {0}:エンチャントされているクリーチャーをアンタップする。この能力は、あなたのターンの間にのみ、各ターンに1回しか起動できない。
+ エンチャントされているクリーチャーをタップする:アーティファクト1つかクリーチャー1体か土地1つを対象とし、それをアンタップする。この能力は、エンチャントされているクリーチャーが白でありかつアンタップ状態である場合にのみ、各ターンに1回しか起動できない。

《Veteran’s Voice》の新テキスト:
+ エンチャント(あなたがコントロールするクリーチャー).
+ エンチャントされているクリーチャーをタップする:これによりタップされたクリーチャー以外のクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで +2/+1 の修整を受ける。この能力は、エンチャントされているクリーチャーがアンタップ状態である場合にしか起動できない。

《Lich》
 うん、またなんだ。ルール混乱の殿堂入り1位であり、《Lich》にはどげんかせんといかんことがいくつかあることは確定していた。事実、マーゴがこれを残していたのは私への罰ゲームなんじゃないかと思っている。
 とにかく始めよう。1つめ。「すべてのライフを失う」が、オラクルではライフを0にするになっていて、ライフ総量がマイナスのときにライフが回復してしまう。ありえない。次。印刷されたテキストではこれが破壊されたときにあなたは敗北することになっている。しかし今は戦場を離れたことで負けになってしまっている。3つめ。「カード」はいまのところトークンでないパーマネントということになっているが、そのままの意味で解釈する。4つめ。墓地にカードを置けないときにも負けになるが、これには若干解釈に幅がある。私はカードが実際に墓地に置かれる結果になることよりも、カードを墓地に置こうとしたことをより重視すべきだと考える。(ジャッジ、わたしはカードを墓地に置こうとしたんだけど、《Leyline of the Void》がそれを置き換えることをどうやって知ればいいんですか?)それらすべてを考慮して、我々は新しいテキストを用意した。

新テキスト:
+ Lichが戦場に出るに際し、あなたはあなたのライフ総量に等しい点数のライフを失う。
あなたは、ライフが0点以下であることでゲームに敗北しない。
あなたがライフを得る場合、その代わりに、その点数と同じ枚数のカードを引く。
+ あなたにダメージが与えられるたび、その点数と同じ数のトークンでないパーマネントを生贄に捧げる。そうできない場合、あなたはこのゲームに敗北する。
+ Lichが戦場から墓地に置かれたとき、あなたはこのゲームに敗北する。

《Transmute Artifact》
 ほかのマジックのカードには見られない「失敗する」という単語が使われている。それにより数々のブログでそれぞれの解釈をすることになり、このカードが文脈なしで何が起きるかを理解することをかなり難しくしている。アーティファクトの生贄がコストの一部として使われているが、印刷されたテキストの意志がそうであったと信じるには値しない。たとえば、これが打ち消される場合、アーティファクトを生贄に捧げなくてもいいのだ。しかし、ライブラリーを探すことは生贄に捧げられたものに依存していると信じている。そして、「失敗」は、そのコスト差を支払わなければならず、そうしない場合に探してきたアーティファクトが決して戦場に出ないという意味で使う。ルールマネジメントはときに科学より芸術的である。

新テキスト:
+ アーティファクト1つを生贄に捧げる。そうした場合、あなたのライブラリーからアーティファクト・カード1枚を探す。そのカードの点数で見たマナ・コストが生贄に捧げられたアーティファクトの点数で見たマナ・コストより低い場合、それを戦場に出す。そのコストより高い場合、あなたは{X}を支払ってもよい。Xは、その差である。そうした場合、それを戦場に出す。そうしない場合、それをオーナーの墓地に置く。その後あなたのライブラリーを切り直す。

《呪いの人形/Voodoo Doll(CHR)》
 印刷されたテキストには破壊されるためにあなたにダメージを与える必要があるとは書かれていない。現在は2番目の能力が解決するときに単に破壊される。0マナ起動でもいいからタップすることは忘れずに。
 さて最後の能力はコストと効果にXを使っているので、能力の起動時と解決時に針カウンターの数が変わった場合に困ることになる。「きゅうに針カウンターがふえたので」とか言ってられないので、ダメージの点数は明確化された。

新テキスト:
あなたのアップキープの開始時に、Voodoo Dollの上に針(pin)カウンターを1個置く。
+ あなたの終了ステップの開始時に、Voodoo Dollがアンタップ状態である場合、Voodoo Dollを破壊し、これは、あなたにその上に置かれていたpinカウンターの数に等しい点数のダメージを与える。
+ {XX},{T}:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。Voodoo Dollは、それにその上に置かれているpinカウンターの数に等しい点数のダメージを与える。Xは、Voodoo Dollの上に置かれたpinカウンターの数である。

《Word of Command》
 私のルールマネージャーとしての初仕事の厄介事もこいつで終わりだ。新しい「ほかのプレイヤーをコントロールする」技術をMindslaverとSorin Markovのために導入して、我々が使えると信じていることだろう。(そのプレイヤーのターンでないときにもあるプレイヤーがそのプレイヤーのターンをコントロールできる可能性まで含め、そのプレイヤーの代わりにあなたが別のプレイヤーをコントロールできる。)これは完璧ではない、が現在のルールでは直観的だしそれで通じるのだ。

新テキスト:
+ 対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーの手札を見てその中からカードを1枚選ぶ。あなたはWord of Commandの解決が終るまでそのプレイヤーをコントロールする。そのプレイヤーは可能ならそのカードをプレイする。そうしている間、そのプレイヤーは自分がコントロールする土地のマナ能力のみ起動でき、それらが生み出したマナのみが、他のマナ能力を起動するためかそのカードをプレイするために費やせる。選ばれたカードが呪文として唱えられた場合、その呪文が解決している間、あなたはそのプレイヤーをコントロールする。

機能に影響しないオラクル変更点
Copy Artifact & Sakashima the Impostor
 コピーに関するルールの変更により、この2枚はテンプレートを若干修正する。

《Copy Artifact》の新テキスト:
+ あなたは「Copy Artifactは、これがそれの他のタイプに加えてエンチャントでもあることを除いて、戦場に出ているいずれかのアーティファクトのコピーとして戦場に出る」ことを選んでもよい。

《騙り者、逆嶋/Sakashima the Impostor(SOK)》の新テキスト:
+ あなたは「Sakashima the Impostorは、カード名は《騙り者、逆嶋/Sakashima the Impostor》のままであり、それの他のタイプに加えて伝説でもあり、これは『{2青青}:次の終了ステップの開始時に、Sakashima the Impostorをオーナーの手札に戻す』を得ることを除いて、戦場に出ているいずれかのクリーチャーのコピーとして戦場に出る」ことを選んでもよい。

《霊の通り路/Ghostway(GPT)》
 このカードは、本来「カード」と言うべきところに「クリーチャー」と書かれていた。

新テキスト:
+ あなたがコントロールする各クリーチャーを追放する。次の終了ステップの開始時に、それらのカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。

《武野の大小、正守/Oathkeeper, Takeno’s Daisho(CHK)》
 墓地にあるカードはサムライではない。

新テキスト:
装備しているクリーチャーは +3/+1 の修整を受ける。
+ 装備しているクリーチャーがいずれかの墓地に置かれるたび、そのカードが侍(Samurai)・カードである場合、それをあなたのコントロール下で戦場に戻す。
Oathkeeper, Takeno’s Daishoが戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、装備しているクリーチャーを追放する。
装備 {2}.

《ソリン・マルコフ/Sorin Markov(ZEN)》
 萌えキャラソリン君は《精神隷属器/Mindslaver(SOM)》の更新によってさらに完璧になった。

新テキスト:
+2:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。Sorin Markovは、それに2点のダメージを与え、あなたは2点のライフを得る。
-3:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーのライフ総量は10点になる。
+ -7:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーの次のターンの間、あなたはそのプレイヤーをコントロールする。

《苦しい闘い/Uphill Battle(MMQ)》
 機能変更ではないが、我々はこのカードを《宿命/Kismet(6ED)》に似せて作ったのだから、こうなる運命だった。

新テキスト:
+ あなたの対戦相手によってプレイされたクリーチャーは、タップ状態で戦場に出る。

《戦争税/War Tax(MMQ)》&《戦いの連打/War Cadence(MMQ)》
 明確にするために「このターン」を文頭に移動させた。(あんかばリストでは既にそういう翻訳ですので変更なし)

《戦争税/War Tax(MMQ)》の新テキスト:
+ {X青}:このターン、クリーチャーは、それらのコントローラーが、自分がコントロールする攻撃クリーチャー1体につき{X}を支払わない限り、攻撃できない。

《戦いの連打/War Cadence(MMQ)》の新テキスト:
+ {X赤}:このターン、クリーチャーは、それらのコントローラーが、自分がコントロールするブロック・クリーチャー1体につき{X}を支払わない限り、ブロックできない。

《長毛の剃刀背/Woolly Razorback(CSP)》
 オラクルでは一般的でない「あらゆる戦闘ダメージ」と受動態を使っていた。以上。

新テキスト:
Woolly Razorbackは、その上に氷(ice)カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。
+ Woolly Razorbackの上にiceカウンターが置かれている限り、これが与える全ての戦闘ダメージを軽減するとともにこれは防衛を持つ。
Woolly Razorbackがブロックするたび、これの上からiceカウンターを1個取り除く。



マーゴは滅びた!でも愚痴をアーティクルに書き込むのはカンベンして欲しい!

コメント

nophoto
らぁ
2010年9月23日10:10

Nature’s Chosenのテキストに消し忘れがありますね。

あと、Word of Commandの最後の文はwhileなので「解決されるまで」より「解決されている間」のほうが的確かと。

JFK_
2010年9月23日11:04

ご指摘感謝です。修正しました。

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