機能が変更されるオラクル変更点

《酸の短剣/Acidic Dagger(MIR)》
 何時かはわからないが、このカードは戦闘中という追加のタイミング制限を取り上げていた。印刷されたカードは単に「防御が選ばれる前」と書かれていて、それは同様に開始フェイズと戦闘前メイン・フェイズを含むべきだろう。

《酸の短剣/Acidic Dagger(MIR)》の新テキスト:
+ {4},{T}:クリーチャー1体を対象とする。このターン、それが壁(Wall)でないクリーチャーに戦闘ダメージを与えるたび、その壁(Wall)でないクリーチャーを破壊する。対象にとったクリーチャーがこのターンの間に戦場を離れたとき、Acidic Daggerを生贄に捧げる。この能力は、ブロック・クリーチャーが指定されるより前しか起動できない。

Argothian Treefolk
 このカードと《Artifact Ward》は似たようなテキストで、アーティファクトの発生源からのダメージを0に減らしている。《Artifact Ward》はすべてのアーティファクトの発生源を参照し続けているが、このカードはそうではない。我々は、印刷されたテキストに忠実な状態で、なおかつそれを整えることができる。

Argothian Treefolkの新テキスト:
+ アーティファクトの発生源からArgothian Treefolkに与えられる全てのダメージを軽減する。

Blaze of Glory
 これに行ったことは《酸の短剣/Acidic Dagger(MIR)》と同様で、こっちはタイミングの調整を短くしている。これを戦闘開始ステップにも唱えられるようにする。

Blaze of Gloryの新テキスト:
+ Blaze of Gloryは、戦闘中、ブロック・クリーチャーが指定されるより前しか唱えることができない。
+ 防御プレイヤーがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。このターン、それは望む数のクリーチャーをブロックできる。このターン、それは可能なら各攻撃クリーチャーをブロックする。

《工匠の破滅/Builder’s Bane(MIR)》とVolcanic Eruption
 これらアーティファクトと山を扱ったカードの印刷されたテキストはそれぞれそれらを墓地に置いている。古いオラクルテキストではそれらのアーティファクトや山は破壊されていた。《虚空の力線/Leyline of the Void(GPT)》のようなカードのおかげで、まったく同じものではないにせよ、小さな変更で印刷されたテキストに近づけることができる。

《工匠の破滅/Builder’s Bane(MIR)》の新テキスト:
+ アーティファクトX個を対象とし、それらを破壊する。Builder’s Baneは、各プレイヤーにそれぞれ、これにより墓地に置かれた、そのプレイヤーがコントロールするアーティファクトの総数に等しい点数のダメージを与える。

《Volcanic Eruption》の新テキスト:
+ 山(Mountain)X個を対象とし、それらを破壊する。Volcanic Eruptionは、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれ、これにより墓地に置かれた山(Mountain)の総数に等しい点数のダメージを与える。

Camel
 これはおそらく私が今までに書かなければならなかった一番気味が悪い説明だ。勘弁してほしい。さて、オラクルテキストは取り扱うべき2つの問題があった。印刷されたテキストでは、Camelはそれが攻撃しているか否かに関係なくダメージを軽減する。とにかく、Desertがダメージを与える能力を拾うときか、それが起きて攻撃してCamelにブロックされたときなのかがわからないのだ。「DesertからCamelとバンドを組んでいるクリーチャー」というわかりにくいテキストも取り除く。我々は攻撃クリーチャーがそれ自身のバンドにいるかどうかの議論をした。その結果がこれだ。

《Camel》の新テキスト:
バンド.(バンドを持ついずれかのクリーチャーか、バンドを持たない最大1体までのクリーチャーとバンドを組んで攻撃できる。バンドはグループとしてブロックされる。あなたがコントロールするバンドを持つクリーチャーがブロックしたりブロックされた場合、それのコントローラーではなくあなたがそのクリーチャーの戦闘ダメージを、ブロックされたかブロックしているクリーチャーの間に割り振る。)
+ Camelが攻撃している限り、砂漠(Desert)が、CamelかCamelとバンドを組んでいるクリーチャーに与える全てのダメージを軽減する。

EarthloreとTourach’s Gate
 ミラディンの傷跡の際に行った更新で、我々はVeteran’s Voice、Krovikan Plague、Nature’s Chosenに、オーラの能力を保つ新しいテンプレートを与えた。2枚のカードを忘れていたので、その更新と同じようにテキストを変更する。

《Earthlore》の新テキスト:
+ エンチャント(あなたがコントロールする土地).
+ エンチャントされている土地をタップする:ブロック・クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで +1/+2 の修整を受ける。この能力は、エンチャントされている土地がアンタップ状態である場合にしか起動できない。

《Tourach’s Gate》の新テキスト:
+ エンチャント(あなたがコントロールする土地).
スラル(Thrull)を1つ生贄に捧げる:Tourach’s Gateの上に時間(time)カウンターを3個置く。
あなたのアップキープの開始時に、Tourach’s Gateからtimeカウンターを1個取り除く。Tourach’s Gateの上にtimeカウンターがなくなった場合、Tourach’s Gateを生贄に捧げる。
+ エンチャントされている土地をタップする:あなたがコントロールする攻撃クリーチャーは、ターン終了時まで +2/-1 の修整を受ける。この能力は、エンチャントされている土地がアンタップ状態である場合にしか起動できない。

Farrel’s Mantle
 Farrel’s Mantleはブロックされなかったクリーチャーが「対象のクリーチャー」にダメージを与える。しかし、印刷されたテキストには「他の対象のクリーチャー」と書かれている。ならば、Farrel’s Mantleがエンチャントしているクリーチャーは、ダメージを与えるべき別のクリーチャーを見つける必要がある。

《Farrel’s Mantle》
+ エンチャントされているクリーチャーが攻撃してブロックされないたび、別のクリーチャー1体を対象とする。それのコントローラーは「これは、自身のパワーに2を足した点数に等しい点数のダメージをそれに与える」ことを選んでもよい。そのプレイヤーがそうした場合、このターン、その攻撃クリーチャーは戦闘ダメージを割り振らない。

Heroism
 このカードは双頭巨人戦が無い頃に設計された。1対1では十分な配慮をされたオラクルだったが、2HGだとちょっと機能不全を起こしてしまう。そのフォーマットでは、「攻撃プレイヤー」を参照する一時的効果で、攻撃チームのメンバーの1人を選ぶ。つまり、自分が赤のクリーチャーで攻撃していたなら、(赤のクリーチャーがいない)チームメイトが{2赤}を支払うように要求できてしまう。我々は、これをそれぞれの攻撃している赤のクリーチャーの支払いをコントローラーが行うようにすればより直感的だと考えた。
《Heroism》
+ 白のクリーチャーを1体生贄に捧げる:攻撃している赤のクリーチャー1体につき、それのコントローラーがそれぞれ{2赤}を支払わない限り、このターン、そのクリーチャーが与える全ての戦闘ダメージを軽減する。

Infinite AuthorityとStench of Evil
 この2枚は《工匠の破滅/Builder’s Bane(MIR)》と似ているが、中身は逆だ。印刷されたテキストは破壊されたパーマネントに注目している。しかし、オラクルでは実際に墓地に置かれたパーマネントに注目している。

《Infinite Authority》の新テキスト:
エンチャント(クリーチャー).
+ エンチャントされているクリーチャーがタフネスが3以下のクリーチャーをブロックするかタフネスが3以下のクリーチャーによってブロックされた状態になるたび、戦闘終了時に、後者のクリーチャーを破壊する。次の終了ステップの開始時に、後者のクリーチャーがこれにより破壊された場合、前者のクリーチャーの上に +1/+1 カウンターを1個置く。

《Stench of Evil》の新テキスト:
+ 全ての平地(Plains)を破壊する。これにより破壊された土地1つにつき、その土地のコントローラーが{2}を支払わない限り、Stench of Evilは、そのプレイヤーに1点のダメージを与える。

《マーシュ・バイパー/Marsh Viper(5ED)》
 古いオラクルは、《マーシュ・バイパー/Marsh Viper(5ED)》が対戦相手だけでなくどのプレイヤーにダメージを与えても誘発する能力を含む最近の印刷を無視している。《ナフス・アスプ/Nafs Asp(4ED)》や《地獄の蠍/Pit Scorpion(5ED)》もよく似ているが、こちらはどのプレイヤーにも影響することを維持している。これを修整する。

《マーシュ・バイパー/Marsh Viper(5ED)》の新テキスト:
+ Marsh Viperがいずれかのプレイヤーにダメージを与えるたび、そのプレイヤーは毒(poison)カウンターを2個得る。(poisonカウンターを10個以上得たプレイヤーは、このゲームに敗北する。)

《荒廃の下僕/Minion of the Wastes(TMP)》
 前にこのカードを見たときは、Wood Elementalと一緒だった。印刷されたテキストとより一貫性を持たせるためにこれのテキストを変更した。しかし今回、私は《ドラゴンプラズマ/Dracoplasm(TMP)》に注目し、《荒廃の下僕/Minion of the Wastes(TMP)》に合う変更の本来の考えを得た。もっと研究を重ねれば、もっと変更が必要かもしれないカードや《荒廃の下僕/Minion of the Wastes(TMP)》にしたようなミスを確信できるだろう。《ドラゴンプラズマ/Dracoplasm(TMP)》は他の方法で戦場に出ても、クリーチャーを生け贄に捧げなければならないルールを発見した。《荒廃の下僕/Minion of the Wastes(TMP)》もそれにならい、そしてそれを良しとする。

《荒廃の下僕/Minion of the Wastes(TMP)》の新テキスト:
トランプル.
+ Minion of the Wastesが戦場に出るに際し、望む点数のライフを支払う。
+ Minion of the Wastesのパワーおよびタフネスはそれぞれ、これが戦場に出る際に支払われたライフの点数に等しい。

《モグの爆弾兵/Mogg Bombers(STH)》
 《さし迫った災難/Impending Disaster(ULG)》やウルザズ・レガシーにある同様のカードと同じ部類の能力を持っている。追加の能力は生け贄に依存すべきではない。複数のクリーチャーが同時に戦場に出る場合、新しくなったこれは少し幸せになっている。

《モグの爆弾兵/Mogg Bombers(STH)》の新テキスト:
+ 別のクリーチャーが1体戦場に出たとき、プレイヤー1人を対象とする。Mogg Bombersを生贄に捧げ、これは、そのプレイヤーに3点のダメージを与える。

Orcish Mine
 印刷されたテキストは、自身の誘発は最後のカウンターが取り除かれたことに関連してチェックされることを示している。しかしこれは1つの能力として印刷されてしまったので読み取ることが難しい。《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage(ZEN)》のような効果でさらに混乱する。それに加えて、最後のカウンターが取り除かれることに誘発するのとタップ状態(かアップキープ開始時)になってカウンターがない時に誘発するのとでは大きな違いがある。破壊されない土地にこれがつけられていたらどうだろう。古いオラクルでは何度も2点のダメージを与えることができてしまう。すべての問題を解決した後、新しいテキストを用意した。

《Orcish Mine》の新テキスト:
+ Orcish Mineは、その上に”鉱脈(ore)カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。
あなたのアップキープの開始時と、エンチャントされている土地がタップ状態になるたび、Orcish Mineからoreカウンターを1個取り除く。
+ Orcish Mineから最後のoreカウンターが取り除かれたとき、エンチャントされている土地を破壊し、Orcish Mineは、その土地のコントローラーに2点のダメージを与える。


Phyrexian Portal
 印刷されたテキストでは、あなたのライブラリーが10枚より少ないのときは効果を無視するよう書かれていた。これは起動制限になったが、《Phyrexian Portal》の起動に対応してライブラリーが10枚より少なくなる可能性について考慮していなかった。私は印刷されたテキストによって本当の効果を書くことができると思う。

《Phyrexian Portal》
+ {3}:対戦相手1人を対象とする。あなたのライブラリーのカードが10枚以上ある場合、そのプレイヤーはあなたのライブラリーの一番上から10枚のカードを見て、それらを裏向きで2つの束に分ける。あなたはそれらのうち1つの束を追放する。他方の束からカードを1枚探してあなたの手札に加える。その後、その束の残りを加えたうえであなたのライブラリーを切り直す。

Sword of the Ages
 印刷されたテキストの「その後」は、私にとってこれとそのクリーチャーが明確に、生け贄にされた後追放されることを示している。City of Shadowsのような他のカードが似Sたようなことをしているがこの種のタイミング記述をしていない。だが今回Sword of the Agesはその調整をする。

《Sword of the Ages》
+ {T},Sword of the Agesと望む数のあなたがコントロールするクリーチャーを生贄に捧げる:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。Sword of the Agesは、それにX点のダメージを与える。Xは、これにより生贄に捧げられたクリーチャーのパワーの合計である。その後Sword of the Agesとそれらのクリーチャー・カードを追放する。

《躊躇/Hesitation(STH)》
 このカードは《さし迫った災難/Impending Disaster(ULG)》の仲間でもある。呪文を打ち消すことはもはやこれを生け贄に捧げることに依存しなくなる。

《躊躇/Hesitation(STH)》の新テキスト:
+ いずれかのプレイヤーが呪文を唱えたとき、Hesitationを生贄に捧げ、その呪文を打ち消す。


コメント

JFK_
2012年1月26日14:13

今回の訂正で一番大きいのは、たしかにもったいぶる必要のあった《躊躇/Hesitation(STH)》でしょう。明らかに 強 す ぎ です。スタンダードでこれをやってたら大ブーイングでしょうが、まあエターナル環境ですし、これくらいでいいのかもしれません。

これまでは1つしか呪文を打ち消せなかったけれど十分嫌なカードだった《躊躇/Hesitation(STH)》がここにきて大躍進。プレイング次第でどうとでもなる部分は多いとはいえ、同時打ち消し可能になって「できなくなること」は確実にいくつかあるはずです。

あと、地味ですが《モグの爆弾兵/Mogg Bombers(STH)》しゅんころコンボもお試しあれ。

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