新しいテンプレート:特定の特質の複数のカードを探すこと(機能変更ではない)

 あなたがライブラリーから特定の特質のカードを探す場合のルールがあるが、それにはライブラリーにそのカードがあったとしてもそのカードを見つける必要はない、と書かれている。多くのプレイヤーとジャッジはそれを「見つけるのに失敗する」ルールと呼んでいる。たとえば、ライブラリーからクリーチャー・カードを探したとして、ライブラリーに一枚もなかったとしたら、このルールがないとあなたが探していたものが見つからなかったことをジャッジが確認しなければならない。問題点としては、いくつかのカードにとって、見つけ出さないことは実質的に利点でありうるということである。
 《けちな贈り物/Gifts Ungiven(CHK)》を見てみよう。このカードの一般的な使い方は4枚ではなく2枚のカードを探すことである。前述の「特定の特質」である別々の名前のカードを探しているから、これはまったく合法的である。その2枚は墓地に置かれることになるが、リアニデッキにとっては不利でもなんでもない。このルールを知らないプレイヤーからしてみれば疑わしく感じるのも当然である。よって、我々はその類のカードに「最大~」をつけて助けになるようにする。これでルールを知らない人でも、カードのテキストが正しい結論に導くだろう。ただし、特定の特質がない複数毎のカードを探すよう書かれている場合には、あなたは可能なかぎりの枚数のカードを見つける必要がある。この更新は《直観/Intuition(TMP)》のようなカードには影響しない。

影響を受けたカード:
《永遠樹のシャーマン/Everbark Shaman(MOR)》
《はるかなる放浪/Far Wanderings(TOR)》
《けちな贈り物/Gifts Ungiven(CHK)》
《木霊の手の内/Kodama’s Reach(CHK)》
《自然の均衡/Natural Balance(MIR)》
《原初の成長/Primal Growth(PLS)》
《春の儀式/Rites of Spring(ODY)》


新しいテンプレート:少なくとも1つのクリーチャー・タイプを参照する能力(機能変更ではない)

 挙げられた複数のクリーチャー・タイプから1つにボーナスを与える能力を持ったカードがある。《オーリオックの鋼打ち/Auriok Steelshaper(MRD)》を見てみると、この「and/or」の表現は紛らわしい。クリーチャーが兵士と騎士の両方だったらボーナスは重複するのか?この点が不明確だった。このあいまいなところがなくなるよう新しいテンプレートを作った。

影響を受けたカード
《オーリオックの鋼打ち/Auriok Steelshaper(MRD)》
新テキスト:
あなたが支払う装備コストは{1}少なくなる。
+ Auriok Steelshaperが装備している限り、あなたがコントロールする兵士(Soldier)か騎士(Knight)である各クリーチャーはそれぞれ +1/+1 の修整を受ける。

《吠え群れの頭目/Howlpack Alpha(ISD)》
新テキスト:
+ あなたがコントロールする他の狼男(Werewolf)か狼(Wolf)である各クリーチャーはそれぞれ +1/+1 の修整を受ける。
あなたの終了ステップの開始時に、緑の (2/2) の狼(Wolf)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
各アップキープの開始時に、直前のターンにいずれかのプレイヤーが2つ以上の呪文を唱えていた場合、Howlpack Alphaを変身させる。

《常なる狼/Immerwolf(DKA)》
新テキスト:
威嚇.(このクリーチャーはアーティファクト・クリーチャーかそれと共通の色を持つクリーチャー以外にはブロックされない。)
+ あなたがコントロールする他の狼(Wolf)か狼男(Werewolf)である各クリーチャーはそれぞれ +1/+1 の修整を受ける。
あなたがコントロールする人間(Human)でない狼男(Werewolf)は変身できない。

《冷眼のロヴィサ/Lovisa Coldeyes(CSP)》(機能変更)
 コールドスナップで印刷された《冷眼のロヴィサ/Lovisa Coldeyes(CSP)》はバーバリアン、戦士、狂戦士にボーナスを与えた。このカードは人間・ロードだったが、クリーチャー・タイプ刷新でロードが削られた。ただの人間であるのは寂しいのでバーバリアンを付加された。しかし、このカードはバーバリアンにボーナスを与える。自分自身にボーナスを与えることは意図されていなかったので新しいルールテキストが必要になった。そうして他のバーバリアンと戦士と狂戦士に影響するようになった。
 ところが、今回のテンプレートでこのカードはさらに面倒なことになった。いくつかの案のうち、最終的に本来の印刷に出来る限り近づける形に落ち着いた。

新タイプ:
+ 伝説のクリーチャー -- 人間(Human) (3/3)
新テキスト:
+ 戦士(Warrior)か狂戦士(Berserker)かバーバリアン(Barbarian)である各クリーチャーはそれぞれ、+2/+2 の修整を受けるとともに速攻を持つ。

《淡色のマイコダーム/Pallid Mycoderm(PLC)》
新テキスト:
あなたのアップキープの開始時に、Pallid Mycodermの上に胞子(spore)カウンターを1個置く。
Pallid Mycodermからsporeカウンターを3個取り除く:緑の (1/1) の苗木(Saproling)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
+ 苗木(Saproling)を1つ生贄に捧げる:あなたがコントロールするファンガス(Fungus)か苗木(Saproling)である各クリーチャーはそれぞれ、ターン終了時まで +1/+1 の修整を受ける。

《残酷な運命/Cruel Fate(POR)》
 きまぐれなコンマが削除された。

《ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot(DST)》
 注釈文がふさわしい最新版に変更された。

《超音速のドラゴン/Hypersonic Dragon(RTR)》
 呪文を唱えたとき、あるいは唱えることができる領域に影響する能力であるなら、それは唱える手順をはじめる前に適用されるよう「カード」を参照すべきである。呪文を唱えるためのコストに影響する能力なら、すでにスタックに乗っているかつてカードであったものを参照する「呪文」を使うべきである。このカードは意図せずその一線を間違えてしまった。

新テキスト:
+ あなたはソーサリー・カードを、それが瞬速を持っているかのように唱えてもよい。(あなたはそれらを、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
《墨流しのネフィリム/Ink-Treader Nephilim(GPT)》(たぶん機能変更)
 以前これがどうしていたか誰が知っているだろう?Rule 114.8には呪文や能力が対象をとったときのチェックの必要がある場合のテンプレートがある。このカードはそれに従わないユニークなテンプレートを持っていた。そのため誘発型能力が解決するときにこれが戦場にない場合どうなるかははっきりしていなかった。新しいテンプレートによって、戦場になければコピーは作られないことがはっきりした。以下略。

新テキスト:
+ プレイヤー1人がインスタント呪文かソーサリー呪文を1つ唱えるたび、その呪文がInk-Treader Nephilimのみを対象としている場合、その呪文が対象とすることのできる他のクリーチャー1体につき、その呪文を1つコピーする。それぞれのコピーは、それらのクリーチャーのうち別々のものを対象とする。

《記憶への消失/Vanish into Memory(CSP)》
 最後の文章の「それ」は曖昧すぎた。最も近いものは「カード」であるが、それが間違いやすい点である。遅延誘発型能力の解決時は新しいクリーチャーのタフネスに等しい枚数のカードを捨てることになっているので、新しいテンプレートは少しだけさらに明確になっているはずである。

新テキスト:
+ クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。あなたはそのクリーチャーのパワーに等しい枚数のカードを引く。あなたの次のアップキープの開始時に、そのカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。そうした場合、そのクリーチャーのタフネスに等しい枚数のカードを捨てる。


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